なかなか眠れず、ときどき腕時計のライトボタンを押しては、
現在時刻をのでした。「まあ、横になっているだけでもいいか」という感じです。
横になっている間、2回ほどウーロン茶を飲みました。
01:54 起床。といっても、横になっていただけでしたが(^^;)。
須走口の七合目(2900m付近)の太陽館のときよりも、順応が遅い...。
太陽館のときは、脈拍も落ち着いて、眠ることもできたのですが。
ここは3260m付近。気圧は私の時計で683hp(ヘクトパスカル)。
私の場合、順応には、もっと時間が必要なのかもしれません。
私が起してしまったわけではないと思うけど、
ほぼ同時に他の人たちも起きはじめる(^^;)。
やはり、2時出発の方がけっこういらっしゃったようです。
02:04 靴を履いて外へ。
トイレへ行く。ここは50円!安い(^^)。一般的には100円です。
セーターとレインスーツの関係で全然寒くありません。
頭の上にタオル。その上に帽子。その上にヘッドライトを装着。
さらにその上にレインスーツのフード。
あったかい(^^)。
はるか下方に、夜景が見えてきれいです。
2:13出発。
ちょっと行くと「山頂迄1時間30分」の立て札。
あらためて、「私の場合は、体が重いから2時間はかかるだろう。」と思う。
それに夜道だし。
出だしは岩場ではなく、砂地。傾斜は、やや急だけど、さほどすべる事もない。
ロープもきちんと張ってありますし。
2:19 3290m付近。呼吸に注意して進む。
ほぼ真上に、お月様が出ている(^^)。
2:20 赤く点滅するライト装置の場所に到着。
ブルドーザ道と交差している場所なので、道を間違えないための配慮らしい。
軍手を外してメモをとっていても、さほど寒くない。
月明かりのおかげで、ヘッドライトを消しても真っ暗にはならない(^^)。
お月様に感謝しながら進む。
実際に、お月様の光を頼りに、ライト無しで歩いている人もいました(^^;)。
お天気に恵まれているからできる技です。やはり危険に違いありませんので、
ライト無しは、お勧めしません(^^;)。
上の方をみれば、何の施設の明かりも無い。
登山者のライトが、ときどき見えるだけ。
山小屋も、先ほどの赤岩八合館が最後。途中に山小屋は、もう無い。
2:26 さほど寒くないので、レインスーツのフードをとる。
頭は、タオルと、その上に帽子の状態。
2:30 山小屋だった跡地に到着。3350m付近。
ガイドブックによれば、昔は「見晴館」という山小屋があったらしい。
正式には、さきほどの「赤岩八合館」は七号九勺。
この、見晴館の跡地が八合目らしい。
この付近は、ゆるくて歩きやすい足場。
もっとも、岩や石がゴツゴツしているのに変わりはないのですが。
ロープが張られているので、深夜でも道を間違える事は、まず無いと
思いました。ロープを目印に登っていく。
2:36 3370m付近。ロープが途切れる(^^;)、、、、。
しばし、キョロキョロの状態。昼間なら、すぐ判別できるのでしょうが、
深夜なので、ちょっとまごつく。本当はすぐわかったかもしれませんが、
高山病の初期症状で、思考力も低下していたのかも(^^;)。
続きのロープを見つけ、登りを続行する。
右へ行ってしばらく歩くと、今度は左。
ジグザグの道をひたすら登ります。
石や岩のつぶも大き目で、ちょっと歩きにくい。
3380m付近で、再びロープがなくなる(^^;)、、、。
夜間登山にとっては、誠ありがたくない事。
ヘッドライトを使っても続きのロープが見えない。
感を働かせて注意しながらゆっくり進む。
2:40 3390m付近。一歩一歩ゆっくり進む。
前を歩いていた人たちとだいぶ離れてしまった模様。
はるかかたな上方に登山者のライトが、かすかに見える。
ちょっと心細い。しばし、ロープ無しの道が続く。
2:44 3405m付近。ロープが見つかる
フラッシュを使い、夜道を撮影してみました
2:47 3410m付近。
後ろから登ってきた外人さんたちに道を開けるため休憩。
やっぱり外人さんは足が長いから(^^;)イイナー。
カメラはポシェットに入れていたけど、出し入れがめんどうなので
首からさげる。インスタントカメラだから、軽いので首にも負担は
かからない。
気が付けば、帽子の下のタオルがけっこう汗っぽい。
2:48スタート。
しばし行くと、またロープが無くなる。
ロープが途絶えたり見つかったりの繰り返し....。
2:53 3430m付近。気圧は667hp。続きのロープが見つかる。
ちょっと心臓の鼓動が速いので休憩。脈は120回/分。
下方に登山者のライトがところどころ見える。
上方は、すこしだけどライトが見える。
星がとてもきれい(^^)。
お月様もほぼ真上。
「FRISK ペパーミントタブレット」を3粒ほど食べる。
