【4】新世橋前−宮前町間。十字街行の515号(1981年)
[3系統]駒場車庫前発−ガス会社前経由−函館ドック前行ではなく、
行先は十字街のようです。宮前線を通らず、湯の川線の電車には
十字街行がありましたが、ガス会社前経由で十字街行もあったことを、
この写真で初めて知りました。函館ドック前迄行かず、十字街止まりなのは
どのような理由かは不明です。同じ[3系統]であっても、当時は終点の運用が
二通りあったのかもしれません。
この写真も、真直ぐな軌道を走る515号を良くとらえていて、すばらしい写真です。
架線が手前に見えているのも印象的です。
【5】梁川車庫内。515号の前で記念撮影(1972年)
西武百貨店が建つ前、梁川車庫があった当時の大変貴重な写真です。
年代が前後しましたが、【4】でご紹介した同じ515号です。
職員の方にシャッターをお願いしたそうです。
515号は「梁川車庫前」の行先表示をしています。
また、車体右側ではっきりとは見えないのですが、循環系統である
[8系統]五駅→万代→ドック→栄町→(五駅)の系統板をつけています。
職員の方が、車体番号の515がきちんと写るように考慮してくださったことが
想像できます。
【6】梁川車庫内。503号の車内で記念撮影(1972年)
こちらも、大変貴重な503号の車内での記念撮影の写真です。
当時は、このような丸形の時計がついていたことがわかります。
また、503号のワンマンカー対応は、1969年で既に対応済でしたが、
今日のような料金箱とは異なる簡易な料金装置であったことがわかります。
写真には、筒型の料金装置そのものは写っていませんが、取り付ける受皿が
写っています。木目がきれいで、おち着いた雰囲気の暖かみのある車両だった
ことが感じられます。
路面電車と一緒に記念撮影というのは、とてもいい想い出になるとつくづく
感じました。このような記念写真が残っていることは、とても幸せなことだと
思います。
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