長崎の路面電車[7]
長崎市電 長崎電気軌道  惜別・軽快電車2001号

長崎電気軌道 系統図


「軽快電車」は、とても乗り心地のよい電車だったそうです。
性能は優れていたのですが、メンテナンスは難しかったようです。
役目を終えて、浦上車庫に戻った2001号。(内藤様撮影)

























車番 製造年 製造メーカー 備 考
209号 1950年
(昭和25年)
日立製作所 奇数番号の201、203、205、207、209号は、日立製作所で作られました。
台車はSA-W1。
308号
303号
306号
309号
1953年
(昭和28年)
日立製作所 300形の301〜310号は、日立製作所で作られました。
台車はKBD-12B。310号だけ、1954年(昭和29年)1月製。
373号
377号
1962年
(昭和37年)
日本車輌製造 370形の371〜377号は、日本車輌製造で作られました。
360形の改良型。尾灯は、方向幕横に設置されました。
昭和37年の製造であることから370形と命名されました。台車は、NS-17。
502号
504号
1966年
(昭和41年)
ナニワ工機 車体のみ新規に製造し、他は大阪市電1701形の廃車部品を流用しています。
台車は、K-10を使用。
601号 1953年
(昭和28年)
新木南車両 元熊本市電171号。1969年(昭和44年)8月に熊本市交通局より譲り受けました。
台車は、KS-40Jで、これは函館市電の600形と同じです。
1203号 1982年
(昭和57年)
アルナ工機 台車・電動機は、西鉄北九州線600形の廃車部品に交換して改良されています。
1202〜1205号は改良済です。台車は、FS-51。
1201号のみ改良されず、台車もK-10のまま使用しています。
1302号 1987年
(昭和62年)
アルナ工機 1300形の1301〜1305号は、1987年〜1989年(昭和62年〜平成元年)にかけて、 アルナ工機で製造されました。
台車は、西鉄北九州線で廃車になった300形のKL-11を転用しています。
1507号 1993年
(平成5年)

1997年
(平成9年)
アルナ工機 1500形の1501号〜1507号は、1993年〜1997年にかけて製造されました。
1502号は1993年(平成5年)、1503号は1994年(平成6年)、1506号は
1996年(平成8年)の製造です。
西鉄北九州線600形の廃車部品を流用して製造されています。
1507号のみ、間接自動制御方式に改造されています。台車はFS51。
1702号 1999年
(平成11年)
アルナ工機 1700形の1701号、1702号は、廃車になった702号、706号
(元都電・杉並線2000形) の主要機器を転用して製造されました。台車はD16NA。
1802号
1803号
2000年
(平成12年)
アルナ工機 西鉄北九州線600形の廃車部品を流用して製造されました。
1801号〜1803号のうち、1803号だけは、2002年(平成14年)に作られてます。
長崎市電では、初めて誕生した、間接自動制御方式の車両。台車は、FS51。
2001号 1980年
(昭和55年)
アルナ工機 日本の路面電車の近代化を目指して作られた「軽快電車」。
同じ軽快電車である広島電鉄の3500形よりも先に運行を開始しました。
1981年(昭和56年)には、鉄道友の会・ローレル賞を受賞しています。
長崎電気軌道にとっては、初の冷暖房を完備した車両でした。台車はFS82。
車両の構造が、他の車両と全く異なり、メンテナンスが難しい車両でした。
2002号が、2001号よりも先に引退しています(2010年3月30日)。
2001号は、2014年(平成26年)3月30日に、さよなら運転を行い引退しました。
5002号 2012年
(平成24年)
アルナ車両 2011年(平成23年)に5001号、翌年に5002号が製造されました。
3000形よりも大きい超低床電車。台車はSS10。

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(2014年5月2日掲載)


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