オフィス街(青)

WindowsXPの話題

Xp Service Pack2 セットアップが取り消されました。


Vistaも発売された今頃になってXpサービスパック2(SP2)の適用...


 Windows XP Service Pack 2(以下 SP2) の公開は、2004年9月1日。この記事を書いているのが、2007年8月23日。公開されてから、既に3年近くが経過しました。バグ(不具合)が含まれているかもしれないので、公開されてからすぐに適用するのは危険と思い、適用を控えていました。でも、3年って控えすぎですよね(汗。

SP1のパソコンに関しては、2006年10月10日にサポートが打ち切られ、WindowsUpdateもできない状態になっていました。
2007年1月31日にはVistaが発売されましたが、当面の間は安定しているXpを使う予定。であれば、より安定度・安全度を高めるためにもSP2は適用すべきと思いました。ウイルス対策ソフト、スパイウエア検知・除去ソフトやファイヤーオールソフトを使い、セキュリティ対策は行ってきましたが、WindowsUpdateができない状態というのは、好ましい状況ではありませんね。


今頃このような記事を書いても、遅いかもしれませんが...(汗


多くの人は、この3年の間に既にSP2を適用してることでしょう。今頃までSP1を使い続けてきた私はたぶん少数派。今頃このような記事を書いても遅すぎかもしれません。でも、私のようにSP1を使い続けている人が皆無ということでもありませんし...。SP2を適用したときに遭遇した予想外の事態について、ここに書いておくことは無意味ではないと思いました。


事前に大切なデータのバックアップ


万が一、パソコンが起動できなくなる最悪の事態に備えて、データのバックアップをします。WordやExcelで作ったドキュメントファイル、年賀状の住所録等。


マイクロソフト社の公式ページを参照。必要なハードディスクの空き容量などを確認

マイクロソフト社の公式ページを事前に読んでおきます。

 (1)「Windows XP SP2 をインストールする方法」 http://support.microsoft.com/kb/884514/ja

 (2)「Windows XP Service Pack 2 に必要なハード ディスクの空き領域」 http://support.microsoft.com/kb/837783/ja

 (3)「Windows XP Service Pack 2 をダウンロード、インストールする前に」 http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/sp2/sp2_whattoknow.mspx


 (2)のページでは、「インストール中の最大使用時に 1,560 MB」と書かれています。
 (3)のページでは、「ハード ディスク上の空き領域が 2.1 GB 以上必要です」、「インストール時に 2 GB のハード ディスク空き容量 」と書かれています。


 1560MB、2.1GB、2GB....3択?どれが正解なんだろう...。
 まあ、いちばん大きい2.1GBあれば大丈夫なんでしょう....(汗。


SP2の入手

SP1のパソコンにSP2を適用する手順ですが、これはWindowsUpdateで行うことができます。
「インストール」ボタンをクリックすれば、SP2へのアップグレードが開始されます。




ですが、私の場合は、適用するパソコンが複数あったので、SP2のパッケージをインターネットからダウンロードすることにしました。273.1MBあって大きめのサイズですが...(汗。次のサイトからダウンロードしました。SP2のパッケージは、Home Edition、Professional Edition共通で同じものを使用します。

IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 2 ネットワーク インストール パッケージ
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=049C9DBE-3B8E-4F30-8245-9E368D3CDB5A&displaylang=ja

ダウンロードしたSP2パッケージ「WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe」をプロパティで見たら、次のような情報が記述されていました。

ファイルバージョン 5.5.1005.0 (SRV03_QFE.031113-0918)
会社名 Microsoft Corporation
言語 日本語
正式ファイル名 SFXCAB.EXE
製品バージョン 5.5.1005.0
製品名 Microsoft(R) Windows(R) Operating System
内部名 SFXCAB.EXE

デジタル署名
 署名者 Microsoft Corporation
 電子メール 利用不可
 署名時刻 2004年8月4日 19:27:10
 副署名者 VeriSign Time Stamping Services Signer
 電子メール 利用不可
 署名時刻 2004年8月4日 19:27:10

OSとバージョン Windows GUI (SubSys=4.00 OS=5.02 Image=5.02)
プラットホーム Intel 80386 (32 ビット)
コードサイズ 30.0KB(0.01%)
コンパイラ Microsoft Visual C++ 7.1
コンパイル日時 2004年7月17日 2:39:54
リソースサイズ 4.31KB(0.00%)
リリースタイプ デバッグ
リンカバージョン 7.10

まあ、見ても「2004年7月17日に作られて、8月4日に署名がつけられて完成したらしい...」ことくらいしかわかりませんけど。
興味本位でプロパティを見ただけです。SP2を適用するには、このへんの情報は特に知っていなくても大丈夫ですから...(汗。


SP2の適用開始

1.ダウンロードした、SP2のパッケージ「WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe」をダブルクリックして起動。
  すると、最初に次のような画面が表示されます。
  

