はじめて富士登山にチャレンジする方へ参考にしていただきたいことを書きました。
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富士山の山頂では、地上と比べると酸素濃度は6割〜7割程度しかないと言われています。空気中の酸素密度が薄い世界なので、そのような中にいると体内の血中酸素濃度も低下してしまうのです。体の各組織で必要な酸素が足りなくなるため、心臓は回転数をアップさせて、単位時間あたりの血液の循環量を多くすることでカバーしようとします。つまり心臓の鼓動は高まり、脈拍数は増加します。 呼吸を、地上にいるときのような、無意識呼吸にまかせてはいけません。 意識的に呼吸をすることを忘れないでください。できるだけ血中酸素の濃度が低下するのを防ぐため、 意識的な呼吸が必要なのです。 走っていないのに、ゆっくり歩いているだけなのに、脈拍数は多くなります。 次のような点に注意をしながら登ってください。 ・五合目で1時間程度、酸素の薄さに順応させてから登山を開始する ・浅い呼吸ではなくて、深い呼吸をする ・呼吸を意識的に行ない、かつ、呼吸する回数を増やす ・自分のペースで登る 慣れていないと、ついつい地上と同じような無意識呼吸にまかせてしまうのです。無意識呼吸にまかせ、 意識的な呼吸を忘れていると高山病になってしまいます。 血中酸素濃度の低下が原因で発症する高山病の症状は、「頭痛、吐き気、めまい」などさまざまです。 五合目でも、空気中の酸素濃度は平地の8割程度しかありません。既に、酸素濃度の薄い世界の中なのです。車で五合目に到着後、すぐにいきなり登山を開始してはいけません。少なくとも1時間程度は五合目に留まって、酸素濃度の薄い世界に順応させるようにしてください。 登るときは、決して走らないでください。酸素消費量を高めるだけで、血中酸素濃度はさらに低下し、苦しくなるだけです。 富士山マラソンに参加する人たちは、普段から酸素濃度の薄い高地で訓練を重ね、血液中のヘモグロビン(酸素運搬係)の数を増加させているのです。一般人とは血液成分が異なる人達です。高地で鍛えていないのに、決して、マネをして走ってはいけません。 高山病の症状が出てしまったら、しばらく休憩してください。深い呼吸を繰り返しても、症状が改善しない場合は、下山してください。下山して標高が低くなれば、酸素濃度は高くなりますので、高山病も治ります。 意識的に深い呼吸ができなければ、頂上にたどり着くことはできません。 お子様を連れて登山する場合は、お子様がきちんと意識的に呼吸をしながら登っているのか、常に注意をはらうようにしてください。 他の山の登山との相違点でもあり、 富士登山で一番重要なポイントは、この「意識的に呼吸をする」というところです。 【ご参考】酸素供給のためのアイテム 効果には個人差があります。効果を保証するものではありません。 ・食べる酸素 http://www.goldkousan.co.jp/item001.html ・酸素強化水 http://www.kenko.com/product/seibun/sei_831068.html ・携帯用酸素 http://www.kenko.com/product/seibun/sei_754096.html 外務省海外安全相談センターの「ペルーにおける高山病対策」ですが、 富士山における高山病対策の参考になると思います。 1.元気に動き回った人ほど発症しやすい。 2.アルコールや睡眠薬の内服は避けるべき。 3.水分を十分に取る。 4.すぐにエネルギーになる炭水化物を多く摂取する。但し食べすぎに注意。 消化剤は服用してよい。 飴はいいが、チョコレートは脂肪分が多く食欲低下の原因になるので 高地では避けたほうが良い。 5.首を激しく振る運動は避ける。 http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=1999C025 意識した呼吸のしかたがよくわからないとお感じになる方は、「息を吐ききる」ことに 重点を置いてみてください。吸うことよりもしっかりと吐くことに重点を置くのです。 息を吐ききることで、おのずと深く吸うこともでき、呼吸が浅くなるのを防ぐことができます。 