広島の路面電車[13]
広島電鉄 2014年11月  輸送人員と路線延長が日本一の路面電車


広島電鉄 系統図
広島電鉄 系統図 Hisagi(氷鷺)様作成 Hiroshima_Electric_Railway_map.png


内藤様より、お送りいただいた写真です。



























広島電鉄238号
【55】走行中の238号。










1002号。江波車庫内
【62】1002号。江波車庫内。














車番 製造年 製造メーカー 備 考
貨51号 1928年
(昭和3年)

1929年
(昭和4年)
藤永田造船所
梅鉢鉄工所
大阪市電1637号→広島市電758号→貨51号(1979年改造)
→貨52号(1980年改番)→2013年4月解体

大阪市電1643号→広島市電759号→貨51号(1980年改造)

1979年(昭和54年)、758号を無蓋貨車に改造して貨51号が誕生しました。
翌年には、貨52号へ改番されました。
そして、759号の改造により、貨51号が誕生しました。

大阪市電の時代は、1601形でしたが、1601形は藤永田造船所で75両、
梅鉢鉄工場で25両が作られています。
1601形は、戦災の影響で改番が行われたようで、この2両が、藤永田造船所、
梅鉢鉄工所のどちらの製造によるのか、つきとめられませんでしたので、
メーカー名は併記させていただきました。
101号 1984年
(昭和59年)
大阪車輌工業 1925年(大正14年)4月製の157号を流用して作られた
復元電車です。県立交通公園に保存されていた157号の台車や
主要機器を使用して作られています。
157号を車体更新して、100形の姿に復元したともいえます。
4月から10月にかけて、土日祝日に、横川駅〜江波間で運転されています。
238号 1928年
(昭和3年)
DUEWAG 初代の200形は、1966年(昭和41年)までに廃車になりました。
現在の200形は1988年(昭和63年)に登場した2代目になります。
元々は1928年(昭和3年)に作られた車両ですが、1950年(昭和25年)に
ドイツのデュワグ(DUEWAG)社が車体更新をしました。
1988年(昭和63年)に、姉妹都市のドイツ・ハノーバー市より寄贈されました。
構造上、冷房装置を取り付ける改造ができない為、11月〜3月の冬場に
運用されているようです。
352号 1958年
(昭和33年)
ナニワ工機 350形は、宮島線と市内線との直通運転を目的として作られました。
広島電鉄では、唯一の間接非自動制御車です。
現在では、宮島線には入線せず、市内線用として運用されています。
市内線の運転士養成時に、訓練車として使われることもあります。
製造当時は851〜853号でしたが、1971年(昭和46年)に、
350形(351〜353号)に改番されました。
602号 1948年
(昭和23年)
汽車会社 初代の600形は、1972年(昭和47年)までに廃車になりました。
現在の600形は1976年(昭和51年)以降に登場した2代目になります。
602号は、西鉄北九州線より譲り受けた車両です。3両譲り受けましたが、
他の2両は廃車となり、602号だけが残りました。西鉄時代は502号でした。
運輸省規格型の車両で、横浜市電の1300形も同形式です。
711号
712号
714号
1982年
(昭和57年)

1985年
(昭和60年)
アルナ工機 初代の700形は、1980年までに廃車になりました。
現在の700形は1982年(昭和57年)以降に登場した2代目になります。
701〜704号は1982年(昭和57年)、705〜707号は1983年(昭和58年)、
711〜714号は、1985年(昭和60年)に製造されました。
仕様が大きく変わった関係で、707号の次は710番台の711号になりました。
708〜710は欠番です。
769号
772号
1950年
(昭和25年)
富士車両 元大阪市電1801形。大阪市電の1801形は、広電に8両譲渡され、
765〜772号となりました。
2014年3月に、769号と772号は休車となりました。
2014年10月の時点で、8両の中で現存するのは、
768号(元1827号)、769号(元1828号)、772号(元1831号)の3両だけです。
762号(元大阪市電の1651形)と併せて、
広電では同じ750形として管理されています。
805号
808号
1983年
(昭和58年)

1997年
(平成9年)
アルナ工機 初代の800形は、1983年までに廃車になりました。
現在の800形は、1983年(昭和58年)以降に登場した2代目になります。
801,802号は1983年(昭和58年)、803,804号は1987年(昭和62年)、
805〜808号は、1990年(平成2年)に製造されました。
809〜812号は、1992年(平成4年)、813,814号は、1997年(平成9年)に
製造されました。
904号
906号
907号
910号
1957年
(昭和32年)
大阪車輌工業 元大阪市電2601形。
大阪市電の2601形は、広電に14両譲渡され、901〜914号となりました。
2015年1月の時点で、904〜907、910〜914号の9両が残っています。
1001号
1002号
1004号
1005号
2013年
(平成25年)

2014年
(平成26年)
近畿車輛
三菱重工業
東洋電機製造
広島電鉄
初代の1000形は、1968年(昭和44年)までに廃車になりました。
現在の1000形は、2013年(平成25年)に登場した2代目になります。

4社の共同プロジェクトで製造された車両です。
3車体2台車の連接車両です。
1001〜1003号は2013年(平成25年)、
1004〜1005号は2014年(平成26年)の製造です。

愛称は、1001号が「PICCOLO」(ピッコロ)、1002号が「PICCOLA(ピッコラ)」、
1003〜1005号が「GREEN MOVER LEX(グリーンムーバーレックス)」です。
1914号
1915号
1957年
(昭和32年)
ナニワ工機
東洋工機
京都市電の廃止に伴い、京都から譲り受けた1900形です。
広島でも同じ1900形となりましたが、改番されています。
京都から譲り受けた車両は全部で15両です。

(改番後の車番)1901〜1911号はナニワ工機、1912〜1914号は東洋工機、
1915号は日本車輌製造で作られています。
5002号
5012号
1999年
(平成11年)

2002年
(平成14年)
シーメンス ドイツのシーメンス社で12編成が製造されました。
5車体3台車の連接車両です。
5001〜5004号は1999年(平成11年)、
5005〜5008号は2001年(平成13年)、
5009〜5012号は2002年(平成14年)の製造です。
愛称は、「GREEN MOVER」(グリーンムーバー)です。
5102号 2004年
(平成16年)

2008年
(平成20年)
近畿車輛
三菱重工業
東洋電機製造
広島電鉄
4社の共同プロジェクトで製造された車両です。
5車体3台車の連接車両です。
5101号は2004年(平成16年)、
5102〜5104号は2005年(平成17年)、
5105〜5108号は2007年(平成19年)、
5109,5110号は2008年(平成20年)の製造です。
2005年にグッドデザイン賞を受賞しています。
愛称は、「Green mover max」(グリーンムーバーマックス)です。

車番 旧車番 広島電鉄900形の、大阪市電(大阪市交通局)時代の旧車番についてですが、
904〜910号の7両については、2つの説があるようです。
説1 説2
901 2628
902 2631
903 2633
904 2630 2634
905 2632 2626
906 2635 2627
907 2634 2629
908 2629 2630
909 2626 2632
910 2627 2635
911 2636
912 2637
913 2638
914 2639

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(2015年1月3日掲載)


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