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新旧対比 |
(4)十字街電停 |
十字街電停の706号 吉川様撮影
十字街電停の812号 2002年4月 田澤様撮影
吉川様が撮影された年代は、はっきりいたしませんが、
706号の廃車は1979年(昭和54年)3月末ですので、
それよりも前の撮影になります。
仮に1978年とすれば、この記事を書いている時から数えて
24年前になります。
改700型706号は、函館市電でも特異な存在でした。
事故で廃車になった518号の台車部分と電動機系統を流用して、
1964年(昭和39年)6月に株式会社新潟鉄工所で製作されたのが
この706号でした。
車体は当時製作されていた800型と同じものが使われました。
一見710型や800型とそっくりでしたが、台車は500型でしたので、
706号という車番でしたが、500型の車体更新と考えることもできます。
そういう意味では、700番台の車番にするよりも、900型901号みたいな
車番のほうがよかったのかもしれません。
500型と同じ台車・電動機系統で、車体が710型や800型と同じなのは、
後にも先にもこの706号1両だけです。
新しい写真ですが、場所を特定する決め手になったのは、
左側に写っているフジカラーの写真屋「タモト」さんでした。
上の706号の写真では、はっきりとわかりませんが、写真を拡大すると
写真屋さんの名前が「タモト」という名称であることがわかります。
田澤様がそのことに気づいてくださったおかげで、場所を特定できました。
普段、函館にいない私では、気づかなかったと思います。
今ではマンションも建設され、20数年のうちにすっかり変わって
しまったことがよくわかりますね。
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(2002年6月25日掲載)
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