【有圧呼吸法】 国立天文台ハワイ観測所 「マウナケア山頂すばる望遠鏡訪問者安全心得」に書かれている情報です。 気分が悪いときには早い呼吸は避け,有圧呼吸法を行ってください。 有圧呼吸法とは大きく息を吸い込み、2秒ほど呼吸を止めるとともに、 胸に圧力をかけるように力を入れた後、ゆっくり口から吸い込んだ空気を出す。 これを5ー6回繰り返すと、血中の酸素濃度が上がり、楽になります。 http://subarutelescope.org/Observing/Proposals/Visit/SafetyAdvice_j.html もっと詳しい情報はこちらをご覧ください ⇒ 高山病対策 戻る |
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標高が1000m高くなる毎に、紫外線の量は10%程度増加するといわれています。標高が高いと大気が薄くなり、大気によって紫外線が散乱する割合が減ってしまうのです。大気は、紫外線を散乱し、私たちを紫外線から守ってくれる味方なのです。 標高がおよそ2000mの新五合目においても、既に地上に比べて紫外線の量は20%増しの状態です。富士山の山頂では、地上の約1.4倍、40%増しの状態です。食べ物ならともかく、「紫外線の増量」というのは、うれしくありませんよね(汗。 ●何故、紫外線がいけないのか? 紫外線には、殺菌作用、ビタミンDの合成など有益な効果がありますので100%悪というわけではありません。ですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。多すぎる紫外線は、人体に害となります。 ・シミ、シワ、ソバカスの原因になります。 皮膚を形成するコラーゲンの繊維にダメージを与え、皮膚の加齢を加速するのです。 ・免疫力の低下、皮膚がんの原因になります。 ・白内障の原因になることがあります。 ●曇りの日もご用心 曇りの日、雨の日は紫外線がゼロになるわけではありません。晴れの日に比べると、曇りの日は70%、雨の日は30%程度であると言われています。富士山の山頂では、お天気が曇りの場合であっても、地上の晴れの日とほぼ同じ紫外線量が降り注ぐことになります。 ●紫外線から身を守るためのグッズ ・帽子 紫外線は頭皮にもよくありません。 帽子のツバで目に入る紫外線を20%減らせます。 紫外線対策を考慮した「UVハット」、「UVキャップ」は特にお勧めです。 富士山では強風に遭遇することもあります。帽子が飛ばされないように、ご注意ください。 あごヒモのついた帽子、100円ショップの「帽子用のクリップ」がお勧めです。 ・長袖のシャツ 富士登山の場合、半袖はお勧めしません。 ・サングラス 「UVカット」と表示のある、色が薄めのサングラスがお勧めです。 色が濃いと、瞳孔が開いて紫外線を大量に取り込んでしまい逆効果です。 「UVカット」効果のあるコンタクトレンズですが、黒目の部分だけの効果で白目の部分に も効果が無ければ、十分とはいえないそうです。 サングラスを併用したほうがよろしいようです。(2008.7.2追記・訂正) ・日焼け止めクリーム 日焼け止めローション、クリームは是非携帯し、忘れずに使用してください。 首筋には特に念入りに塗ってください。 Amazonの 紫外線対策グッズ http://astore.amazon.co.jp/wakouji-22 「夜間登山すれば、紫外線対策は不要なんでしょ?」 「う〜ん。確かにそうなんですけど、はじめての方に夜間登山はお勧めしません。」 理由は「日中の登山をお勧めします。」のところに記載いたしました。 【ご参考】 ・紫外線に関する基礎知識(気象庁) http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/uvhp/3-45uvindex_mini.html 戻る |
