オフィス街(青)

Windows95/98/Me/NT4.0/2000/XP共通の話題

ワープロ機のフロッピー


●パソコンでも使いたい住所録のデータとか


 ワープロ専用機を使っていたけど、パソコンに乗り換え。
 ワープロ専用機で使っていた、文書保存のフロッピー。
 パソコンでも使えればいいけど。まあ、思い切って、ワープロはワープロ、
 パソコンは過去の文書など無くてもゼロからスタート...と割り切ることが
 できればよいのですが。なかなかどうして、ワープロ専用機の時代が長かった
 方ほど、そう簡単にはあきらめられないようですね。特に年賀状の住所録なんて
 いうのは、「え、パソコンソフトで、また1から作り直しかい...(涙」....。
 数十件ならいいけど、数百件の住所だと、ちょっと悲しいかも。


●何故使えない、何故互換性が無い?

 ワープロ専用機は、各社独自のフォーマットを用いて、文書を読み書きして
 います。なので、そのまま、パソコンで読み込ませても、読めないんです。

 「だって、3.5インチのフロッピーって、ワープロ機もパソコンも同じでしょ?
  なのに、なんでだめなの?」...

 いや、外見が物理的に同じ大きさ・規格だからといって、
 中のデータの格納の仕方まで同じという意味ではないんですよこれが..(汗。

 だから、例えるとその...
 ・外見に惑わされてはいけない、中身が大切
 ・過剰包装に惑わされてはいけない、中身の違いが問題

 「ワープロ機とパソコンとどっちが過剰包装なわけ?」

 いや、だからチョット話聞いてる?いや、そういう話ではなくてねえ....(汗。


●ワープロ専用機のフロッピーをパソコンで使う為のソフト
 
 ま、難しい理屈はともかく(汗、ワープロ機のフロッピーは、そのままパソコンで
 使おうとしても無理なんです。でも、不可能という意味ではありません。
 パソコンに、特殊なソフトをインストールすることで、可能にできる場合があります。

 代表的なソフト
 ・「リッチ・テキスト・コンバータ」
 ・「コンバートスター」


 この記事を書いている時点でのそれぞれの製品群

 (1)リッチ・テキスト・コンバータ2002 for Windows
 (2)リッチ・テキスト・コンバータ パーソナル for Windows

 (3)リッチ・テキスト・コンバータ フォーカス for Windows

 (4)コンバートスター統合版14
 (5)コンバートスターセレクト14
 (6)コンバートスターライト14

 (7)コンバートスターZ14

 標準価格は、上から(1)46,800円、(2)15,000円、(3)28,000円
 (4)46,000円、(5)18,000円、(6)13,500円、(7)33,000円。

 ただし、(3)はワープロ機ではなく、パソコンの世界の中だけで、一太郎文書を
 Wordに変換したいとか、そういうソフトなので、今回のワープロ機のフロッピーを
 使いたいという目的では使用不可。
 (7)は汎用機やオフコンのデータをパソコンで扱えるようにするソフトで
 同様に、今回目的とはちょっと違う。
 ということで、今回の目的で使えるのは(1)、(2)、(4)、(5)、(6)。

 【フル機能】
 (1)リッチ・テキスト・コンバータ2002 for Windows
 (4)コンバートスター統合版14

 【ワープロ機1種類限定、かつ、変換先パソコン側文書も1種類】
 (2)リッチ・テキスト・コンバータ パーソナル for Windows
 (6)コンバートスターライト14

 【ワープロ機1種類限定、変換先パソコン側文書は複数可】
 (5)コンバートスターセレクト14

 (2)(6)は、ワープロ機を1つだけ選ぶように限定した製品。OASYSも書院もとか
 複数のワープロ機のフロッピーを使いたい場合は(1)(4)。書院1種類だけでいい
 という場合なら(2)(5)(6)で十分。

 (2)(6)は、ソフトをインストールするときに、ワープロ機を1つ選択しなければ
 ならない。
 例えば、ワープロ機としてOASYSを1種類選択し、変換先はWordを1種類選択。
 
