パソコン自作の話題
電源の交換も大切です
これもどちらかといえば、パソコンを自作する方向けの話題です。 自作しない方には、あまりピンとこない話題かもしれません。 要は、「電源が原因でトラブルになることもあるんだ。」ということなんです(^^;)。 ●電源はケースのおまけ(^^;)?... パソコンのケースを購入すると、多くは電源が付属しています。 ですから「電源はケースの付属品。おまけ」と考えてしまうのも無理はありません。 おまけか否かは、人それぞれの考え方ですので、どちらが正解で、どちらが 不正解ということはありません。 ただ、私がここで,申し上げたいことは、 「おまけと思われがちな電源にも時には気を配ってね。 場合によっては交換しましょう。」 ということなんです。 ●壊れてなくても時には交換が必要(^^;)? 電源が壊れていなくても、交換が必要な場合があるんです。 「壊れてもいないのに交換って、どういうこと(^^;)?」 「そんなの、もったいないジャン(^^;)!」 とおっしゃるかもしれません。 2つほど事例をご紹介します。 【事例その1】マザーボードを交換した場合 マザーボードを交換したとき、必ず電源も交換...という意味ではありません。 マザーボードを交換したとき、電源の交換も必要な場合があるのです。 古いマザーボードは問題なく動作していたのに、買ってきた新しいマザーボードが 何故か不安定...。 そんな場合、通常はマザーボードを疑うと思います。 あるいはCPUやメモリが疑わしいかもしれません。 確かに買ってきたマザーボードが、たまたま不良だったということは有りえます。 でも、CPUもメモリもマザーボードも正常.... なのに何故か、突然リセットがかかったり、まったく起動しないことがあるのです。 古いタイプのマザーボードでは問題なくても、最近のマザーボードでは電源が 能力不足ということがあるのです。 つまり「ATX規格が2.01以上」である必要があるのです。 具体的には「+5VSB(Stand By)が0.75A以上」という能力を意味します。 私の自作マシンは2台あるのですが、実は、2台ともこの能力が不足していました。 メインマシンは0.1A、サブマシンは0.2Aしかなかったのです(^^;)。 でも,最大出力は、それぞれ235W、250Wです。 で、私が体験した事です。 マザーボードを「ASUSのTX97」から「ABITのBM6」に変更したのです。 TX97ではとても安定していたのですが、BM6は何故かBIOSすら起動しない事が 度々起きました。Windows動作中でフリーズしてしまう事もありました。 オーバークロックのせいかな(^^;)?....と思ったのですが、定格のクロックでも 同様なのです。 CPUか、複数あるメモリ間の相性か、マザーボード自身が悪いのか...。 悩みました。 結局、電源が原因だったのです(^^;)。 TX97を動かすには十分な電源だったのですが、BM6を動かすには 能力が不足していたのです。最大出力が足りないのではなくて、+5VSBが 足りなかったのです。 BM6はATX2.01という電源の規格を前提に設計されていたわけです。 古いタイプの電源で動くことを想定していないわけです。 電源は入るけど、BIOSすら起動しない。 で、電源をいったん切って、キーボードコネクタを抜き差しして 再度電源を入れると起動する。 このような症状の場合は、電源の+5VSBの能力不足の可能性が高いです。 このように、マザーボードを新しいものに交換した場合、電源も交換が 必要なケースがあるのですね。 「ATX2.01」とか「」ATX2.03」とか規格が製品に適正に表示されていれば、 +5VSBも0.75A以上であることはまちがいないでしょう。 先日、秋葉原へ電源を探しにいったとき300Wで4000円程度の安い電源が あったのです。よくよくみたら+5VSBが0.4Aしかありませんでした(^^;)。 これでは動かないマザーボードもあるでしょうね。 電源を選ぶ場合は、最大出力だけを見て買ってはいけません。 「+5VSBが0.75A以上」という点にも十分に注意してください。 【事例その2】Athlonを使用する場合 CPUをAthlonにする場合は、マザーボードはSlotAタイプになります。 はじめてAthlonを使う場合は、マザーボードも交換になります。 事例その1はマザーボードの仕様によって、電源の交換が必要な事例でした。 で、これはマザーボードというよりCPUのAthlonの仕様のために、 電源の交換が必要な事例です。 Athlonは電源については、とても条件が厳しいのです(^^;)。 1.ATX規格が2.01以上(+5VSBが0.75A以上) 2.最大出力が250W以上 3.+3.3Vの最大電流が14A以上 4.+5Vの最大電流が25A以上 5.+3.3Vと+5Vの最大電力値が125W以上 1〜5全てを満たしている必要があります(^^;)。 事例その1では1番の条件さえ満たせばよかったのです。 でも、Athlonを動かせる電源は、 別な言い方をするとSlotAのマザーボードと一緒に使える電源は とても厳しい条件が要求されるわけですね。 AMD社の「推奨電源ユニット」のページもあわせてご参照ください。 ただし、ここに掲載されていないと使えないという意味ではありません。 ここに掲載されてなくても、Athlonが動作する電源はたくさんあります。 電源だけ買うと、意外と高かったりします。 メインマシンの電源は、現在350Wのものを使っていますが、 9800円+消費税でした(^^;)。 「それって、電源のついたケースが買える値段ジャン!」 って言われてしまうかもしれません。 そうですね300WでAthlon動作が保証された電源がついたケースでも もっと安いのがあったように思います。 何故か350Wが欲しかったので(^^;)、、、。 ちなみに、私が購入した電源は「ENERMAX EG351P-VE」という製品です。 +5VSB...1.8A 350W +3.3V...30A +5V...32A +3.3Vと+5V...160W 排気FANのほかに、吸気FANがついています。 この吸気FANがケース内のCPU付近のあたたまった空気を吸引し、 一緒に排気してくれるので、ケース内の冷却面でも効果をあげています。 まさに一石二鳥(^^)。ケースの冷却をお考えの方にもお勧めできます。 (2000年3月30日) |