=""車両の推移【7】(平成7年以降)
他のページへジャンプ
="" =""
最新化  1995年(平成7年)〜2011年(平成23年)

3000型の導入や、800型の車体更新による8000型の増車が進んで嬉しい反面、歴史ある除雪車2両が廃車になったのは、とても残念です。雪1号は、1915年(大正4年)に博多電気軌道九州水力電気(博軌電車)から購入したものと考えられ、1934年(昭和9年)の函館大火でも生き残った唯一の九州車でした。函館大火では、九州車と成田車については各1両しか残りませんでした。生き残った九州車と成田車は、1937年(昭和12年)に除雪車に改造されました。当時、函館の路面電車を運営していた帝国電力の鉄道省に対する1937年4月22日の届出によると、それぞれ29号と37号でした。鉄道雑誌の函館市電に関する記事では、それぞれ30号と40号として紹介されてきました。成田車のほうは、平成5年に39号(箱館ハイカラ號)として客車に復元されましたが、九州車については、廃車後しばらく放置されていました。
雪6号は、函館大火の後、当時、路面電車を運営していた函館水電の取締役・山本源太氏が(注)東京市電から買い付けをしたヨヘロ車の中の1両です。函館にきてからは243号として活躍していましたが、1940年(昭和15年)に除雪車へ改造されました。
雪1号と6号は、アメリカのメイン州にある「シーショア路面電車博物館」(The Seashore Trolley Museum)へ寄贈され、2両を合わせて1両の客車として復元される予定です。アメリカの単車保守の部品として流用されました。

(注)
山本源太氏は大正13年6月22日に第36回定時株主総会において取締役に選任され、昭和5年6月21日の第48回定時株主総会で退任されています。大正15年当時、第1次200型の買付は山本源太氏が担当されたようですが、昭和9年の第2次200型については違う重役が買付担当だったと考えられます。昭和9年当時の役員は、専務取締役が穴水熊雄氏、取締役は石津龍輔氏、渡邉又四郎氏、岡田伊太郎氏の三名でした。(2002.4.4追記)。

西暦年 和暦年 増減・改番等 在籍車両番号 台数 備考
1995 平成
7
1月〜3月迄

【増車】2両
3月31日付
3003,
8006(旧805)

【減車】3両
3月31日届出
526,527,805

39(札幌交通機械)1両
501(国鉄更新)..1両
509(カラオケ号)..1両
528〜530(日本車輌製)3両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
806,807,
809〜812(新潟鉄工所)6両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001,3002,3003
(アルナ工機)3両
8001〜8005,8006
(アルナ更新)6両



雪1(九州車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両
花1〜3(旧300型)..3両


44 3000型が1両増車。8000型8006も同日就役した。
新車の導入と運用の効率化を理由に経過年数の大きい526と527が廃車となった。

平成6年度の鉄道統計は36+8両。
1995 平成
7
4月〜12月迄

【用途変更】
7月20日付
501

【減車】1両
7月20日届出
509

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
528〜530(日本車輌製)3両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
806,807
809〜812(新潟鉄工所)6両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3003
(アルナ工機)3両
8001〜8006
(アルナ更新)6両



雪1(九州車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両
花1〜3(旧300型)..3両


43 初代カラオケ号の509が廃車となり、代わりに501が二代目のカラオケ号となった。
1996 平成
8
1月〜3月迄

【増車】1両
3月28日付
3004

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
528〜530(日本車輌製)3両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
806,807,
809〜812(新潟鉄工所)6両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3003,3004
(アルナ工機)4両
8001〜8006
(アルナ更新)6両



雪1(九州車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両
花1〜3(旧300型)..3両


44 3004が3月28日付で就役した。

平成7年度の鉄道統計は35+8で合計43両であるが、1両の差異がある理由はわからない。
3月末の3004が鉄道統計には含まれていないのかもしれない。
1997 平成
9
1月〜3月迄

【増車】2両
3月26日付
8007(旧806)
8008(旧809)

【減車】5両
1月31日届出
雪1(旧29),
雪6(旧243)

3月26日届出
528,806,809

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
529〜530(日本車輌製)2両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
807,
810〜812(新潟鉄工所)4両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8006,
8007,8008
(アルナ更新)8両



雪3〜5(ヨヘロ車)..3両
花1〜3(旧300型)..3両


41 九州水力電気(博軌電車)から購入したと考えられる九州車で、除雪車に改造されていた雪1号が廃車となった。昭和9年の函館大火で唯一生き残った九州車はこの時点で無くなった。

東京市電から購入したヨヘロ車で、除雪車改造されていた雪6号が同じ日に廃車となった。これで、ヨヘロ車の生き残りは3両となった。

8007と8008が3月26日付で就役した。

平成8年度の鉄道統計は35+6両。
2001 平成13 4月〜12月迄

【減車】1両
10月31日届出
807

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
529〜530(日本車輌製)2両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両



雪3〜5(ヨヘロ車)..3両
花1〜3(旧300型)..3両


40 2002年3月就役予定の「部分低床電車」へ改造する為、807が10月末で一旦廃車の扱いとなった。
2002 平成14 1月〜3月迄

【増車】1両
3月26日付
8101(旧807)

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
529〜530(日本車輌製)2両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両