 (5)は、同じくワープロ機を1つ選択するけど、変換先は選ばない。
 つまり、OASYSを1種類選択し、変換先はWord、Excel、一太郎など、
 複数の変換先が用意されているということ。OASYSのフロッピーから文書を読んで
 Wordにするときもあるし、文書の内容によってはWordではなくてExcelに変換
 したいとか、そういう場合は、(2)、(6)ではだめで(5)が必要となる。


●OASYSなら「OASYS 2002」も候補

 OASYSなら、上記のほかに「OASYS 2002」という選択も可能です。
 「変換」という発想ではなくて、OASYSを引き続きOASYSのままパソコンでも
 使いたいという場合ですね。パソコンに「OASYS 2002」をインストールし、
 OASYSワープロ機時代のフロッピーも、そのまま使うという方法です。
 あまりにも古いOASYS機のフロッピーは無理とか、一部制約がありますので
 100%可能ではありませんが。


●どれを買えばいいやら...

 実は、使っているパソコン側の環境もけっこう重要だったりします。
 なので、この話題はソフトウエアでもありハードウエアのジャンルでもあります。
 ということで、ちょっと複雑になっていますが(汗。
 調べてわかった範囲で整理してみました。
 ワープロ機がいろいろあって、説明が難しいので、ここではOASYSに的を絞って
 話をすすめます。

 1. Windows Me (Millennium Edition)
    Windows 98SE (Second Edition)
    Windows 98  のいずれかを使用している場合


   「OASYS 2002」
   ・フロッピー装置が外付USBでも、富士通、ロジテック製(注)なら使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBで、富士通でもロジテック製でもない場合は
    使えない可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMVなら、問題なく使える可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMV以外の機種なら、使える可能性有

   「リッチテキストコンバータ」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製なら使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製以外は使えない可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大

   「コンバートスター」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    であれば、問題なく使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBで、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    で無い場合は、OASYSは不可。文豪、RUPO等は制約付きで
    使える可能性有
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大

  (注)「ロジテック製」とは「LFD-31U*シリーズ」。US,UJ,UT,U2,UE。
     以下「ロジテック製」と記します。

 2. Windows 2000 Professional
    を使用している場合


   「OASYS 2002」
   ・フロッピー装置が外付USBなら、使えない。
    富士通、ロジテック製であっても使えない。   
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMVなら、問題なく使える可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMV以外の機種なら、使える可能性有

   「リッチテキストコンバータ」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製なら使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製以外は使えない可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大

   「コンバートスター」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    であれば、問題なく使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBで、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    で無い場合は、OASYSは不可。文豪、RUPO等は制約付きで
    使える可能性有
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大


 3. Windows 95
    Windows NT 4.0 Workstation(SP3以上でインテルX86系)
    のいずれか使用している場合


   「OASYS 2002」
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMVなら、問題なく使える可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMV以外の機種なら、使える可能性有

   「リッチテキストコンバータ」
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大

   「コンバートスターライト」
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大


 4. Windows XP Professional/HomeEdition
    のいずれかを使用している場合


   「OASYS 2002」
   ・フロッピー装置が外付USBなら、使えない。
    富士通、ロジテック製であっても使えない。   
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMVなら、問題なく使える可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵のFMV以外の機種なら、使える可能性有

   「リッチテキストコンバータ」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製なら使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBでは、ロジテック製以外は使えない可能性大
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大

   「コンバートスター」
   ・フロッピー装置が外付USBでは、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    であれば、問題なく使える可能性大
   ・フロッピー装置が外付USBで、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)
    で無い場合は、OASYSは不可。文豪、RUPO等は制約付きで
    使える可能性有
   ・パソコンがフロッピー内蔵の機種なら、使える可能性大


●買う前に事前チェックのお勧め...

