北海道開拓記念館の313号
写真集 保存車両  札幌へ寄贈された313号

函館水電株式会社では、梅鉢鉄工所で製作された101〜107号を参考にして、既に昭和の初期から自社工場で車体の製作を行っていました。ただし当時の車体は、まだ木製でした。

300型は、1936年(昭和11年)、函館船渠(せんきょ)株式会社(現在の「函館どっく株式会社」)で製作されました。これは、鋼鉄製としては、はじめての道産車です。

従来の木製単車に比べ、よりパワーアップした300型でしたが、さらなる輸送力強化の為ボギー車に後進の道を譲り、昭和46(1971)年に引退します。引退の際、解体されずに札幌にある北海道開拓記念館へ寄贈されたのが313号でした。北海道開拓記念館は、北海道百年を記念して、昭和46年4月15日に開設された記念館です。

北海道開拓記念館に到着後、しばらくの間、展示が行われていましたが、現在は、残念ながら非公開の状態です。

「身障者の方用のトイレを建設するにあたり、展示場所を移動することになり、その結果、職員の目が行き届かなくなり、主に窓ガラスの損傷を受けることが続き、非公開にせざるを得ない状態に至った...」

これが、非公開になってしまった経緯です。

せっかくの文化財が、公開できない状態になってしまったのは、とても残念なことです。
文化財を後世に伝える為には、文化財を保管する側だけではなく、見学する側の良識ある協力が不可欠です。

現時点では、再び公開される予定はありませんが、いつの日か全国各地にある他の保存車両のように、公開されることを願っています。


現在は公開されていない313号ですが、その貴重な写真をご提供くださった まりもさんに、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。










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北海道開拓記念館(札幌市)の313号(非公開)(平成20年11月)
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(2005年7月4日掲載)
(2013年7月29日 平成20年当時の写真を追加)



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