富士登山 いつからいつまで登れるの? | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
富士山登山道の開通状況 河口湖・吉田 富士宮、御殿場、須走
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一般的には『7月1日〜8月26日』です 厳密には『登山道の開通日〜冬季閉鎖日』です | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
残雪の関係で、7月1日に登山道が開通しない場合もあります。 同様に、神社や郵便局の営業開始時期が遅れる場合もあります。 山小屋(山室)の営業期間については、下記のHPで確認してください。
ご参考 2011年(平成23年)の場合
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2009年12月6日に、内村光良さん(ウッチャン)が、真冬の富士登山をされました。 プロの登山家が多数同行して登山をしました。 一般人では無理で危険ですので、真似しないでください。 2009年12月18日、元F1ドライバーの片山右京さんら男性3人のグループが、 富士山6合目付近で遭難しました。片山さんは救助されましたが、 他の2人の方は帰らぬ人となりました。 18日午前1時現在の富士山山頂の気温はマイナス24.9度だったそうです。 12月の平均気温はマイナス15.2度であるそうです。 1月1日の富士山頂の過去30年間の平均値ですが、 日中の平均気温はマイナス17.9度、 最高でもマイナス14.9度までしか上がりません。 最低気温はマイナス21度だそうです(^^;)。 とにかくものすごい寒さですね。 ちなみに1999年1月1日は、いちばん暖かくてマイナス17.4度で 最低気温はマイナス22.9度まで下がりました(^^;)、、、。 また1月1日の平均風速は15.2m/sです(^^;)、、、。 これは、とんでもない世界です。 こんな厳しい寒さの世界で、初日の出を見ても楽しくないですよね(^^;)?。 元旦に富士山山頂にいる方は、 (測候所は気象衛星「ひまわり」に役目を譲り、現在は無人化されています。) エベレストの練習に登ったりされてます。 冬の富士山は、プロの登山家でも命を落とすことがあります。 測候所の方も、これまでに4人の方が亡くなっています。合掌。 突風で、亡くなる登山家の方もいらっしゃいます。 ピッケルとかアイゼンとか、冬山専用の装備をしても、 事故を避けることができない場合もあります。 突風は、本当に恐いです。 突風でバランスを崩してしまい、固い氷の上を何百mも滑落して即死.....。 決して大げさには書いていません。過去に起きている事実なんです。 初日の出(はつひので)に輝く富士山を、地上から見るほうがGood!です。 なお、1999年11月23日の日本テレビの報道によると、 23日朝の時点では25cmの積雪量だそうです。
この記事をカキコしているのが、11月なものですから、 いきなり冬のお話からはじめした、、、。 話を、登山シーズンの夏に戻しましょう(^^;)。 7月1日が「山開きの日」です。登山道が開通していれば、この日から登山可能です。 (ご参考)登山道の開通状況
富士山にある、各センターの開設状況を調べてみました。 吉田口6合目の「富士山安全指導センター(TEL.0555-24-6223)」の 係員の方が常駐されるのもこの7月1日からです。 2011年の場合は、9月4日まで開設されていました。 吉田口7合目の「富士山7合目救護所」は、 係員の方の常駐期間は不明です(^^;)。 安全指導センターと同じ期間なのかもしれません。 ちなみに、富士宮口5合目の「富士山総合指導センター」は、 7月中旬から8月中旬が係員の方の常駐期間です。 また、富士宮口8合目の「富士山衛生センター」は、 7月25日から8月18日が係員の方の常駐期間。 ですが、これは1999年のときで、年度によって若干の変動があるかもしれません。 年度や登山口によって、センターの開設期間が若干異なるようです。 ということで、7月1日の時点では、すべてのセンターが、 オープンしているわけではないようです。 「いざ、というときに、ちょっと心配。」という方は、 7月中旬、若しくは下旬まで お待ちいただいたほうがいいかもしれません。 それから例外として、山頂に雪が残っていたりすると、 上記の(ご参考)のとおり、積雪の関係で7月1日でも登山不可となる場合があります。 すべての登山道が、同時に開通するわけではないということですね。 1989年は、残雪期間が長く、7月いっぱいは危険だと判断されたようです。 