長崎の路面電車[1]
長崎市電 長崎電気軌道  日本一安い全線120円均一の運賃

長崎電気軌道株式会社は、長崎市で路面電車を運営している会社です。
会社は、1914年(大正3年)8月2日設立されました。
開業は、翌年の1915年(大正4年)11月16日で、
病院下(現在の大学病院前)〜 築町間(3.481km)の路線から始まりました。

現在は、5路線で、計11.5kmの路線になっています。
軌間(レールの幅)は、1435mmです。

・赤迫支線 赤迫 〜 住吉間 0.4km
・本線 住吉 〜 正覚寺下間 6.9km
・桜町支線 長崎駅前 〜 公会堂前間 0.9km
・大浦支線 築町 〜 石橋間 1.1km(大浦海岸通 〜 石橋間は単線)
・蛍茶屋支線 西浜町 〜 蛍茶屋間 2.2km

長崎電気軌道 路線図
長崎電気軌道 路線図 JKT様作成 Nagasaki electric tramway line map JA.png


電車の運行は、上記の5路線単位ではなく、営業用に設けられた系統単位で行われています。 日中に運行されるのは、「1号系統」、「3号系統」、「4号系統」、「5号系統」で、全部で4系統になります。 深夜、もしくは、イベント時に運行される「2号系統」も含めると、全部で5系統になります。

・1号系統 赤迫〜(大波止)〜正覚寺下 7.3km
・3号系統 赤迫〜(桜町)〜蛍茶屋 7.4km
・4号系統 正覚寺下〜(西浜町)〜蛍茶屋 2.9km
・5号系統 石橋〜(西浜町)〜蛍茶屋 3.5km

・2号系統 赤迫〜(大波止〜西浜町〜公会堂前)〜蛍茶屋 8.8km


長崎電気軌道 系統図
長崎電気軌道 系統図 Hisagi(氷鷺)様作成 Nagasaki_electric_tramway_map_JA.png


長崎電気軌道 系統図
築町では、「1号系統から5号系統」、若しくは「5号系統から1号系統」へ、乗り継ぎができます。 降車の際、運賃を支払うときに、「電車のりつぎ券」を運転士に請求してください。
乗り継ぎ後の電車では、新たに運賃は不要です。「電車のりつぎ券」を運賃箱へ入れて降車できます。

観光などで、電車の乗り降りがたくさんある場合には、「電車1日乗車券」がお得で便利です。
大人500円(子供250円)で、1日中乗り放題、乗り降り自由です。
ただし、「電車1日乗車券」は、電車の車内では販売されていません。
利用する場合には、事前に購入しておく必要があります。
販売所等の詳細については、長崎電気軌道株式会社のホームページでご確認ください。