  しばらくすると、「セットアップ ウイザード開始」画面になります。

  

  次は、「追加使用許諾契約書」、そして「オプションの選択」...。

  「Windows XP SP2 をインストールする方法」 http://support.microsoft.com/kb/884514/ja
  に書かれている内容と同じなので大丈夫のようです。


2.「システムの更新中」の画面です。

  現在の構成を検査中
  


  必要な領域を確認しています
  


  ファイルのバックアップを作成しています
  


  現在のSP1の状態をバックアップ。各種のファイル及びレジストリのバックアップが行われます。
  SP2の適用が終わった後、何らかの事由でSP1に戻す必要が生じた場合に備えてのバックアップ処理です。
  パソコンが起動できなくなるような重症の場合には、このバックアップは使えません。
  SP2になって起動できるけど、何かの理由でSP1に戻したい場合に使うバックアップです。
  これが終われば、いよいよSP2の適用が開始されます。

  が......

  


  これは、予想外、想定外の事態です...。順調に進んでいたと思っていたのに....トホホ(汗。


svcpack.logの参照

マイクロソフト社のページには、次のような情報も掲載されています。
「Windows XP Service Pack 2 のインストール時に、アクセス拒否のエラー メッセージが表示される 」 http://support.microsoft.com/kb/873148/ja

ですが、これは上記の 「Service Pack 2 セットアップが取り消されました。」とは異なるエラーですね。探したのですが、このエラーの対処法が見つからない...。

SP2セットアップの状況は、Windowsフォルダの中にあるsvcpack.logというファイルに記録されます。そこでこのファイルの中をメモ帳で見てみました。
このファイルの終わりのほうに、このエラーに関係すると思われる次のような記述を見つけました。

234.515: Unable to get File Version
234.515: Failed to copy spupdsvc.exe to system32
237.156: UnRegisterSpuninstForRecovery, failed to delete SpRecoverCmdLine value, error 0x2
237.156: DoInstallation: Failed to unregistering spuninst.exe for recovery.
242.953: DeRegistering the Uninstall Program -> Windows XP Service Pack, 0
242.953: Service Pack 2 セットアップが取り消されました。
254.797: Message displayed to the user: Service Pack 2 セットアップが取り消されました。
254.797: User Input: OK
254.797: Update.exe extended error code = 0xf00d
254.797: Update.exe return code was masked to 0x643 for MSI custom action compliance.


「spupdsvc.exeという名前のファイルについて、何らかの理由でバージョン情報が取得できない為、system32フォルダにコピーすることができませんでした。」ということのようです。

マイクロソフト社のページには、このspupdsvc.exeに関連して、次のような情報が掲載されています。

「ソフトウェア更新プログラム 898461 をインストール時に "セットアップが取り消されました" エラーが表示される 」 http://support.microsoft.com/?scid=kb;ja;907022

これは、ソフトウエア更新プログラム898461に限定した書き方になっています。でも、SP2でも同様のことが起きるわけですね...。

次のように、件名を訂正していただけると助かるんですけど...(汗  > マイクロソフト社様

「Windows XP Service Pack 2 若しくは ソフトウェア更新プログラム 898461 をインストール時に "セットアップが取り消されました。" エラーが表示される 」

この、マイクロソフト社のページでは、spupdsvc.exeをspupdsvc.oldにリネームして、再度インストールをやりなおすように書かれています。

リネームしてから、再度「WindowsXP-KB835935-SP2-JPN.exe」をダブルクリックして起動しました。



SP2の適用開始・再チャレンジ...(汗

システムの更新中の画面にきて、また同じエラーにならないか、少しドキドキでしたが、再発せず無事通過しました。

  レジストリのバックアップ。前回は、この処理中にエラーが出たようです。
  

  復元ポイントの作成。この段階に入ると、「キャンセル」ボタンは押せない状態になります。
  

  インストールの開始です。想定外のエラーが出ないことを祈るのみ....(汗
  

  インストールの後処理
  

  クリーンアップの実行。ハードディスク内の不要なファイルを削除して、空き容量を確保する処理です。
  この処理はけっこう長くかかります。時折この処理中に、デスクトップ画面がチラついたりしました。
  恐ろしい......(汗。ただただ正常に終わるのを祈るのみ....(汗。
  


  この画面が出たときは、ホッとしました。CPU速度2GHz程度のマシンで、ここまでたどり着くのに
  開始から40分くらいかかりました。CPUパワーの弱いノートパソコンでは2時間もかかりました...(汗。
  

  でも、本当は、ここでホッとしてはいけないのです。Windowsが立ち上がっている状況では、
  更新(上書き)できないプログラムもあります。
  そういうプログラムは、次回Windowsが立ち上がる直前の再起動中に更新されます。
  なので再起動して、きちんとSP2として立ち上がるまでは、気が抜けないのです....(汗。
  「完了」をクリックすると再起動が開始されます。ただただ、無事に立ち上がるのを祈るのみです。


