西暦に関する豆知識
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Q2に書きましたように、紀元前46年からはじまった、ユリウス暦には、 既にうるう年という4年に一度の制度が採用されていました。 まあ、Q4にあるように、3年に一度にしてしまう過ちが 途中であったりしたわけですけど(^^;)。 アウグストゥスが、その間違いを正してくれたので、その後は 4年に一度の正常な姿に戻りました。 ちなみに、この皇帝アウグストゥスは、カエサルの妹の孫だそうです。 カエサルの血縁者です。叔父さんと甥っ子の関係ですね。 血縁者2人が、7月(July)、8月(August)と、月の名前に、その名が 残っているわけです。まあ、西暦を考えた人であり、神官の間違いを正した人であり 二人とも西暦の功労者ではありますが(^^;)。 話がそれましたが、うるう年は、紀元前から既にあったわけですが 紀元後で、最初は何年かといえば...「西暦4年」.....かな? と思ったのですが、違いました(^^;)。 「あれ?4で割り切れる年は、うるう年なのでは?」...。 今のグレゴリオ暦では、100年の例外とか、400年の例外の例外があるのですが、 ユリウス暦は、すっきりしていて、単純に4年で割り切れるとうるう年のはず...。 1582年の10月4日までは、ユリウス暦のはずだけど....。 少なくとも、西暦元年(1年)は、4では割り切れませんから、違いますけどねえ。 「何故西暦4年は違うの?4年でしょう、4年!違うってどういうこと、それ?」 って(^^;)、、、、。 実はQ4にあるように、紀元前8年にアウグストゥスが行った、 うるう年の間違いを正す補正方法によるものなんです。 カエサルの死後、せっかくの4年に一度のうるう年を、途中で神官が ねじまげで3年に一度にしたりしました。それを、正すためにアウグストゥスが 行った補正方法とは? 彼は、紀元前5年、紀元前1年、紀元後4年(西暦4年)の、3つのうるう年を スキップさせました(^^;)。366日ではなく、平年の365日にしたのです。 3年に一度という、入れすぎてしまったうるう日を調整するために、 先3回のうるう日を削ったわけですね。 で、西暦8年から、本来の4年に一度のうるう年を再開させたのです。 ということで、紀元後は西暦元年〜7年は全て平年の365日でした。 かくて、紀元後、はじめてのうるう年は、西暦8年になったのでした。 (2000年5月20日) |