絵葉書[1]
大正・昭和初期  市立函館図書館所蔵

市立函館図書館のご好意により、図書館で所蔵している貴重な絵葉書について、掲載の許可を頂戴することができました。
許可をくださった館長の中山様をはじめ、職員の平澤様、田村様、そしてご協力くださったほかの職員の皆様にも感謝申し上げます。また、絵葉書の撮影をしてくださった株式会社アウルビジョンの高橋様にお礼申し上げます。ありがとうございます。

掲載許可を頂戴した絵葉書は、少しずつ順次掲載させていただきます。
また、絵葉書の下に、私の知りえた範囲で説明を書かせていただきます。

【1】NO.5(凾館)松風町大門通り(要塞司令部許可済)(高木東亜堂發行)
函館図書館所蔵 エ-A-321

19号車が写っています。19号車は、昭和9年(1934年)3月21日の函館大火で焼失していますので、それよりも前に撮影されたものです。
駅前の大門通り、今では道幅も広げられ交通の要所ですが、昔は、のどかな雰囲気だったようですね。



【2】(凾館名所)電車新川橋通行 THE VIEW OF HAKODATE
函館図書館所蔵 エ-A-5

2号車が写っています。2号車は、大正15年(1925年)1月20日の新川車庫火災で焼失していますので、それよりも前に撮影されたものです。ですので、大正時代のものです。
当時の橋は木製とはいえ、電車が走ってもビクともしない、耐久性に優れた技術が使われていたのだと思います。



【3】(凾館名所)湯ノ川市街ノ景 THE VIEW OF HAKODATE
函館図書館所蔵 エ-A-5

1号車、3号車、4号車の3両が写っています。1号車は、2号車と同様に大正15年の新川車庫火災で焼失していますので、それよりも前に撮影されたものです。【2】と同様に大正時代のものです。
雨のため、ずいぶん水溜りができていますが、電車の軌道部分は電車を支えるべく、かなり堅牢な作りであったことが想像できます。電柱が傾いているようですが、台風か何かの影響でしょうか?ちなみに、当時は電力供給も電車の運営も、同じ函館水電株式会社が担当していました。電力会社が電車を運営するのは、他の都市でも行われていました。電力を購入することなく、自前の電気を使用できたからです。


絵葉書[1]

(2004年8月10日掲載)




QLOOKアクセス解析
トップページ
乗車料金と所要時間
函館市電の歴史
昔の車両のご紹介
車両のご紹介
営業路線のご案内
資料・情報館
写真館
リンクのコーナー
写真の著作権
コンテンツ一覧