はじめての須走口

富士登山&温泉ツアー

2000年7月24日(月)〜25日(火)


嵐の中を七合目「太陽館」で一泊。山頂に至らずとも貴重な体験をしました。

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■「太陽館」で食事と休憩。そして予定変更。
17:35 「太陽館」に到着\(^_^)/
 
 雨は止んでいたようですが、強風の中、やっとたどり着きました。
 時計によれば2875m。ちょっと低めの表示のようです。
 気圧は718hp。
 太陽館の外にあった寒暖計によれば、外の気温は13度でした。

 
        太陽館前で記念撮影

 中に入って御挨拶をする。中には12人くらいのお客さんの姿。
 奥で寝ている人もいるでしょうから、実際は、もっと多いと思います。
 内側の玄関のところに犬がいました。おとなしい。
 小富士のときにあった、吠えてばかりのしつけの悪い犬とは
 大違いです(^_^)。ぜんぜん吠えず、人になれている
 とてもおとなしい白い犬です。犬好きの私に、ぴったりの犬(^_^)。

 途中でお会いしたアルバイトのお嬢さんは、既に到着していました。
 私たちの15分位前に到着していたとか。やっぱり若さですか(^^;)、、、。
 あったかい麦茶をご馳走になる。生き返った気分(^_^)。
 宿泊費6,500円をお支払いする。夕食付き、朝食は外した値段です。

 外は、だんだん風が強くなっていくようでした。
 この時間に到着できてよかったと思いました。


18:00 豪華な夕食にビックリ!

 夕食です。呼吸に気を配ったおかげでしょうか?
 去年のような「食欲が無い状態」ではありませんでした(^_^)。
 さて、カレーかな...。
 出てきた夕食に驚いてしまいました(@_@)。
 @大きなハンバーグ+キャベツ少々、
 A大根とニンジンなどのお煮しめ少々
 Bたくあん少々、C昆布のつくだに少々、
 Dごはん、Eとん汁
 貴重品なので@からCは少量でしたが、
 DとEはおかわり自由!!!
 ハンバーグだって大きいんですよこれが(^^;)。
 カレーライスだとばっかり思っていたので、予想外でした。
 ここの食事は最高です!
 とん汁を何度もお代わりしました。鍋ごと置いてあるから
 自分で好きなだけお代わりできます。
 ダイエットしていたことを忘れて、お代わりするのでした(^^;)。

 

 結局、ごはんも、とん汁も、全部食べきれず、
 鍋に残ってしまったのでした。
 う〜ん。自分の普段の夕食と比較しても、ずっと充実している(^^;)。
 まさか、高度2900mの世界で、こんなにおいしい夕食ができるなんて。

 食事の後、ビールを少し。
 「アルコールは厳禁だって、誰かのホームページに書いてなかったっけ?」
 って(^^;)、、、、。
 コップ1杯半くらいだから...。
 本当に危険なのか、身をもって実験したんです(^^;)アセアセ、、、、、。
 結果としては、少量なら問題ないようです(^^;)。
 人によって、「少量」の基準も違うでしょうが...。
 ただ、飲みすぎは呼吸困難に陥ったりして、
 危険なのは間違いありませんので、ほどほどに。

 食事の後、とても満足。食べ過ぎたかな...って(^^;)ヲイヲイ。
 ちなみに、ここでは、500mlのポカリスエットも緑茶もすべて
 550円で販売されているようです。 高いか安いか、人それぞれ価値観の
 違いの問題でしょうが、私は安いと思います。
 2900mの世界では、水はとても貴重品ですから。

 山小屋の外は、相変わらずの強風状態です。

 食事の後、寝床に案内されました。
 う.......。敷布団二つ分のスペースに3人(^^;)、、、、、、。狭い。
 これでは寝返りもうてませんね。
 平日の関係もあって、空きはあるのですが......。


20:00過ぎから天候の悪化

 20時過ぎから、天候が悪化し、強い雨が降り始めます。
 強風の為、雨も威力を増しているようです。
 そのうちに、カミナリが鳴りはじめました(^^;)コワイ、、、。
 20:18には、山小屋の屋根を激しくたたく豪雨(T_T)。
 豪雨がしばし続きます。
 20:36には、雨が止んだように思いました。 小降り状態だったかも。
 と思ったら、20:39再び屋根をたたく雨音が...。
 天候が、不安定です。
 不安定だと思ったら、何故か私の脈拍まで不安定になったようです(^^;)。
 20:41現在の脈拍数は110回/分。
 食事のときも安定していたのに、どうした事でしょうか...。
 たぶん、また、呼吸をおろそかにしてしまったのだと思います。
 平地のような無意識呼吸ではいけないのです。
 とたんに酸欠で、この有様です。
 あわてて、意識的な呼吸をはじめるのでした。

