高知の路面電車を訪ねて[2]
写真集 土佐電氣鐵道  『はりまや橋』

訪れて最初に驚いたのは、はりまや橋交差点の大きさです。とても大きな交差点です。自動車が走る部分が3車線もあります。片側ではなくて、両側共3車線です。そして、路面電車の複線があります。まさに大交差点です!こんなすごい交差点は初めてみました。自動車だけの3車線なら他の都市にも例はありますが、路面電車の複線の他に、道路が3車線あるというのは、他に例を知りません。このスケールの大きさには圧倒されました。

下の図は、交差点のつもりで書いたのですが、概念的なものです。地図のように正確なものではありませんので、参考程度にご覧ください。
交差点を挟んで、はりまや橋の電停が4箇所に設置されています。また、乗降客の便宜を図る為、堀詰方面から来た電車は、はりまや橋電停で停車した後、交差点を渡り、デンテツターミナルビル前でも停車します。デンテツターミナルビル前の電停は、交差点からさほど遠くない位置にあります。


青い部分は西進軌道線で、この記事を書いている平成16年の時点では存在しません。土佐国道事務所、高知県、高知市、土佐電鉄が一体となって建設に取り組んでいるもので、平成17年4月に完成する予定のものです。高知駅方面から、伊野線へ直通便の運用を行い、はりまや橋での乗り換えが不要になります。

平成13年(2001年)4月1日には、JR高知駅との乗り入れも実現しています。以前はJRの改札口から歩道橋を渡って、200m離れた電停へ行かなければなりませんでした。現在では、改札口からわずか40mの距離で、雨天でも雨に濡れることなく、JRから路面電車へ乗り換えができます。官民一体となって顧客の利便性を考える姿勢に、高知の力強さ・パワーを感じました。さすが、坂本竜馬の郷土です。

上の図で、オレンジ色の線は、「わたり線」で、電車の車線変更に使われています。例えば、岸壁通近くにある車庫を出庫し、梅の辻方面からやってきた電車が領石通行きの場合、交差点を渡って高知駅前の方向へ進んだ後、運転士さんは車内の反対側の運転席に移り、渡り線(上の図では一番上のオレンジ色の線)を渡って車線変更をします。そして、電車は左折(上の図では向かって右方向)して、デンテツターミナルビル前、領石通方面へ向かいます。

はりまや橋では、岸壁通付近の車庫から出庫して伊野線や御免線に入る電車、そして、桟橋線、伊野線、御免線を走行する電車を撮影できるので、先ずはここで撮影いたしました。












【2】
(2004年11月6日掲載)


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