豊かな森林を復活させよう!



1997年9月、台風17号の強風で、富士山の森林は大きな被害を受けました。

富士山の豊かな森を取り戻すため、これまでの針葉樹に偏った植林を改め、
根のしっかりした広葉樹の植林にも力を入れることが、必要とされるようになりました。

富士山のドングリを「拾う」、「育てる」、そして再びもとの富士山に「植樹する」という作業も、
その森林再生活動の一環なのです。

今回、「ドングリの会」主催の「富士山麓ドングリ拾いツアー」に参加する機会がありました。
たいへんすばらしい企画だと思い、参加させていただきました。
以下は、そのときの記録です。


富士山を救おう!

富士山麓ドングリ拾いツアー

主催:ドングリの会

1999年10月9日(土)〜10日(日)
ドングリ拾いツアーに参加いたしました。


《Part1》 9日(土)出発から1日目の閉会式まで
   
7:45 集合場所の新宿西口京王プラザ前公共駐車場へ

たくさんの人が集まっていました。
「ここにいる人全員参加...。すごい人数。」と思ったら
公共駐車場だけあって、「秋の味覚ツアー」等、ドングリとは
関係の無いのツーアの人も、いたのでした(^^;)勘違い。


8:00 集合時間

ドングリツアーの人はたくさん集まっていました。
でも、御一緒する顔見知りの方が、まだ誰もこない...。
私一人で心細い(^^;)。

   
8:10 御いっしょする方が到着して一安心

お一人だけ、こない...。都合がつかなくなったのか?
御一緒するのは11人の予定でしたが、事前にキャンセルがお一人
ご連絡のつかない方が御一人で、結局9人になりました。
男性4名、女性5名です。
リーダーは、富士登山でも御一緒した福島さんです。

   
8:18 バス5台(東京近鉄観光バス)で新宿を出発

バス1〜3号車は、東京ガス関係の皆さん
4〜5号車は、一般参加の皆さん
私たち一行は、4号車に乗りました。

   
9:53 海老名サービスエリアに到着

こちらでは、「かまぼこ」のことを「かんぼこ」というのでしょうか?
「いか」「えび」「いわし」と3種類ありました。本当は、「えび」に
しようと思ったのですが、より体にいいことに重点を置いて「いわし」に
しました。260円でした。
最近、食べ物の選択基準が、「食べたいもの」から「体にいいもの」に
なっております(^^;)。

それから「上海もち」というのを買いました。ピザのように平べったい
形をしています。280円。少し辛めでおいしかったです。


《途中のバスの中でのお話》
 
1.バスの中で、「ドングリの会」のスタッフの方からお話がありました

(1)今年は残念なことに、ドングリがほとんど落ちていません。

(2)今回は、ドングリ拾いではなくて、昨年芽を出して育った
   1年生の苗木を採取します。自然の状態では、9割は死んで
   しまいます。自然でも自分の力で元気に育つようになるまで
   2〜3年の間、大切に育ててあげて、また富士山へ返すことに
   します。

(3)苗木の採取は禁止されていますが、今回は森林管理署より
  「富士山に返す」という条件付きで、特別に事前に許可を
  もらっています。

その他、1997年の台風で、富士山の森林も大きな被害を受けたお話や
針葉樹と広葉樹の混合の森林がよい等のお話がありました。


2.バスガイドさんのお話です

昔は、油を燃料としたランプ使って登山をしましたが、まず1合(180CC)
の油が燃え尽きた地点が1合目、そこであらたに1合の油を給油して、
さらに登って、また燃え尽きた地点が2合目....というふうにして
1合目、2合目...というのが決められたそうです。


そのときは、感心して聞いておりましたが、今よくよく考えてみると....。

私の田舎の函館山は標高330m位ですが、それでも9合目とかがあって
で、富士山のような高い山でも9合目があって、でも21合目なんていう
のは無くて.....。

富士山も函館山も、同じ油の分量で登れるとは思えないし...。
なんか変ですね(^^;)??