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7月1日は、「山開きの日」です。但し、残雪のため、頂上まで登山道が開通できない場合があります。登山道が、どこまで開通しているのかについては、静岡県と山梨県がHPで情報を発信しています。7月上旬に登山を計画する場合は、開通状況を事前に必ず確認するようにしてください。 多くの山小屋は、8月末で営業を終了します。途中で水が不足しても、営業していなければ、購入することはできません。又、山小屋が運営しているトイレは、閉鎖されますので、そのトイレを利用することもできなくなります。水とトイレの確保ができないシーズンオフに登山しても、楽しいわけがありません。万が一怪我をしても、周りに人はいないので、助けを求めることもできません。 また、早ければ、8月下旬には初冠雪を迎えます。 一般の方が登れるシーズンは、7月と8月の2ヶ月だけです。 大学の山岳部の人や、エベレスト登山の練習をする人が、冬に登山する場合があります。アイゼンやピッケルなど、特別な装備も必要です。冬山は、ベテランやプロの方でも命を落とすことがあります。一般の方は、シーズンオフに登ってはいけません。 富士宮口の山頂にある富士山頂郵便局の営業期間は、7月10日〜8月20日(午前6時から午後2時まで)であるようです。記念スタンプが押印された「登山証明書」を購入したいなら、この営業期間中に登山してください。オリジナルのはがきで手紙を出すこともできます。ただし、残雪の状況によっては7月10日に営業開始できない場合もあります。 tozan/fuji000819-i.htm 戻る |
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仕事の関係で、平日の登山は難しい方もいらっしゃると思います。もし、可能なら登山日は平日をお勧めします。週末の土日は、大変混み合います。登山道が登山客の渋滞により、なかなか前に進めない場合もあります。駐車場も大変混雑をします。週末は人出も多く、車も大変な数です。せっかく富士登山にきたのに、車の渋滞、そして登山道の登山客の渋滞でストレスを溜めてしまっては意味がありません。平日にたくさんお休みをもらうのは難しいかもしれません。例えば、金曜日だけお休みをもらい、金曜日に登山を開始し、土曜日に下山をするだけでも、かなり混雑をさけることができます。 新五合目までの交通は登山バスの利用をお勧めしますが、中にはご家族連れでどうしても自家用車という方もいらっしゃると思います。週末は、河口湖口、須走口、富士宮口、どこの駐車場も満車で、駐車場に入りきれなかった車はあふれて路肩駐車状態です。新五合目の近くならよいのですが、路肩駐車した場所から新五合目まで、時には4kmも歩かなければなりません。 土曜日、新五合目から何キロも離れ延々と続く路肩駐車(2006.8.18 富士宮口) 土曜日に登って、日曜日に下山する登山客が一番多いようです。 週末は人も車もいっぱいです。可能なら、週末は避けてください。 戻る |
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夜間に登り続け、早朝に山頂へ到着し、山頂でご来光を迎えるという登り方はあります。ですが、はじめての方にはお勧めしません。ベテランの方が同伴するなら別です。ですが、初心者の方だけで夜間に登山をするのは、大変なストレスになるからです。ヘッドライトを装着して進んだとしても、登山道を外れる危険性があります。周りに人がたくさんいるなら迷うこともないと思いますが、夜間で周りに人がいなければ、万が一怪我をしても助けを求めることさえできません。山小屋も夜間は閉まっていて、記念の焼印をお願いすることもできません。多くの山小屋は、午後9時には消灯します。山小屋の明かりを目印に登るのも難しい場合があるのです。早朝〜日没前の周囲が明るい時間帯に登山をすることをお勧めします。 (1)早朝の5時 or 6時頃に五合目を出発し、夕方に五合目に戻るパターン もし、五合目を早朝に出発できるなら可能なパターンです。 ご来光にこだわらないパターンでもあります。 ・前日の夜までに五合目に車で到着 ・車の中でたっぷり熟睡 ・早朝に起きて五合目を出発 或いは、 ・前日までに五合目にバスで到着 ・五合目、或いは六合目で宿泊 ・早朝に起きて出発 (2)日中に五合目を出発し、七合目 〜 九合五勺 の何れかで宿泊するパターン ・日中に五合目を出発 ・七合目〜九合目の何れかの山小屋に宿泊 ・早朝、宿泊した山小屋の外でご来光を迎える(※但し富士宮口は要注意) ・山小屋を出発し、山頂へ向かう (3)日中に五合目を出発し、頂上で宿泊するパターン 頂上でのご来光にこだわる場合のパターンです。 ・日中に五合目を出発 ・山頂の山小屋に宿泊 ・早朝、山頂でご来光を迎える 実は、私は(2)のパターンしか経験が無いのです....(汗。 所要時間なども関係するところですので、はじめての方は迷うかもしれません。この中で難易度が高いのは(3)です。はじめての方は、登山道の形状について未知の部分も多く、ご自分のペースでどのくらいの所要時間になるかも不明であると思います。なので、いきなり頂上にある宿泊地にたどり着くのを目標に登るのは、プレッシャーも高くなり無理があると思います。 ・高所の山小屋は混雑して寝る場所も狭いので、宿泊は避けたいという方は...(1) ・ご来光にもある程度こだわりたいという方は...(2) のような選択になると思います。 このへんは、いろいろな方々の実際の体験談が参考になると思います。 (1)のご参考 『こどもといっしょに どこいこう!』の「富士登山」のページ http://homepage1.nifty.com/udagawa_home/ http://homepage1.nifty.com/udagawa_home/mt_fuji.html (2)のご参考 「皆様の登山レポート」のページ そのほか 『あっぱれ!富士登山』の「登山記」にもたくさんの体験談が掲載されています。 http://www001.upp.so-net.ne.jp/fujisan/ 戻る |
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河口湖口、須走口、御殿場口は標高の低い場所でもご来光は見えます。 富士宮口の場合、岩陰に隠れてご来光が見えない場所があります。 ご来光が見える場所...「新七合目」、「七合目」、「八合目」 ご来光が見えない場所...標高の低い場所、「九合目(注2)」、「九合五勺」、「頂上(注1)」 (注1)富士宮口の頂上では、ご来光は見えません。ご来光を見るためには、頂上に到着後、東方向(河口湖口・吉田口、須走口の頂上の方向)へ歩いて移動する必要があります。 富士宮口の場合は、ご来光が見える場所であっても、 ・地平線、水平線から登ってくるご来光 というよりは、 ・東の方角(自分が立っている位置からみて左側の方角)の、富士山の傾斜した山肌から ご来光が姿を現す という感じに近いのではないかと思います。もちろん後者であっても感動に違いはありません。 河口湖口・吉田口、須走口、御殿場口と比較をしますと、富士宮口の場合は、ご来光に関しては、難易度が高いということが言えます。 富士宮口・八合目・池田館から、御殿場口・七号九勺・赤岩八合館へ繋がる連絡ルートがあります。連絡ルートで御殿場口へ向かうとご来光をよくみることができます。 (注2)富士宮口・九合目・萬年雪山荘から、御殿場口・八合目・見晴館跡へ繋がる連絡ルートがあります。見晴館跡ではご来光を迎えることは可能です。 ご来光は、頂上で迎えなくとも、感動にさほど差異は無いと思います。 週末は、登山道がかなり渋滞することが予想されます。渋滞で思ったように前に進めません。日曜日の朝に頂上でご来光を迎えるのは、かなり難易度が高い事だと思います。 戻る
「富士宮口」、「河口湖口」、「須走口」の三択ですね。 ●富士宮口 ・新五合目の標高が2400mであり、他の登山口より高い位置からスタートできる(+) ・富士宮口の頂上は、剣ヶ峰(3776m地点)に一番近い(+) ・ご来光については、他の登山口よりも難易度が高い(−) ・登山道と下山道が共通であるため、渋滞しやすい(−) ●河口湖口 ・山小屋が一番多い(休憩に便利。水とトイレの確保も楽)(+) ・標高の低い地点でも、ご来光がみえる(+) ・新五合目の標高が2305mで、富士宮口に比べ低い位置にある為、歩く距離も長い(−) ●須走口 ・五合目〜六合目あたりは樹林も多いので、自然を満喫できます(+) ・八合目までなら土日でも比較的すいています(+) ・山小屋が少なめである(−) 御殿場口は上級者向きです。下山道はとても楽なのですが、登山道はかなり過酷です。 新五合目ではなくて、ゼロ合目からスタートする吉田口は、初心者向きではありません。 ・このHP(ホームページ)では、「河口湖口」と「吉田口」を区別していますが、 HPによって「河口湖口」のことを「吉田口」と表現している場合もあるようです。 もし、自家用車でもなく、バスツアーでもなく、従って、登山道と下山道は別々でかまわないという場合なら、登山道と下山道を別々に組み合わせることもできますね。例えば、河口湖口から登って、富士宮口へ下山するようなことができます。 富士宮口から登って、富士宮口へ下山する場合でも、 (登山)富士宮口新五合目 ⇒ 八合目で御殿場口へルート変更 ⇒ 御殿場口頂上 (下山)御殿場口頂上 ⇒ 宝永山経由で富士宮口へルート変更 ⇒ 富士宮口新五合目 といった組み合わせも可能です。 ただ、はじめての場合は、道に迷う可能性も高いので、複数ルートの組み合わせについては積極的にはお勧めしません。 【ご参考】
・所要時間の目安1〜健脚な方の目安 ・所要時間の目安2〜はじめての登山の場合、お子様連れの場合など ・所要時間については、個人差があるので、目安程度にしてください。 ・山小屋で宿泊した場合の宿泊時間は、所要時間の中には含んでいません。 ・河口湖口・吉田口と須走口の登山道は八合目で合流します。週末はかなり混雑します。 ・登山道が渋滞すると、さらに所要時間は増加します。 ・健脚な方でも、呼吸をおろそかにすると登れません。 「どの登山口がよいか」 tozan/qanda.htm#q6 ■登山ルートのご紹介 戻る
・富士宮口の場合は、登山道、下山道は共用です。 ・御殿場口の場合は、七合目から頂上迄は共用ですが七合目から下は別々です。 ・河口湖口の場合は、六合目から上は別々のルートです。 ・須走口の場合は、新五合目・古御岳神社から上は別々のルートです。 ・河口湖口と須走口の場合、 八合目から頂上迄は、 河口湖登山道と須走口登山道は共用 河口湖下山道と須走口下山道は共用 です。 八合目から下は 河口湖登山道 河口湖下山道 須走口登山道 須走口下山道 は別々のルートになっています。 河口湖口の場合は、六合目で登山道と下山道は合流し、新五合目までは共用になります。 須走口の場合は、新五合目・古御岳神社のところで登山道と下山道は合流します。 河口湖口から登ってきた人と、須走口から登ってきた人は、八合目で合流します。 合流した後、頂上までは共通のルートを使います。 注意が必要なのは、河口湖口下山道を利用する人、須走口下山道を利用する人です。 登りの時はよいのですが、問題なのは下山です。下山の場合は注意が必要です。 河口湖口下山道と須走口下山道は、頂上から八合目までは共通です。 ですが、八合目で分岐をするのです。ここで道を間違えると大変なことになります。 ・河口湖口の新五合目に戻る予定なのに、須走口の新五合目に到着してしまった.... ・須走口の新五合目に戻る予定なのに、河口湖口の新五合目に到着してしまった.... 毎年必ずといっていいほど、何人かの方が間違えるようです....(汗。 分岐点にあるこの標識を絶対に見逃さないでください。 下山道で一番重要な標識です。 左...山梨県(吉田口・河口湖口下山道 黄色) / 右...静岡県(須走口下山道 赤色) 河口湖口・吉田口、須走口を利用する方は、間違えないようにご注意ください。 戻る
山小屋によって、若干の差異があります。 宿泊客であっても、お茶は無料とは限りません。別途有料のケースがあります。 カップラーメンは700円くらい、カレーライスは1000円くらい、缶ビール(350ml)は600円くらい。 500mlのペットボトル飲料は500円くらいです。 トイレの使用料は、100円というところが多いようですが、200円のところもあるようです。 また、宿泊客限定ですが、宿泊時に宿泊料金と一緒に一回分の料金だけ徴収し、 あとは何度利用しても無料にするといった料金体系にしているところもあります。 宿泊ですが、混雑時は2畳(畳2枚分)の広さに3人で寝るような感じですね....(汗。 料金は素泊まりで平日なら5,000円、週末は6,500円というところもあれば、 週末も同じ5,000円とするところもあり、山小屋によって異なるようです。 食事代は、夕食代1,000円、朝食代1,000円のところもあれば、 両方セットで1,500円のところもあります。 