 使用可能かどうか、チェックツールをダウンロード、インストールして
 ワープロ機のフロッピーを使って、事前に確認するのをお勧めします。
 リッチ・テキスト・コンバータ、コンバートスターのどちらも、それぞれの
 ホームページでチェックツールを公開しています。


●これから新規にパソコンを買うなら

 ワープロ機時代のフロッピーを使いたい要望があるなら、
 フロッピー装置が内蔵されたパソコンがいいです。
 これから、新規に買うとすれば、この記事を書いている時点で
 OSはWindowsXPの場合がほとんどです。

 WindowsXPで、外付USBタイプのフロッピーにしてしまうと
 「OASYS 2002」は使えません。「OASYS 2002」ソフトは動いても、
 OASYS専用機時代のフロッピーは使えません。
 ロジテック製のUSBフロッピーの時、「リッチ・テキスト・コンバータ」は使えても
 「コンバートスター」は使えません。
 Panasonic製LK-RF240UZ(-K)フロッピーの時、「コンバートスター」は
 使えても、「リッチ・テキスト・コンバータ」は使えません。
 そして、ロジテック製でもPanasonic製LK-RF240UZ(-K)でも無い場合は、
 どちらのソフトも使えない事になります。

 ですから、過去のワープロ専用機のフロッピーにこだわる人は、
 フロッピー内蔵のパソコンを購入すべきです。



●ゴチャゴチャしていて難しい...(汗

 読んだけど、難しいという方の為にポイントを絞ってご説明します。
 書き忘れたこともついでにここで...(汗。

 ・フロッピー装置が外付USBタイプでロジテック製であれば、
  「リッチ・テキスト・コンバータ」と相性がよい。

 ・WindowsXP/2000の環境で、「リッチ・テキスト・コンバータ」を使う場合、
  アンテナハウス社のホームページに公開されているドライバソフトの
  ダウンロードとインストールが必要となる場合がある。

 ・WindowsXP環境で、Panasonic製LK-RF240UZ(-K)を使う場合、
  同社のホームページに公開されているドライバソフトのダウンロードと
  インストールが必要となる場合がある。

 ・フロッピー装置が外付USBタイプでロジテック製であれば、
  「OASYS 2002」と相性がよい。
  でも、OSはWindowsMe/98だけの対応。ここが要注意点。
  WindowsXP/2000は、ロジテック製でも、「OASYS 2002」は使えない。

 ・フロッピー装置が外付USBタイプで、
  Panasonic製LK-RF240UZ(-K)であれば、
  「コンバートスター」と相性がよい。

 ・フロッピー装置が内蔵タイプであれば、どのソフトでも使える可能性大。
  フロッピー内蔵のFMVなら同じ富士通なので、「OASYS 2002」との
  相性もベスト。でも、最近はフロッピー装置は外付USBタイプのFMVも
  販売されているので、特にWindowsXP/2000の場合は要注意。

 ・フロッピー装置が「3モード対応」でない場合は、
  ワープロ機のフロッピーは2DDのみ対応し2HDは使えない場合がある。 
  なので、ソフトの購入前に、実際にフロッピーを使ったチェックツールでの
  確認が大切。


 どうしても、理解できない場合は、
 ・過去のワープロ機のフロッピーは、パソコンでは使えなくていいと割り切る
 ・過去のワープロ機のフロッピーを、パソコンでも使いたい場合は
  フロッピー内蔵タイプのパソコンを選ぶ。外付USBタイプのフロッピーになる
  パソコンは選ばない。
 と考えるといいでしょう。


 (2011.10.18追記)
  「OASYS V10」なら、Windows 7、Windows Vista、Windows XP、
  Windows Server 2003 に対応しています。
  「動作確認済USBフロッピィドライブ」の情報等も、
  「富士通のWindows版ワープロソフト「OASYS」の公式サイト」で
  公開されています。詳細については、そちらをご覧ください。


●ご参考HP

  ・富士通OASYSの公式サイト

  ・リッチ・テキスト・コンバータ(アンテナハウス)
  ・リッチ・テキスト・コンバータ(アンテナハウス)

  ・コンバートスター(システムポート)
  ・コンバートスター(システムポート)

  ・ロジテック
  ・ロジテック

  ・Panasonic
  ・Googleで LK-RF240UZ を検索
                                  (2002年8月31日)




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