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新旧対比 |
(6)駒場車庫 |
柏木 茂様撮影 駒場車庫の307、715、312号(1964年7月3日)
田澤様撮影 駒場車庫の810、8007、721号(2002年4月)
駒場車庫の38年前(昭和39年)と現在の写真です。
車庫の建物は当時と同じ物です。
車庫は同じなのですが、線路は敷きなおしをして、
若干位置が変わっているようです。
307号の後ろをみると、大きな木が立っていたようです。
当時は林だったようですが、現在は住宅地になっています。
1964年といえば、東京でオリンピックが開催され、新幹線が開通した年です。
函館市電は、このとき88両の車輌を保有していて大所帯でした。
車庫も、1ヶ所では足りませんでしたので、梁川車庫も使用していました。
梁川車庫は、その後1973年(昭和48年)10月をもって閉鎖となり、
現在は西武百貨店が建てられています。
駒場車庫には、この記事を書いている2002年8月の時点で、
41両の車輌が保管されています。その内、除雪車(排雪車)3両は
元東京市電のヨヘロ型で、函館では200型として活躍していたものです。
また、花電車(装飾車)の3両は、車体が取り外された状態ですが
残されています。これは、元300型で、北海道で初めて製作された車輌
です。それまでは、本州の車輌メーカーで製作したものを購入していました。
雪3号は、東京市街鉄道の時代に、
1903年(明36)〜1905年(明38)頃製造。
雪4号と雪5号は、東京電車鉄道の時代に、
1903年(明36)若しくは1904年(明37)の製造。
200型を帝国電力の自社工場で
1937年(昭12)〜1940(昭15)にかけて除雪用に改造したものです。
花電車の3両は、元々は1936年(昭和11年)に
地元の函館どっくで製作された300型です。
1971年(昭46)に花電車に改造されました。
貴重な文化財ですので、他の車輌とともにいつまでも大切にされ、
活躍して欲しいと思います。
田澤様が撮影の際、お気遣いいただいて柏木様撮影の写真にあわせて
3両停車中のところにしていただいたようです。
私が撮影であれば、あまり気にせず手を抜いていたでしょう(汗。
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(2002年8月31日掲載)
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