週末は、予約がないと宿泊は無理だと思います。平日なら、予約がなくとも宿泊可能かもしれません。 ですが、平日なら予約無しでも大丈夫であると保証できるわけではありません。 できるだけ、事前の予約をお勧めします。 山小屋の外のベンチで休憩するのは自由ですが、館内は、宿泊客でなければ入れません。 館内では休憩することはできません。暖かい館内で休憩したい場合は別途料金が必要です。 但し、カップラーメンを購入すれば、ラーメンを食べている間は館内に入れてくれると思います。 ですが、外で食べるように言う山小屋もあるかもしれません。 カップラーメンを購入するときは、館内で食べてもよいのか事前に必ず確認してください。 戻る
富士山の山頂には、直径700mもある大きな噴火口があります。噴火口の外周には道があって、一周することができます。噴火口の周りを一周することを「お鉢巡り(おはちめぐり)」と呼んでいます。お鉢巡りの所要時間は80〜90分程度かかります。距離はおよそ3kmあります。「河口湖口・吉田口、須走口の頂上」、「御殿場口の頂上」、「富士宮口の頂上」は別々の場所にありますが、この噴火口の周りの道で繋がっていますので、行き来をすることは可能です。 富士宮口山頂にある山頂の案内図 「河口湖口・吉田口登山道」と「須走口登山道」は、8合目で合流しているため頂上は共通です。頂上には「久須志神社(くすしじんじゃ)」や、山小屋があります。噴火口をはさんで、この頂上のほぼ反対側に、富士山で一番標高の高い地点「剣ヶ峰(けんがみね)(3776m地点)」があります。剣ヶ峰に行くためには片道50分程度の所要時間が必要です。 個人差がありますが、剣ヶ峰(3776m)まで、時計回りでおよそ50分、反時計回りでおよそ40分、 また、郵便局のある富士宮口の頂上までは30分程度かかります。 「富士宮口登山道」の頂上は、登山道の中では剣ヶ峰に一番近い場所にあります。それでも、剣ヶ峰までは片道20分〜25分程度の所要時間が必要です。ここの頂上には「富士山頂郵便局」、「浅間大社奥宮(せんげんたいしゃおくのみや)」、山小屋があります。「御殿場口登山道」の頂上は、「富士宮口登山道」の山頂から少しだけ離れたところにあり、歩いて2〜3分程度の距離です。 剣ヶ峰には、気象庁の「富士山測候所」があります。以前は、気象観測のための大きなレーダードームがありましたが、観測衛星「ひまわり」にその役目を譲ったため、レーダードームは外されています。剣ヶ峰には、「日本最高峰富士山剣ヶ峰」と書かれた石塔があり、記念撮影をする登山客で賑わっています。富士山測候所には、展望台があります。これは、気象庁の施設で人工的な構築物ですが、階段を使ってここに登れば、剣ヶ峰よりもさらに高い位置に立つことができます。展望台は、一般の登山客に開放されています。 剣ヶ峰の手前、上の案内図では「富士山測候所」の左側になりますが、そこには「馬の背」と呼ばれるとても急な傾斜面があります。時計回りにお鉢巡りをすると、この斜面を登ることになります。反時計回りにお鉢巡りをすると、この斜面を下ることになります。登る場合でも、降りる場合でも大変急な斜面ですので、転んで怪我をしないように十分注意してください。ここの馬の背には、冬季の登山の際に気象庁の方が使っていた鉄柵が設置されています。この鉄柵を使って登り下りしたほうがよいのかもしれません(注)。 「馬の背」とよばれる急な斜面 (注)登山道、・下山道に設けられているロープと柵は、道の境界線の意味で設けられています。そこに登山客がつかまることは想定されていません。鉄柵のような強度はありません。危険ですので、ロープにつかまって登山・下山はしないでください。 お鉢巡りの、もっと詳しい情報はこちらをご覧ください ⇒ お鉢巡り 戻る