 再起動後、最初の立ち上がりはずいぶんと時間がかかって心配でしたが、無事立ち上がりました。



Windows Updateの実施

先ず、自動更新の機能で、Updateを実施しました。

  

  自動更新で適用されたUpdateプログラム

  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB904706)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB912919)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB900725)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB888302)
  Windows 悪意のあるソフトウェアの削除ツール - 2007 年 8 月 (KB890830)
  Windows Media Player プラグイン用のセキュリティ更新プログラム (KB911564)
  Windows XP 用 Windows Media Player 10 のセキュリティ更新プログラム (KB917734)


SP2になってWindows Updateができるようになりましたので、
さっそくマイクロソフト社のWindows Updateのサイトへアクセスし、実行しました。

先ほどの自動更新では7個だけでしたが、適用しなければいけないUpdateは他にも山ほどありました。
SP1であったがために適用できていなかったUpdateが、たまりたまって41個にもなっていました......(汗。
SP1のサポートが打ち切られたのが2006年10月10日ですから、約11ヶ月分たまっていたんでしょうね。

  

  Windows Updateのサイトへアクセスし、適用されたUpdateプログラム

  Windows XP Service Pack 2 用 Office XP の重要な更新プログラム (KB885884)
  Windows XP 用重要な更新プログラム (KB886185)
  Windows Messenger 用セキュリティ更新プログラム (KB887472)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB886677)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB900485)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB922582)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB916595)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB920872)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB924270)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB923980)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB926255)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928255)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB928843)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB927802)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB924667)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB927779)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB918118)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB926436)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB931836)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB925902)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB931784)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB930178)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB931261)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB932168)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB920213)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB930916)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB927891)
  Windows XP 用 Outlook Express の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB929123)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB935840)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB935839)
  Windows Media Player 6.4 用セキュリティ更新プログラム (KB925398)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB923689)
  Microsoft .NET Framework, Version 2.0 用セキュリティ更新プログラム (KB928365)
  Windows XP 用の更新プログラム (KB938828)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB921503)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB938829)
  Windows XP 用 Internet Explorer 6 の累積的なセキュリティ更新プログラム (KB937143)
  Windows XP 用 Windows Media Player 10 のセキュリティ更新プログラム (KB936782)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB936021)
  Windows XP 用セキュリティ更新プログラム (KB938127)
  Microsoft .NET Framework, Version 1.1 Service Pack 1 用セキュリティ更新プログラム (KB928366)


Windows Updateが失敗する場合

SP2の適用は正常に完了したものの、Windows Updateで失敗する事態がノートパソコンで起こりました。
このノートパソコンでは46個のプログラムが適用されずに残っていました。

  

インストールを実施したところ、46個全て失敗でした......(汗。
2時間かけてSP2にはなったものの、これはいったい何事が起きたことやら........(滝汗。


  


エラーコードは、0x80200010なんですけど。ウイルス対策ソフトが稼動中の状態だと、
このように失敗することがあるようですが...。ウイルス対策ソフトを止めた状態でもダメでした...。


SoftwareDistributionフォルダ配下のDataStoreとDownload


Windowsフォルダの中にSoftwareDistributionという名前のフォルダがあります。
SoftwareDistributionフォルダの中には、いくつかフォルダやファイルがありますが、
DataStoreという名前のフォルダ、Downloadという名前のフォルダがあります。

  

次のような手順で対応しました。

(1)コントロールパネル → 管理ツール → サービス → Automatic Updates を選択し、「停止」をクリック。

(2)DataStoreフォルダ配下のフォルダとファイルを全て削除。ただし、DataStoreフォルダ自身は消さずに残します。

(3)Downloadフォルダ配下のフォルダとファイルを全て削除。ただし、Downloadフォルダ自身は消さずに残します。

(4)Automatic Updatesサービスを「再開」させます。

(5)再起動後、マイクロソフト社のWindows UpdateサイトへアクセスしてUpdateを実施します。

再挑戦の結果、この手順で46個、全て成功しました。


ご参考・教訓など...

●Windows Updateを適用せずに溜め込んでしまうと、このような大変な目にあうかもしれません...(汗。

●ノートパソコンの場合は、特に放熱対策を十分に行ってください。
 SP2のインストール中に熱暴走で失敗したりすると大変です。私の場合は、近くで扇風機を使って冷やしていました。

●ハードディスクの空き容量は2.1GB以上必要のようです。事前に十分な空き容量を確保してください。

●SP2適用後は、パソコン起動時のロゴの下に「Home Edition」、「Professional Edition」の表示が出なくなります。

 チョット寂しいかも...。
  
 (2007年8月23日)

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