車両の推移【3】(昭和21年以降)
他のページへジャンプ
 新旧交代  1946年(昭和21年)〜1959年(昭和34年)

1943年(昭和18年)11月に函館市役所交通局が発足したとき、道南電気軌道株式会社より引き継いだ車輌は、除雪車6両を含めて全部で82両ありました。戦時中の混乱から落ち着きを取り戻しはじめると、車輌にも動きが出はじめました。

昭和39年に『市電50年のあゆみ』が出版されましたが、この本の65ページに「市営後の電車車両の推移」が掲載されています。この表がなければ、推移を調べることは不可能でした。この表を掲載してくださった事に感謝いたします。ただし、65ページの表では昭和24年6月16日届出の廃車の中に214号を記載していますが、これは219号の誤りであると考えられます。
下記の表では、214号の廃車は昭和25年6月30日であったと判定したうえで作成しています。

この表は、暦年(1月〜12月)により作成しており、事業年度と期間が異なるので注意が必要です。函館市の事業年度は4月〜翌年3月ですので、例えば、昭和26年3月の増車は、昭和25年度の増車になります。
               
西暦年 和暦年 増減・改番等 在籍車両番号 台数 備考
1948 昭和23 【減車】13両
9月30日付
206,209,228,
229,231,238,
241

12月20日付
203,205,226,
227,230,233

11〜16(梅鉢製)...6両101,102(梅鉢製)...2両
103〜107
(元ヨヘシ更新車)... 5両
108(元10型更新車)...1両               

201,202,204,207,208,      210〜225,232,234〜237,      239,240(ヨヘロ車)..28両

301〜315(函館どっく製)15両
401〜406(京王車)..6両

雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両


69 函館大火以後活躍してきた200型ヨヘロ車であるが、大量に処分された。
1949 昭和24 【増車】15両
9月28日認可
501〜515

【減車】7両
6月16日届出
201,219,223, 232,237,239, 240

11〜16(梅鉢製)...6両 
101,102(梅鉢製)...2両
103〜107
(元ヨヘシ更新車)... 5両
108(元10型更新車)...1両
              202,204,207,208,210〜218,
220〜222,224,225,
234〜236(ヨヘロ車)21両

301〜315(函館どっく製)15両  401〜406(京王車)..6両       501〜515(日本車輌製)15両

雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両

77 大型新造ボギー車の導入も始まり、ヨヘロ車の廃止がさらに進められた。
1950 昭和25
1月〜3月迄

【減車】10両
1月21日届出
15,16,
202,204,225

2月28日届出
207,208,
234〜236

11〜14(梅鉢製)...4両 
101,102(梅鉢製)...2両
103〜107
(元ヨヘシ更新車)... 5両
108(元10型更新車)...1両

210〜218,
220〜222,224,
(ヨヘロ車)13両

301〜315(函館どっく製)15両  401〜406(京王車)..6両       501〜515(日本車輌製)15両

雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両

67 昭和24年4月〜25年3月迄が昭和24年度の事業年度である。鉄道統計では24年度の車輌は66両(定員4160人)となっており、1両差違がある。

これは、統計上では除雪車6両が含まれておらず、また、2月28日届出の減車5両が反映していない為と考えられる。つまり、67-6+5=66で統計と一致する。
1950 昭和25
4月〜12月迄

【減車】5両
6月30日届出
213〜216,224

【改番】
6月30日
210→213
220→214
221→215
222→216

【増車】5両
9月30日認可
516〜520

【廃車】5両
12月1日届出
13,14,
216,217,218

11,12(梅鉢製)...2両 
101,102(梅鉢製)...2両
103〜107
(元ヨヘシ更新車)... 5両
108(元10型更新車)...1両

211〜215(ヨヘロ車)..5両

301〜315(函館どっく製)15両  401〜406(京王車)..6両       501〜515(日本車輌製)15両
516〜520(日本車輌)5両

雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両


62 200型5両の内211と212は以前からの車番、213〜215は改番されたものである。
1951 昭和26
1月〜3月迄

【増車】10両
3月6日認可
521〜530

(※注)