(1)焼印 山小屋で金剛杖に焼印を押してもらうと、よい記念になるかもしれません。 代金は200円のところが多いようですが、中には300円の山小屋もあるようです。 山頂の「浅間大社奥宮」、「久須志神社」で、刻印をしていただくのは焼印ではなくて 御朱印になります。こちらは300円です。 御朱印は、乾くのに時間がかかります。乾く前に触らないように注意が必要です。 神社で御朱印がいただけるのは、7月11日〜 金剛杖ではなくて、地上から板を持参して、そこに刻印をお願いする人もいます。 ヒモをつければ壁掛けになりますね。板の中に鉛筆で線を引いておきます。 11cm × 6cmくらいの長方形のわくを、たくさんつくっておけばいいと思います。 「このわくの中に焼印をしてください」とお願いするんです。 私の場合、1回だけ、金剛杖でなければ無理と断られた事がありますけど...(汗。 河口湖口の場合、山小屋の数が多いので、お子様連れの場合は、あらかじめルールを 決めておいたほうがいいかもしれません。全部の山小屋で焼印をすると大変な出費になる のではないかと思います..。まあ、せっかくの富士登山の記念ですから、ケチらずに全部? お父さんのお小遣いを減らすことで解決するのかもしれませんが....(汗。 (2)金明水と銀明水 久須志神社(河口湖口・吉田口、須走口山頂)...金明水 初穂料500円 浅間大社奥宮(富士宮口山頂)...銀明水 初穂料500円 開山祭は7月11日、閉山祭は8月末です。 必要な方は、7月11日〜 煮沸殺菌していない雪解水ですので、飲まないでください...(汗。 ご自宅の神棚にお供えしてください。 どうしても飲みたい場合は、煮沸してからにしてください。 (3)お札(おふだ)、お守り 久須志神社、浅間大社奥宮でお求めいただけます。 お札やお守りが必要な方は、7月11日〜 お札が古くなったら、地元の神社でお炊き上げをしてもらえばいいです。 富士山山頂の久須志神社や浅間大社奥宮では、お炊き上げはしていません(汗。 (4)富士山頂郵便局の「登山証明書」、「富士山登頂証」 富士宮口の頂上にある富士山頂郵便局でお求めいただけます。 郵便局ですから、通常の手紙を出すこともできます。この郵便局オリジナルの消印です。 但し、保険や銀行の業務は行っていません。ATMもありませんのでご注意ください(汗。 「ゆうぱっく」の取り扱いもありません。ブルドーザーを使って五合目迄運ぶ関係もあり、 大きな荷物を扱うことはできないのです。 営業期間は7月10日〜8月20日(午前6時から午後2時まで)です。 この期間であれば、土日祝日に関係なく営業しているようです。 但し、残雪の状況によっては、7月10日に営業開始できない場合もあります。 河口湖口・吉田口、須走口を使って登山をした人は、富士宮口の頂上まで30分程度 所要時間が必要です。 tozan/fuji000819-i.htm (5)山頂での記念撮影 これが、一番の記念になるのではないかと思います。業者の方はいませんので、 カメラは持参しなければなりません。皆さん、近くにいる登山客の方にお願いして 撮影してもらっています。 剣ヶ峰(3776m地点)での記念撮影は、 ・悪天候で剣ヶ峰までは登れない ・「河口湖口・吉田口の頂上」、「須走口の頂上」から40分では時間が足りない などの理由で難しい場合があるかもしれません。 「河口湖口・吉田口の頂上」、「須走口の頂上」にも、久須志神社の近くに 頂上の石塔があります。そこでの撮影でも十分記念になると思います。 (注)山頂にある神社は、8月末迄の営業なのですが、8月31日迄とは限らないようです。 浅間大社のHPによれば、「富士山頂上奥宮閉山祭 8月31日閉山予定」とあります。 頂上富士館のHPには、浅間大社奥宮と久須志神社の閉館は2008年の場合は 8月30日とあります。 また、営業開始時期は、残雪等の関係で7月11日よりも遅くなることがあるようです。 「浅間大社」 http://www.fuji-hongu.or.jp/sengen/ 「頂上富士館」 http://fujisanchou.com/ 戻る
下記を参考にしてください。 ・服装について ・必須アイテム ・お勧めアイテム ・こだわりのアイテム 戻る
下記を参考にしてください。 ・バスツアーについて 戻る |
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(2008年6月27日〜30日 / 7月3日,6日一部追記,16日,31日一部追記・訂正) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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