西暦に関する豆知識
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・「西暦1年の前の年は、西暦何年か?」ということですが、 これは「紀元前1年」になります。 ・「え〜〜〜〜〜〜〜〜っつ!西暦0年でしょ?」とおっしゃる方も、 たぶんいらっしゃると思いますが、「西暦0年」は存在しません(^^;)。 ・私たちが使っている西暦は、1年から数えているんです(^^;)。 ・数学がお好きな方ほど、誤解しやすいと思います。 ・私は、数学は得意とは言えませんが、誤解していました(^^;)。 ・「それは、変じゃないの?だって、だって」 ・「だって 5、4、3、2、1、0、−1、−2、−3,...って 数えるはずでしょ?」 ・「だって、温度でも1度、0度、−1度、−2度...って数えるでしょ?」 ・「そのウソ、ホント?」.......って(^^;)。 ・ウソではなくて、ホントのホントです(^^;)。 ・Q6でご説明したときに、ディオニュシウスという方が登場しました。 彼の考えから、 キリスト前、キリスト以後、 別の言い方をすれば 紀元前(B.C.= before Christ) 紀元後(A.D.=anno Domini 主の年) という考え方が、されるようになったのでしたね。 ・つまり、前か後か、裏か表かというように2つに分けた考え方なんです。 ・0(ゼロ)って、プラスでもマイナスでもない数ですよね。 ・中間、中性みたいな....そんなふうにも思える数ですけど。 ・西暦も...例えばコインの裏表のように、2面だけみたいな 紀元前と紀元後しかないんです。 ・「キリスト生誕前」、「キリスト生誕ちょうど」、「キリスト生誕後」ではなく 「キリスト生誕前(紀元前)」と 「キリスト生誕も含めたその後(紀元後)」ですね。 ・ディオニュシウスは、キリスト誕生年は、西暦1年として考えたんです。 ・では、彼は、何故キリスト生誕年を、西暦0年と考えなかったのか? ・当時は、1よりひとつ小さい0という概念が、まだありませんでした。 数字の0をはじめとする考え方も、ありませんでした。 「何も無い」という言葉の表現はあっても、それを「0」という記号で 表すという事が、まだ無かったわけですね。 ・ちなみに、数字の0は、インドの数学者の方が発明したそうです。 1のひとつ前を0として表す考え方が、広まるのはディオニュシウスよりも もっとあとの時代からでした。 ・よくよく考えれば、日本で使われている「和暦」も「平成0年」は 無いではありませんか(^^;)ソウダ!。 平成は、平成元年から始まりますが、これは平成0年ではありませんね。 ・もし,0が発明されていたとしても、1年からカウントするほうが なじみ易いと考えられたかもしれませんね。 ・そんなわけで、 西暦元年は、西暦1年で、その1つ前の年は紀元前1年になります。 ・くどいんですけど、「紀元前0年」というのもありませんので(^^;)。 ・ちなみに、 21世紀は、2,001年〜2,100年 20世紀は、1,901年〜2,000年 19世紀は、1,801年〜1,900年 (中 略) 11世紀は、1,001年〜1,100年 10世紀は、901年〜1,000年 9世紀は、801年〜900年 (中 略) 2世紀は、101年〜200年 1世紀は、 1年〜100年 紀元前1世紀は、紀元前100年〜紀元前1年 紀元前2世紀は、紀元前200年〜紀元前101年 (中 略) 紀元前9世紀は、紀元前900年〜紀元前801年 紀元前10世紀は、紀元前1,000年〜紀元前901年 というふうになります。 え?「やっぱり、くどい」ですって?...(^^;)、、、、。 (1999年12月9日) |