11,12(梅鉢製)...2両 
101,102(梅鉢製)...2両
103〜107
(元ヨヘシ更新車)... 5両
108(元10型更新車)...1両

211〜215(ヨヘロ車)..5両

301〜315(函館どっく製)15両  401〜406(京王車)..6両       501〜520(日本車輌製)20両
521〜530(日本車輌)10両


雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両



72 500型30両が揃った。
鉄道統計では25年度(25年4月〜26年3月)の車輌は66両(定員4460人)となっており、これは除雪車6両を除いた数値である。
1954 昭和29
【増車】5両
10月16日認可
601〜605

【減車】5両
12月22日届出11,12,
101,107,215

102(梅鉢製)...1両
103〜106
(元ヨヘシ更新車)... 4両
108(元10型更新車)...1両

211〜214(ヨヘロ車)..4両

301〜315(函館どっく製)15両
401〜406(京王車)..6両
501〜530(日本車輌製)30両
601〜604(新潟鉄工所)4両
605(汽車製造)..1両


雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両



72 27年度の鉄道統計で、66両、其の他6両の表記が加わり、はじめて除雪車が統計に加えられた。

この年、10型車が消滅。

鉄道統計は27年度以降変わらず66両+6両であるが定員は600型の導入によって4580人へ増えた。
1957 昭和32
【増車】5両
5月23日認可
701〜705

【減車】5両
7月17日届出
108,211〜214


102(梅鉢製)...1両
103〜106
(元ヨヘシ更新車)... 4両

301〜315(函館どっく製)15両
401〜406(京王車)..6両
501〜530(日本車輌製)30両
601〜604(新潟鉄工所)4両
605(汽車製造)..1両
701〜705(新潟鉄工所)5両


雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両


72 この年、客車としてのヨヘロ車が消滅。ヨヘロ車は除雪車へ改造された4両のみとなる。10型車の車体更新車だった108も消えた。

鉄道統計は同じく66両+6両であるが定員は700型の導入によって4670人へ増えた。
1959 昭和34
【増車】4両
5月26日認可
711〜714

【減車】5両
7月14日届出
102〜106

【増車】3両
11月28日認可
花1(旧104)
花2(旧105)
花3(旧106)


301〜315(函館どっく製)15両
401〜406(京王車)..6両
501〜530(日本車輌製)30両
601〜604(新潟鉄工所)4両
605(汽車製造)..1両
701〜705(新潟鉄工所)5両
711〜714(新潟鉄工所)4両


雪1(九州車)..1両    
雪2(成田車)..1両    
雪3〜6(ヨヘロ車)..4両
花1〜3(旧100型)..3両


74
この年、100型が消滅。梅鉢鉄工所から大正15年に購入した102も、函館水電の自社工場で車体更新をした103〜106も全て消えた。但し、104〜106は港祭用の装飾車へ改造されて残った。

710型の4両は初期型で、車体側面に「行先方向幕」が無かったタイプである。「行先方向幕」は715号以降から取り付けられた。

鉄道統計は65両+9両で、定員は4820人。

■参考文献
  ●『市電50年のあゆみ』−函館市交通局
  ●『地方鉄道軌道統計年報』(昭和24年〜29年)−運輸省鉄道局
  ●『私鉄統計年報』(昭和30年〜34年)−運輸省鉄道局


(※注)2014年12月30日追記

521〜530号は、鉄道統計上では、「昭和26年3月6日付認可」の扱いになっています。

ですが、日本車輌製造株式会社で製造されたのは、521〜525号が昭和25年5月、
526〜530号は昭和25年11月です。

このように、メーカーの製造年月と、鉄道統計上の年月では、異なる場合があります。


【ご参考】500型の落成写真




前のページへ戻る【2】へ    次ページへ進む【4】へ

(2002年2月25日)


 

トップページ
乗車料金と所要時間
函館市電の歴史
昔の車両のご紹介
車両のご紹介
営業路線のご案内
資料・情報館
写真館
リンクのコーナー
写真の著作権
コンテンツ一覧