停留場番号と、ひらかな、ローマ字表記の停留場名は、次のとおりです。
停留場番号は、赤迫停留場より11番から振られました。

交通渋滞緩和のため、若葉町停留場を移転し、千歳町停留場が新設されました。
(1998年5月7日)。

千歳町停留場ができたので、昭和町通り停留場は、一旦休止となりましたが、赤迫方面行きの停留場片側のみ、後に復活しました。

廃止された停留場がいくつか存在し、その時に番号は詰めないために、欠番があります。

11
あかさこ
12
すみよし
13A
しょうわまち
どおり
13
ちとせまち
14
わかばまち
AKASAKOSUMIYOSHISHOWA-MACHIDORICHITOSE-MACHIWAKABA-MACHIDORI
15
ながさき
だいがくまえ
16
いわやばし
17
うらかみ
しゃこまえ
18
おおはし
19
まつやままち
NAGASAKI
DAIGAKU-MAE
IWAYABASHIURAKAMI
SHAKO-MAE
OHASHIMATSUYAMA-MACHI
20
はまぐちまち
21
だいがく
びょういんまえ
22
うらかみ
えきまえ
23
もりまち
24
ぜんざまち
HAMAGUCHI-MACHIDAIGAKU
BYOIN-MAE
URAKAMI
EKI-MAE
MORI-MACHIZENZA-
MACHI
25
たからまち
26
やちよまち
27
ながさき
えきまえ
28
ごとうまち
29
おおはと
TAKARA-
MACHI
YACHIYO-
MACHI
NAGASAKI
EKI-MAE
GOTO-MACHIOHATO
30
でじま
31
つきまち
32
にしはまの
まち
33
かんこう
どおり
34
しあんばし
DEJIMATSUKI-MACHINISHI
HAMANO-MACHI
KANKO-DORISHIANBASHI
35
しょうかくじ
した
36
にしはまの
まち
37
にぎわいばし
38
こうかいどうまえ
39
すわじんじゃまえ
SHOKAKUJI-SHITANISHIHAMANO-MACHINIGIWAIBASHIKOKAIDO-MAESUWAJINJA-MAE
40
しんだいく
まち
41
しんなかがわ
まち
43
ほたるぢゃや
44
さくらまち
45
こうかいどうまえ
SHINDAIKU-MACHISHIN
NAKAGAWA-MACHI
HOTAEUJAYASAKURA-MACHIKOKAIDO-MAE
47
しみん
びょういんまえ
48
おおうら
かいがんどおり
49
おおうら
てんしゅどうした
51
いしばし
-
SHIMINBYOIN-MAEOURAKAIGAN-DORIOURA TENSHUDO-SHITAISHIBASHI-


公会堂前と西浜町は、それぞれ停留場が2つあります。
公会堂前の2つの停留場、西浜町の2つの停留場は、それぞれ離れた場所にあります。
利用するときは、間違えないように注意が必要です。

停留場名停留場番号 利用できる系統備 考
公会堂前38 2,4,5号系統 賑橋の隣。長崎市民会館前
45 3号系統桜町の隣。長崎警察署前
西浜町32 1,2,5号系統 築町の隣。長久橋側
36 2,4,5号系統賑橋の隣。アーケード入り口側

西浜町停留場の場合、2号系統と5号系統の電車は、両方の西浜町停留場に停車します。

運賃は、1984(昭和59)年6月1日より、2009(平成)9月末までは、大人100円(子供50円)の均一料金でした。 25年間もの間、格安の均一料金で運行してきたことは、驚異的です。 2009(平成)10月1日より、大人120円(子供60円)の均一料金となりましたが、それでも日本一格安の運賃となっています。


この度は、内藤 誠様のご好意により、長崎市電の貴重な写真を掲載させていただくことができました。ありがとうございます。













車番 製造年 製造メーカー 備 考
208号 1950年
(昭和25年)
日本車輌製造 函館市電530号も昭和25年に日本車輌製造で作られています。
台車も同じK-10です。
363号 1961年
(昭和36年)
日本車輌製造 長崎市電では、初めて誕生した全金属製車両。
昭和36年の製造であることから360形と命名された。
376号 1962年
(昭和37年)
日本車輌製造 360形の改良型。尾灯は、方向幕横に設置された。
昭和37年の製造であることから370形と命名された。
503号 1966年
(昭和41年)
ナニワ工機 車体のみ新規に製造し、他は大阪市電1701形の廃車部品を流用。
台車は、K-10を使用。
1202号 1982年
(昭和57年)
アルナ工機 台車・電動機は、西鉄北九州線600形の廃車部品に交換して改良。
1202〜1205号は改良済。台車は、FS-51。
1201号のみ改良されず、台車もK-10のまま使用。
1503号 1994年
(平成6年)
アルナ工機 西鉄北九州線600形の廃車部品を流用して製造された。
1507号のみ、間接自動制御方式に改造されている。
1801号 2000年
(平成12年)
アルナ工機 西鉄北九州線600形の廃車部品を流用して製造。
長崎市電では、初めて誕生した、間接自動制御方式の車両。
3003号 2006年
(平成18年)
アルナ車両 第45回(2005年) ローレル賞受賞車両
長崎の路面電車[1]
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(2014年4月24日掲載・30日追記)


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