鼻からの呼吸が楽。とても気持ちいい(^^)。
ここでも、「買ってよかった」と思う。
ウーロン茶を飲む。とてもおいしく感じる。
休憩している間に、後ろから登ってきた皆さんが先に行く。
ある二人組の男女。後ろの女性が金剛杖につかまりながら
登っている。 前を歩く男性が杖の端を、後ろの女性が
反対側の端を持っている。
「なるほど、こういう金剛杖の使い方もあるんだ」と感心する。
何故か蒸気機関車(SL)の動輪の連結棒を連想する(^^;)。
2:59スタート。
あたりを見回してもロープが見つからないときは、
代わりに「登山道」と書いた標識を頼りに進む。
3:02 3455m付近。今までは、ほとんど無風状態でしたが、
やや風がでてくる。
3:08 3480m付近。。やや大きめの「登山道」の立札を見つける。
3:16 3515m付近。「落石注意」の立札。
登山道のすぐ上に、大きな岩があってちょっと恐い(^^;)。
3:23 3535m付近。気圧は658hp。休憩。
岩に腰掛けて休む。
赤岩八合館を出発してから、座って休んだのは、はじめて。
ウーロン茶を飲む。これまでもそうだけど、
まるで日本酒をオチョコで少しだけ飲む感じ。
試しにヘッドライトを消してみる。
やっぱり、お月様のおかげで明るい(^^)。
月明かりで私の影が見える。
このときも、これなら電池交換は楽だと感じる。
ライトがまだ点かなくなったわけではないけど、
スタートしたときに比べて暗くなってきたので
いい機会だと思い、実際に電池交換をする。
古い電池と新しい電池が混じらないよう、
そして、ゴミを散らかさないように注意して交換する。
交換後、出発時のような明るさが戻った。
3:33スタート。
3:36 3545m付近。「上り優先」の立札を見つける。
「登り」でも「上り」でも同じ意味なんだと思う。
3:42 3570m付近。655hp。
岩に座って休憩。
気が付けば、再び無風状態。
この付近は、足場を選んで登るような道が続いている。
だけど、相変わらず右へ行ったり左へ行ったりのジグザグの道。
頭のタオルは汗がたくさんの状態だけど、
体のほうは汗で蒸れることもなく快適。
やっぱり下着、シャツ、レインスーツは、ちょっと高めでも
汗の排出性に優れたものを選ぶのがいいみたいです。
3:45スタート。
3:54 3610m。「落石の恐れあり」の立札がある。
3:58 3630m付近。前方に鳥居を発見!
3:59 御殿場口登山道の終点。山頂です\(^_^)/。
ちょっと離れて左上の方にも鳥居が。
富士宮口登山道の終点の鳥居でした。
4:01 「御殿場口下山道砂走り」の標識を見つける。
ちょっと休憩。
4:04 さらに上の方を目指してスタート。
剣ヶ峰(最高峰)の観測所へ行こうか一瞬迷ったけど、
他の皆さんと同様、反対方向へ。
山梨県側の終点の方へ歩くことにする。
剣ヶ峰までの道が暗くてよくわからなかったし、
ここは安全策をとって、皆さんと同じ方向へ歩くのでした(^^;)。
4:14 3665m付近。648hp。
小高い丘のようなところに登り岩の上に座る。
御来光はまだだけど、東の空が明るい。
4:17 近くの方にお願いして
記念に写真を撮ってもらう
装備は、上からヘッドライト、帽子、
タオル、ゴアテックスのレインスーツの上下
腰のあたりに黒のボシェット。
写真では見えませんがトレッキングシューズ。
レインスーツの下にはセーターを
着込んでいます。
ストックや金剛杖は使用しませんでした。
あたりを見回すと、みんな、座って御来光を待っています。
私の近くの方は、ざっと数えて100人くらい。
御来光を見るのに、お勧めの場所なのかもしれません。
この小高い丘のような場所の名前は、わかりません(^^;)。
4:23 ウーロン茶を飲む。まだ200ml位残っている。
もともと飲みかけで400ml位残っていたものを持参。
なので、五合目から頂上までで200ml位しか飲んでいない。
赤岩八合館ではたくさんお茶を飲んだし、八合目から上は夜間登山で
さほど咽が渇く事も無かったためですね。
東の空が、さらに明るくなる。
こうして座っていると、やっぱり寒い(^^;)。手も冷たい。
歩いていたときは、全然平気だったのに。
4:29 お世話になったヘッドライトを消灯し、ザックの中へ。
ペパーミントタブレットとブドウ糖が美味しい。
お世話になったお月様も、まだ見える。
時々、ドイツ語、フランス語、英語、中国語、韓国語が聞こえる(^^;)。
外国の方もけっこういらっしゃっているようです。
4:41 だいぶ明るくなったと感じる。
4:56 青空が見える。宝永山や雲海も見える。
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