保存車両[11]
写真集 保存車両  大切な文化財





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東京都電175号−栃木県河内郡河内町:三和テッキ株式会社 宇都宮工場
   栃木県河内郡河内町中岡本2703
   三和テッキ株式会社 宇都宮工場 敷地内
   交 通:JR岡本駅より徒歩10分

 この電車は、昭和2年(1927年)に川崎造船所で製作され、王子電気軌道(注)の電車として活躍を始めました。王子電気軌道は、昭和17年(1942年)2月に東京市電気局に統合され、この電車は東京市電の電車となります。

翌年の昭和18年(1943年)7月には、東京市は東京都となり、東京市電は東京都電になります。175号は、東京都電になった後も活躍を続けましたが、昭和43年(1968年)に廃車になりました。

しかし、幸運にも三和テッキ株式会社に引き取られ、解体されずに保存されることとなり、現在に至っています。屋根を取り付けてもらい、大切に保存されています。

三和テッキ株式会社様を訪問した時は、既に日没後の夜でしたが、突然のお願いにもかかわらず、快く撮影の許可をくださいました。貴重な、電車を保存してくださっていることに感謝するとともに、許可をくださった総務課の田沼様をはじめ関係者の皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。

(注)王子電気軌道は、赤羽駅〜王子駅前駅の区間、及び三ノ輪駅〜早稲田駅の区間を運営していました。三ノ輪駅〜早稲田駅の区間は、現在でも都電荒川線(三ノ輪橋〜早稲田)として残されています。
(2006年2月5日掲載)

内藤様 許可を得て撮影 2011年7月16日

内藤様 許可を得て撮影 2013年5月11日
内藤様のご好意により、
さらに美しくなった175号の写真を
掲載させていただきました。

2011年に復元工事が実施され
現役時代と同じ姿になりました。

その後、きれいな格納庫を作って
もらい室内で大切に保存されて
います。


見学には事前の申し込みが必要
です。

関連リンク

三和テッキ株式会社
  三和テッキ鉄道広場見学について

汽車・電車1971〜
  三和テッキ 栃木工場 都電175

金失いの道ゆけば
  都電175号車を見る(1)175号車の歩み

  都電175号車を見る(2)木でつくられたモダンな車内
  都電175号車を見る(3)車内に掲出された広告・路線図
  都電175号車を見る(4)小さくてもメカの塊
(2013年10月3日更新)

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