そんなに雪が多い大変な年もあったんですね。 7月上旬といえば、梅雨は明けていませんね...。 でも地上は雨でも、山頂は意外とお天気がよかったりするそうです。 梅雨どきの7月上旬は、意外とねらい目かも? って、責任はもてませんしお天気の保証もできませんが(^^;)。 一方、梅雨明けの下旬は、お天気に恵まれることが多いです。 でも、混みます(^^;)。 梅雨明けが、いいお天気だから、ねらい目だとお考えの方が多いからですね。 登山客が多く、前がつかえてなかなか前に進めないことがあります。 7月の上旬は、まだすいているほうですが、下旬の特に終末の土日は混雑します。 自動的にスローペースの登山になって、高山病防止にはいいかも(^^;)。 でも、ペースが遅すぎて、御来光が頂上の手前になる可能性がありますね。 私みたいに(^^;)、、、。
7月下旬から8月上旬が、一番混み合っています。 可能なら、土日は避けたほうがいいですね。 でも、土日しかお休みがとれないなら、しかたがないですよね(^^;)。 8月上旬〜中旬にかけてマイカー規制がありますので、 マイカーで5合目まで行く場合は日程に注意が必要です。(2003.9.11追記) 実は、8月中旬から下旬が、すいていてGood!です。 台風さえこなければ、最高なんですけどね(^^;)。 台風が無ければ、この時期は、天候も安定しているそうです。 8月上旬までの登山客の皆様が、登山道の足場をしっかり固めて くださっていますし、より安全度も高いといえます(^^;)。 8月26日が閉山日です。 山梨県富士吉田市では、「吉田の火祭り」が行われます。 富士山のお山じまいの祭りです。 浅間神社と諏訪神社の神様を市中にお迎えして、 今年の登山の無事とご利益を感謝してお祭りをします。 では、8月27日からは登山禁止かといえば、そうではありません。 登山は可能です。 でも、前に書きました救護所やセンターの方は、もういらっしゃいません。 怪我とか高山病の場合、 なんとか自力で5合目まで降りてくる必要があります。 何件か山小屋は、まだ開いていると思います。 まだ開いている山小屋までたどりつければ、 手助けをしてくださるとは思いますが...。 センターの開設期間や「吉田の火祭り」とは無関係に、 8月31日迄を登山シーズンとする考え方もあるようです。
閉山日を過ぎますと、多くの山小屋も閉まってしまいます。 良心的な山小屋は、9月中旬まで開いてます。 山小屋が閉まると、困ることがいろいろありますが、 大きな影響としては、 ・水の補給が不可 ・トイレが使用できない ということだと思います。 トイレは、各山小屋にあるんです。山小屋が閉まると、 トイレも閉まって使えないのです(^^;)。 吉田ルートの下山道七合目に公衆トイレがあります。でも、公衆トイレはとても少ないです。 ですから、富士山のトイレは、各山小屋の設備に頼っているのが現状です。 バイオトイレの設置で、昔にくらべると格段ときれいなトイレになりました。(2011.9.26追記) (ご参考 ⇒ 富士山のトイレ) 「私は、水は全部地上から持っていくし、トイレは無くても平気です。」 という方は、登山可能かもしれません。 個人的には、センターも閉まっているし、あまりお勧めできません。 どうしても、登る場合でも、単独登山は避けるべきです。 何か事故が起きても、助けてくれる人が周りにいません。 山頂の気温ですが、8月の月平均値が6度なのに対して 9月は2.6度だそうです。 9月上旬は、まだ山頂の気温も4度くらいのようですが、 これが下旬にもなると0度近くまで下がります。 同じ9月でも上旬と下旬では、やはり寒さにも差があるようです。 1999年は、初冠雪が観測史上2番目に遅く、 9月下旬でも雪は無かったのです。登山にとっては恵まれた年でした。 河口湖の測候所によれば、9月29日が平年だそうです。 ちなみに、測候所によって、若干地域差があって、甲府は10月4日、 三島は10月5日、山頂の統計では9月30日だそうです。 初冠雪は、富士山の冬の到来を意味します。麓は秋でも、富士山は冬です。 初冠雪は、場合によっては、すぐに融けてしまうかもしれません。 ですが、そのまま来年春まで積雪になることもあります。 初冠雪が観測された場合は、その年の登山は控えるのが賢明です。 (ご参考)富士山の初冠雪 何れにしても、これを書いている1999年は例外で、 平年の場合は、9月下旬は登れる状態ではありません。
