絵葉書[3]
大正・昭和初期  市立函館図書館所蔵

【7】(凾館名所)東雲町通り THE VIEW OF HAKODATE 
函館図書館所蔵 エ-A-5

函館で路面電車の営業が開始されたのは、大正2年(1913年)6月29日です。そのときの営業区間は、東雲町から湯の川間の5830mでした。東雲町の電停は、電車の始点(終点)だったわけですね。
撮影の日時は不明ですが、ずいぶんと人が多いことから、運行開始式のようなセレモニーの1コマなのか、或いは珍しくて人が集まっているのかもしれません。ですので、営業を開始してから間もない頃のもののように思えます。
東雲線は、平成4年(1992年)4月1日付で廃止になってしまいました。東雲町を走る電車の姿をもう見ることができないのは、寂しいですね。



【8】末廣町通り
昭和九年八月二十三日 津軽要塞司令部許可 函館市役所發行
函館図書館所蔵 エ-A-34

電車は201〜209号のいずれかのようですが、下一桁が自動車に隠れていて見えません。屋根の形から考えて、函館大火の後に東京市電から購入した新1型ヨヘロのようです。街の風景も昭和9年(1934年)大火後の復興した姿と考えられます。



【9】(凾館)市街末廣町十字街附近より東部を望む
函館要塞司令部許可 函館ゑはがき倶樂部發行
函館図書館所蔵 エ-A-34

「函館要塞司令部許可」とありますので、大正時代のものです。高い場所からの撮影です。おそらく、丸井今井デパートがあった建物(その後、交通局でも使用していました)の屋上から撮影したものと考えられます。
3両の電車が写っています。一番手前は37号(若しくは57号)、右側は29号です。一番奥の電車の車番はわかりません。
よく見ると、電停らしき場所に、人がたくさんいるのがわかります。電車を待っているようです。歩いている人の影や電柱の影、そして日傘を差している人の姿もあり、この日はお天気のよい日であったようです。


【10】 これは【9】の絵葉書で電車のところを拡大したものです。


絵葉書[3]

(2004年9月15日掲載)




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