 20:43雨が止みました。カミナリも止まったようです。
 でも風は相変わらず強い状態です。
 その後も、雨が断続的に降ったり止んだりの繰り返しです。

 21:00を過ぎても、いっこうに止む気配がありません。

 21:18には強い雨。21:25に止んだと思ったら、21:44再び激しい雨と風。
 しばらくして止んだら、21:54また強い雨と風。
 外はすっかり嵐の状態です。 
 それにしても、この繰り返しがつらい。期待させておいて、期待を裏切って...。
 お昼に登っていたときは、このような悪天候を予想することなど、
 とてもできませんでした。同じ日とは思えません。
 「山の天候は変わりやすい」とは、低地の山の一般的なお話だと
 思っていたのですが、 富士山も例外ではなかったようです。


22:00過ぎも天候回復せず予定変更

 22:05現在の気圧は714hp。
 22:12には、再び雷雨。
 「カミナリは、もう要らないですう〜」(^^;)コワイんだもん、、、。
 そんな事を言ったのがいけなかったのでしょうか?
 22:17山小屋の屋根にたたきつけるような豪雨です。
 カミナリも続いています。
 眠れません。雨音がうるさすぎるせいもあるし、軽い高山病にかかって
 いたためと思われます。睡眠障害は、軽い高山病の兆候です。
 
 22:50リーダーの福島さんより、ついに予定変更宣言。
 本来であれば、このへんで山頂に向けて出発の時刻だったのですが、
 このまま太陽館に一泊する事に決まりました。
 実は、吉田さんが、登山前から風邪で体調不良の状態でした。
 頂上までは難しい状況でした。吉田さんの体調回復の為にも
 ちょうどよかったのかもしれません。

 おやつ代わりに持参した「ブドウ糖」を食べる。
 秋葉原のお店「ニッピン」で買ったもの。
 ヒンヤリして美味しい(^_^)。
 体力回復によいと思い、
 いくつか食べたら、袋ごと吉田さんへ。
 雨が止んだとしても、強風の為、とても安全に歩ける状況ではありません。


23:18 きれいなトイレに驚く!

 23:18風が弱まったところを見計らって、外のトイレへと向う。
 寝床を出て、夕食をした広間へ。
 そこには、この山小屋の常連さんのような方と、山小屋の関係者のような方が
 お話をしていた。玄関には、おりこうさんの犬が寝ている。
 私「トイレに行きたいのですが、出ても大丈夫ですかね?」
 常連さん「大丈夫。場所はわかる?」
 わかります....ということで、恐る恐る外へ。
 グッドタイミングだったようで、風は弱まっている状態。
 使用料は1回100円です。
 「おお!トイレットペーパーが備え付けだ!」
 しかも、思っていたよりきれいな状態。
 覚悟していただけに、驚いてしまう。
 さすがに水洗というわけにはいかないが、汚れていない。
 これなら女性でも困ることはないだろうと思った。
 まあ、大きなハエの遺体がいくつかあったが、気にしない(^^;)。
 ブンブンと飛んでいるわけではないから安心(^^;)、、、。
 ハエは山頂にもいる。本当に生命力が強い生き物だと
 つくづく感心しながら用をたす(^^;)。

 トイレから出て、ふと下界のほうに目を向けると、雲の切れ目から
 しばし夜景がきれい\(^_^)/。
 まさか、こんな悪天候の中、こんな光景をみることができるなんて...。
 「もしかしたら、明日の朝はご来光を望めるかもしれない」
 思わず期待してしまうのでした。
 でも、相変わらずの強風で、ちょっと心配。
 あまり長くいると危険と思い、きれいな夜景に名残惜しく思いつつも
 山小屋の中へ戻る。

 常連さんに
 夜景が見えたこと、もしかしたらご来光の可能性もあるのではないか等
 そういったことをお話する。
 常連さんも、こんなお天気に遭遇したのは、はじめてとのこと。
 「ご来光がだめでも、私のこと、おこらないでね」
 面白い方だ(^^;)、、、。
 就寝のご挨拶をして寝床に戻る。
 
 持参した烏龍茶を飲む。
 今回は、飲みかけの烏龍茶(約400ml)+未開封烏龍茶(500ml)+水(500ml)
 の合計1400mlの持参。
 日中の登山だったので、ちょっと多めに持参。
 ところが、涼しい林の中を歩いた関係で、太陽館にたどり着くまで、
 ほとんど水を口にしませんでした。
 到着したとき400mlが250mlくらいに減っただけ。
 なので150mlくらいしか飲んでいません。
 これも予想外でした。

 23:47 またカミナリの音。雨はまだ降っていない。
 この頃は、脈拍も80回/分に落ち着いていました。
 だいぶこの高度に慣れてきたようです。
 でも、まだ眠れません。
 
 23:49 雨が降ったり止んだり。さほど強い雨ではない。
 小雨程度の雨。


                                          (2000年7月29日)


         
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