転向装置(転車台) |
写真集 | 転向装置 | 平成16年11月2日完成 |
田澤 元様のご好意により、 「転向装置」(転車台:Turn Table)の写真を頂戴いたしました。 駒場車庫において9月から工事が開始され、11月2日に完成したものです。 施工開始当時から完成までを記録していただいた、大変貴重な写真です。 この装置は、電車を180度水平に回転させる装置です。車輌を定期的に回転させ車輌の前後の向きを入れ替えることで、車輪の磨耗の偏りを無くすることが目的です。 十字街の交差点には、平成7年(1995年)迄、下図に示す赤い部分にも軌道線がありました。現在は撤去されて無くなっています。 以前は、この軌道線とポイントの切り替えで、方向転換することができていました。 @の方向で電車が進み、運転士が車内の反対側の運転席へ移り、ポイントが切り替わったところでAの方向へ進めば、前後を入れ替えることができました。 方向の入れ替えができなくなってから、カーブの時に負荷を受ける車輪が固定化されてしまい、特定の車輪だけが磨耗し、車輪の状態に ばらつきが生じるようになりました。ばらつきが生じることで、車体の振動やブレーキ動作などに影響が出ていました。 今回新しく駒場車庫に設置された転向装置を定期的に使用することで、特定の車輪だけが磨耗することを防ぎ、車輪の負荷を均一化することで、車輪の寿命を延ばし、安全性を高めることができるようになりました。 装置の大きさは、長さ12m、幅1.8mで、油圧の力で車輌を持ち上げて回転させます。 装置は、各車輌の2〜3ヶ月に一度の定期点検時に使用されます。 貴重な写真をご提供くださった田澤様に、厚く御礼申し上げます。 ありがとうございます。 |
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