う〜ん。油とかではなくて、単純に標高を10等分したのでは?
でも単純な10等分でも無いような...。謎です(^^;)、、、。

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  途中、バスの中でスタッフの方に、参加費4000円をお支払い。
  これには、宿泊費、食事代等、すべての費用が含まれています。
  参加の記念に、木でできたアクセサリーをいただきました。


 
11:50 富士宮市にある「表富士グリーンキャンプ場」に到着

「ブロードリーブス」というレストハウスのそばにある駐車場です。
標高は、1150mくらいのようです。

今日は、曇ったり晴れたりのお天気でしたが、到着時は晴れていました。
でも、富士山は全体が雲に隠れて何も見えず(T_T)...。


12:00 各自持参した御弁当で食事

御弁当は申し込みをせず、各自持参にしたのは....。
きっと「各自持参のほうが安上がり」というリーダーの
判断でしょう(^^;)。

食事の後、「西臼塚(にし うすづか)駐車場」へ、バスで移動しました。


13:00 「西臼塚駐車場」で開会式

開会式の写真です
主催の「ドングリの会」から、ご挨拶とご説明。

本日の参加者は、東京ガス関係の方が約100名、4号車と5号車に
分かれて乗って来た一般参加の方が約50名、さらにここの現地へ
自家用車などで到着した一般参加の方が約50名、合計で約200名。

東京ガスが企業をあげて、自然保護に熱心な取り組みというのが、
すばらしいと思いました。

森林管理署の方からも、ご挨拶がありました。


13:30 本日のメインイベント「1年生の苗木採取」スタート

装備は、シャベル、軍手、植木用のポット、ビニール袋等。

森林管理署の方と「ドングリの会」スタッフのご案内で、森の中へ。

森林管理署の方やスタッフの方から、ゴマの香りがする木の説明とか、
いろいろな木の説明をしていただき、勉強になりました(^^)。

私が採取した苗木は「カエデ」、「モミ」、「ブナ」の3種類でした。
このうち「モミ」は針葉樹です。クリスマスツリーでも需要のある木
ですね。

「これからは広葉樹の植樹が大切ですが、針葉樹とのバランスが大切で、
広葉樹だけでも困るのでかまいませんよ。」というお話があり、採取した
のでした。

うっかりして、「カエデ」の種類を聞き忘れてしまいました(^^;)。
「オオモミジ」とか「カジカエデ」とか、いろいろ種類があるらしいです。

途中で、野いちごがところどころにあり、食べ歩きをするのでした(^^)。

植木用のポットと一緒に持参した「ワクワクワークシート」が面白い!
スタッフの方作成ですが、なかなか楽しいシートです。



富士山の姿をみたら1ポイント、ヘビを見つけたら3ポイントとか...。
林道を歩くなかで、体験した内容に応じて、チェックシートで、
ポイントがつくのです。正確には、「1ポイント」ではなくて
「1ドングリ」。ポイントの単位がドングリになっています(^^)。

野いちごを食べたら「2ドングリ」とか、「ゴミを拾ってゴミ箱にすてた」
場合は「6ドングリ」。「雪男を見つけた」場合、チェックシート上、
「7ドングリ」になってるんですけど、これは富士山ではなくてヒマラヤの
チェックシートも兼ねているのでしょうか??ヒマラヤにも雪男はいない
とは思いますが(^^;)、、、、。


15:09 「表富士グリーンキャンプ場」にゴール

今回は、スズメ蜂に遭遇することもなく、無事に林道の旅を終えることが
できました。スタッフの方が下見でまわったときは、出たそうです
(^^;)。

採取した苗木は、元気に育つことを祈りつつ、スタッフの方へ御渡し
いたしました。2〜3年後、元気な姿で、故郷の富士山に戻ってきて
くれると嬉しいです。


1日目の閉会式

日帰りコースの方は、ここでお別れです。
東京ガスの皆様全員と、一般参加の一部の皆様は、ここでお別れです。

ご一緒した9人のうち、お二人がお帰りになって、私たち一行は7人と
なりました。

スタッフの方、森林管理署の方から感謝のお言葉があって、閉会になり
ました。

2日間コースの方は、残った5号車のバス1台と自家用車等に分かれて、
宿泊先の「富士山麓 山の村」へ。

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