台 車3 |
写真集 | TRUCK | 元東京市電の除雪車。台車は2タイプ |
函館には元々6両の除雪車がありました。 地球温暖化や除雪作業の民間委託の為、現在は2両に減らされています。 雪1号(元 博多電気軌道・九州水力電気・函館水電29号) 1997年廃車・解体 雪2号(元 成田電気軌道)1993年(平成5年)「箱館ハイカラ號」(39号)として復元 雪3号(元 東京市街鉄道・東京市電35号・帝國電力244号)現役 雪4号(元 東京電車鉄道・東京市電11号・帝國電力245号)現役 雪5号(元 東京電車鉄道・東京市電12号・帝國電力242号) 2003年3月6日廃車・解体 雪6号(元 東京市街鉄道・東京市電32号・帝國電力243号) 1997年廃車・解体 雪3号(排雪車・排3号)の略歴 ・明治36〜38(1903〜1905)年頃製作(大塚工場、或いは天野工場?) ・東京市街鉄道、東京鉄道で活躍 ・明治44年(1911)8月1日東京鉄道が東京市電気局に買収され 東京市電520号(ヨシ型)となる ・大正9年(1920)梅鉢鉄工所で「ヨヘロ型」へ改造(車体更新) ・大正14年(1925)関東大震災後の改番により、東京市電 35号となる ・昭和9年(1934)の函館大火後、函館水電(株)は東京市電気局より45両の電車を購入 ・昭和9年(1934)7月、函館水電(株)は帝國電力(株)へ社名変更 ・東京市電35号は函館の帝國電力(株)244号となり、昭和10年6月29日より運転を開始 ・昭和12年(1937)(4月24日届出)ササラ式(ブルーム式)除雪車に改造 ・改造後雪3号(排3号)となり、函館市電になった後も活躍を続け今日に至る 雪4号(排雪車・排4号)の略歴 ・明治36〜37年頃製作(日本車輌、天野工場、或いは自社工場?) ・東京電車鉄道、東京鉄道で活躍 ・明治44年(1911)8月1日東京鉄道が東京市電気局に買収され 東京市電128号(ヨト型)となる ・大正9年(1920)市電浜松工場で「ヨヘロ型」へ改造(車体更新) ・大正14年(1925)関東大震災後の改番により、東京市電 11号となる ・昭和9年(1934)の函館大火後、函館水電(株)は東京市電気局より45両の電車を購入 ・昭和9年(1934)7月、函館水電(株)は帝國電力(株)へ社名変更 ・東京市電11号は函館の帝國電力(株)245号となり、昭和10年6月30日より運転を開始 ・昭和12年(1937)(4月24日届出)ササラ式(ブルーム式)除雪車に改造 ・改造後雪4号(排4号)となり、函館市電になった後も活躍を続け今日に至る |
雪3号(左下) 雪4号(右下) ササラの除雪装置を取り付けるため、雪3号と4号は、台車の一部が改造されています。 箱館ハイカラ號(39)と雪3号は同じタイプのブリル21E台車です。 ですが、雪4号はブリル21Eでもタイプが異なります。 ブリル21Eには前期型と後期型の2種類があります。 雪4号の台車のほうが古いタイプのブリル21Eになります。 また、ブリル21Eタイプの台車は、アメリカのブリル社だけではなく、 日本国内の車両メーカーでも製造されています。 能勢電2号.....マウンテンギブソン21EM 箱館ハイカラ號.. ブリル21E後期型(widewing:ワイドウイング型) 雪3号........ブリル21E後期型(widewing:ワイドウイング型) 雪4号........ブリル21E前期型 箱館ハイカラ號ですが、函館に来た当初は、 能勢電2号と同じ「マウンテンギブソン21EM」台車を使っていました。 どのタイミングでブリル21E後期型へ交換されたかは不明です。 詳細については、「箱館ハイカラ號(39)の台車は成田時代のものから変更」を御覧ください。 (2018.12.30追記) 参考文献 ●鉄道史資料保存会会報:鉄道史料 第28号(1982.10)「Brill台車とその特色」(西敏夫氏) ●『千葉県下を最初に走った成宗電気軌道の電車』(白土貞夫様) −成田市教育委員会「成田市史研究」誌24号(2000年3月) その[3]
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