1999年は、初冠雪が10月19日でした。 10月20日読売新聞朝刊の1面に、写真入りで記事が掲載されました。 暖かい日が続いた関係で、10月10日、11日の連休を利用して 登山された方もいらっしゃいました。 毎年登山可能なわけではありません(^^;)。 9月のところでも書きましたとおり、1999年は例外中の例外です。 1999年、この連休に登山された方は、本当に幸運な方です。 河口湖の測候所の統計ですが、 例年の初冠雪は 9月29日 もっとも早い初冠雪は8月29日(1957年) もっとも遅い初冠雪は10月21日(1943年) となっています。頂上の測候所の統計と若干異なりますが、 何れにしても、平年ですと10月は登山はできない状態です。 これ以降の冬のお話は、一番最初に書きましたとおりです。 冬の富士山は,測候所の方や、冬山のプロの登山家の方しか行けない世界です。
1999年のような例外の年もあるのですが、水の確保やトイレのことを考えると、遅い時期の登山は避けていただくのが賢明です。 富士登山は、『遅くとも山小屋が開設されている時期まで』と考えていただいたほうがよいと思います。山小屋の開設時期は、年度によって変動があるかもしれません。事前に、山小屋の営業している期間を確認していただきたいのですが、一般的な目安としては、『9月中旬くらいまで』になると思います。 もちろん、その時期よりも前に、初冠雪が観測された場合には、その時点でその年の登山は控えるべきです。 一般的な目安としては、『9月中旬くらいまで』と書いてはみたものの、山梨県や静岡県は、9月5日に登山道を冬季閉鎖しています(2011年の場合)。たとえ『9月中旬くらいまで』山小屋が営業していても、登山道の閉鎖日を過ぎているので、目安として書いてはみたものの、これを一般の方へ積極的にお薦めすることはできません。『登山道の冬季閉鎖日まで』と考えていただくのが一番安全です。 仕事の都合で、どうしても9月中旬しか休みが取れないとか、いろいろご事情があるのかもしれませんが、当方としては、「冬季閉鎖日までがベストです。トイレの確保、水の確保、寒さ対策など、いろいろな面で厳しい環境だと思います。どうぞお気をつけて。」と申し上げることしかできません。 須走ルートには、10月まで営業している山小屋もあります。ですが、これは、冬山登山の経験者とか、プロの登山家とか、そういった方のためのもので、富士登山がはじめてとか、登山経験の少ない方のためのものではありません。くどいようですが、一般の方は、『登山道の冬季閉鎖日まで』と考えていただくのが一番安全です。 2011年(平成23年)登山道の冬季閉鎖状況
静岡県公式ホームページ「富士山登山道」の情報 山梨県公式ホームページ「富士山登山道」の情報
登山目的ではなく、散策や観光が目的で五合目まで行きたいというお話しであれば、積雪の多い時期を除いて、ほぼ通年行くことが可能です。ただし、積雪が多い場合は、四合目付近までしかいけない場合もあります。また、悪天候や積雪が多すぎる場合には、道路は閉鎖され通行止めとなります。 (ご参考)●富士山五合目までの道路状況
富士登山のシーズンオフでも、富士山のそばにある宝永山(ほうえいざん:標高2,693m)なら登れる時期があります。富士宮口の五合目までは、「富士山スカイライン」を利用します。五合目から、宝永火口に至る遊歩道を歩きます。5月上旬から11月中旬までが一般的な登山期間です。五合目から登り始め、新六合目、宝永第一火口を経由して宝永山の山頂に至るルートです。所要時間は、片道約1時間30分程度です。 (ご参考)●富士山五合目までの道路状況
富士登山のシーズンオフでも、富士山のそばにある小富士(こふじ:標高1,979m)なら散策できる時期があります。須走口の五合目までは、「ふじあざみライン」を利用します。五合目から、小富士に至る遊歩道を歩きます。4月下旬から11月下旬までが一般的な散策期間です。 小富士は、富士山の須走口五合目(標高2,000m)よりも低い位置にあります。登山道入口の「菊屋」、「東富士山荘」を過ぎて、少し歩くと富士山の山頂へ向かう登山道の入口があります。冬季は通行止めになっています。その富士山登山道の右横に、小富士遊歩道の入口があります。約1.5kmほどのゆるやかな遊歩道です。所要時間は、片道約15分程度です。 (ご参考)●富士山五合目までの道路状況
富士登山のシーズンオフでも、富士山のスバルライン五合目(河口湖口五合目:標高2,305m)の観光ができる時期があります。五合目までは、「富士山有料道路・富士スバルライン」を利用します。4月中旬から12月中旬までが一般的な観光シーズンです。 また、五合目駐車場の雲上閣から、「お中道(おちゅうどう)」と呼ばれている富士山周遊の遊歩道もあります。 (ご参考)●富士山五合目までの道路状況 富士山五合目観光協会 (1999年11月26日 / 2003年9月11日修正 / 2011年9月26日・29日一部追記)
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