雪3〜5(ヨヘロ車)..3両
花1〜3(旧300型)..3両


41 807の車体更新車で部分低床電車の8101が3月26日に搬入された。就役開始は4月22日。
2003 平成15 1月〜3月迄

【減車】1両
3月6日付
雪5(旧242)

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
529〜530(日本車輌製)2両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


40 除雪車の雪5号が3月6日に解体された。雪5号は函館大火後、東京市電から購入され昭和10年6月29日より242号として活躍。昭和15年に除雪車へ改造。東京市電時代の車番は12号だった。

明治生まれ、大正時代にヨヘロ車に改造された東京市電の生き残りは2両となった。
2004 平成16

【休車】1両
2月末
1007

39(札幌交通機械)1両
501(カラオケ号)..1両
529〜530(日本車輌製)2両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
1006〜1008(都電)3両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


40 1007号が2月末をもって休車となった。1007号は元1005号で、初代1007号が廃車になる際に車番交換が実施され、二代目の1007号となった。都電時代の車番は7041号。
2007 平成19

【増車】1両
3月20日付
9601

【廃車】3両
3月30日付
529,
1007,1008

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両
711(国鉄更新)..1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
1006(都電)1両
2001,2002
(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両
9601 (アルナ車両)1両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


38 2006年12月に搬入され試験走行をしていた超低床連接車9601号が3月20日より運行を開始した。

一方、529号(昭和25年11月製造)、1007号(昭和30年7月製造)、1008号(昭和30年6月製造)の3両が3月30日付で廃車となった。廃車になった3両は何れも日本車輌製造(株)で製作された車両である。

カラオケ電車だった501号は、4月よりAMUSEMENT TRAMに改められた。
2010 平成22

【増車】1両
3月24日付
9602

【廃車】2両
3月31日付
711,1006

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
810〜812(新潟鉄工所)3両
2001,2002(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両
9601,9602(アルナ車両)2両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


37 2010年3月1日に搬入された超低床連接車9602号が3月24日より運行を開始した。

一方、711号(昭和34年5月製造、昭和60年車体更新)、1006号(昭和30年6月製造)の2両が3月31日付で廃車となった。

改710型と1000型の2型式が消滅した。
2011 平成23 【廃車】1両
6月
810

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
811,812(新潟鉄工所)2両
2001,2002(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8008
(アルナ更新)8両

8101 (アルナ更新)1両
9601,9602 (アルナ車両)2両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


36 8009号へ部品を譲るべく、810号が廃車となった。車体の解体は、2012年5月25日に行われた。
2012 平成24

【増車】1両
4月11日付
8009

【廃車】1両
6月3日
811

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
812(新潟鉄工所)1両
2001,2002(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8009
(アルナ更新)9両

8101 (アルナ更新)1両
9601,9602 (アルナ車両)2両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


36 810号は車体更新され、8009号となった。3月12日に搬入され、4月11日より運行を開始した。

811号は、6月3日まで使用された。8010号へ部品を譲るため廃車となった。
2013 平成25 【増車】1両
1月11日付
8010

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両
715,716,
718〜724(新潟鉄工所)9両
812(新潟鉄工所)1両
2001,2002(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両
8001〜8010
(アルナ更新)10両

8101 (アルナ更新)1両
9601,9602 (アルナ車両)2両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


37 811号は車体更新され、8010号となった。2012年12月13日に搬入され、2013年1月11日より運転を開始した。
2014 平成26 【増車】1両
1月24日付
9603

【廃車】1両
3月末
722

39(札幌交通機械)1両
501(AMUSEMENT TRAM)1両
530(日本車輌製)1両

715,716,
718〜721,
723,724(新潟鉄工所)8両
812(新潟鉄工所)1両

2001,2002(アルナ工機)2両
3001〜3004
(アルナ工機)4両

8001〜8010
(アルナ・更新)10両

8101 (アルナ・更新)1両

9601,9602,9603
(アルナ車両)3両

雪3,4(ヨヘロ車)..2両
花1〜3(旧300型)..3両


37 2013年12月9日に搬入された超低床連接車9603号が1月24日より運行を開始した。

9603号の導入の代わりに、722号が3月末で廃車となった。

■参考文献
  ●『鉄道統計年報』(平成7年〜11年)−運輸省/国土交通省
  ●『新車年鑑』(1995年〜1999年)
   −「鉄道ピクトリアル」誌(各年の10月臨時増刊)
  ●『鉄道車両年鑑2007年版』(鉄道ピクトリアル2007年10月臨時増刊号)



=""(2002年2月25日/3月26日追記/4月4日追記) (2003年9月10日/2007年12月31日更新)
="" (2014年1月26日更新/7月15日更新)

統計に計上されるのは、監督官庁の認可日が基準となっています。
鉄道院や鉄道省(後に 運輸通信省→運輸省→現 国土交通省)の認可は、申請してから1年以上かかる場合もあり、実際に車両が配備された年とずれることもありました。認可が極端に遅くならない場合でも、
車両メーカーの製造年月日と監督官庁の認可日(統計上で増車となる日)は異なりますのでご注意ください。
例えば9601号の製造は2006年12月ですが、統計では2007年3月20日付の増車となっています。


=""


QLOOKアクセス解析
トップページ
乗車料金と所要時間
函館市電の歴史
昔の車両のご紹介
車両のご紹介
営業路線のご案内
資料・情報館
写真館
リンクのコーナー
写真の著作権
コンテンツ一覧