たけしさんから頂戴した登山記録


 日程:2009年8月18日(火)〜20日(木)

 年齢:68歳

登山口:河口湖口

コース:富士登頂、お鉢めぐり

 投稿日:2009/9/16 / 掲載日:2009/9/16

 



1.富士登山の動機

 かねてから一度富士山に登ってみたいという願望はあった。
まだ50代の元気な頃旅行雑誌を見ながら夫婦で「よし、行こう!」とまで決めていたが・・・、丁度その頃富士山で<トイレたれ流し>が問題となり、何となく嫌気がさし断念した経緯があった。

 今年の6月折りしも映画「剱岳・点の記」の上映があるとのこと、かつて立山・剣岳登山の経験があり当時の想い出を今一度呼び起こしたいとの思いが募り、近くのシネマに出かけ懐かしさと興奮のうちに夢中になって見ていた。映画を見終わった後も興奮冷めやらずで、また名だたる山にチャレンジしたいとの気運が高まり、「古希とはいえ今なら体力はある。よし富士山にチャレンジしよう!」と決めるに至った。

 一旦決めたら早速情報収集にかかる。富士登山の状況把握、登山ツアーの探索等、ネットを駆使していろいろな有益な情報を集めた。
ツアーの選定にあたっては単に登るだけでなく、火口を一周して剣が峰に立つ「お鉢めぐり」を含むこと、(歳も歳だし)日程に余裕があることの2点を重視して某観光会社の2泊3日コースに決めた。妻は身体に不安があり同行できず単独参加で、時期は梅雨が明けてからとの思いで7月30日〜8月1日とした。


2.登山準備に着手
 
 出発まで1ヶ月余り、今さら体力づくりでもあるまいと思いつつ、「途中でダウンということになれば恰好悪い、最低限の準備だけはしておこう」と思い、急ごしらえの体力養成に取り組むことにした。
日頃からテニスやフィットネスを通して継続して運動しているので体力には少々自信はあるが、高い山は長いこと登っていない、必要なのは登坂力をつけることだと思った。
そこでまずフィットネスのトレッドミル(歩行器)を使って、坂の傾斜を8%時速4kmにセット、1日30分以上歩くことを心がけた。
また、足慣らしをかねて近くの六甲や箕面の山にも出かけ山歩きを実感してきた。

 一方、登山用品の準備には富士登山用としてネットで探ればしっかりとリスト化されており問題はない。必需品は別にしてもあった方が良いといったものは、どこまで揃えるか思案のしどころだ。
寒さ対策(気温5度)として防寒衣にカイロ、雨対策としてレインスーツにザックカバー、防塵対策用にマスクにスパッツ、夜間用のヘッドランプ、疲労回復のための携帯酸素、アミノバイタル、軽食用としておやつ、あめ類、それにトイレットペーパー等々、いろいろ考えてみたが、つい面倒くさくなりすべてを取り揃えることにした。

 加えて一番大事な水、500mlペットボトル2本で3Lのザックは満杯、重量は7kg弱、背負ってみると肩にズシンときて歩くとふらつく感じだったが、これで行くことにした、準備OKだ。


3.富士登山へ出発

 ツアー出発日間近になっても依然として梅雨は明けず悪天候が続いている。ネットで富士山頂の天気予報を調べてもお日さんマークは皆無、やむなく前々日7月30日発のツアーをキャンセル、ぺナルティを払ってお盆明けの8月18日発のツアーに変更する運びとなった。梅雨はその後もしばらく続いた。

 いよいよ出発の8月18日、天気は快晴、向こう3日間の天気も良好と出ている。
バスは予定通り新大阪駅前を8時に出発、途中で京都の客を乗せて計38名のツアー客、添乗員は富士山専門?のベテラン、車中富士登山にまつわる話や登山に関する注意事項等経験を交え楽しく話をしてくれて、道中退屈することはなかった。


 バスは富士スバルラインを経て17時頃河口湖口5合目に到着、外はひんやり標高2304m、上を仰ぎ見れば富士山頂が迫ってくる、いよいよ富士登山を目前に胸が高鳴る。急ぎ夕食を済ませ登山準備にかかり18時に出発することとなった。

 18時少し前、集合場所に行くと若いカッコいいお姉さんが一段高い所で愛想よく手招きしている。何とこの人が我々の山岳ガイド「ランちゃん」である。10分ほど登山の注意点を聞き、いよいよ今晩の到達点7合目(標高2900m)某山小屋へ向けて出発だ。


 登山道は最初は緩やかな下り坂、そして平坦な道、 しかし1キロほど進んだ処でジグザグ状の急な坂道が始まる。既に回りは夜のとばり、ヘッドランプの灯を頼りに真っ暗な道を黙々と登っていく。

 先頭のガイドから何度も「急ぐな!深呼吸をしっかりして!」とゲキが飛ぶ。混雑状態の中で高山病予防も配慮しながら遅々として進まず、少々イラつくが流れに身をまかすしかない。





 小休止に水を口に含みながら空を見上げると見事な星空、真上には北斗七星がキラリ、久しぶりの澄みきった星空にしばしうっとり見入っていた。

 ところが、先頭の方で何やら騒がしい、何かと思ったら50代の女性がへたり込んで動けないようだ。 怖れていた高山病にかかったらしい。近くの山小屋まで担ぎ上げるようにして運び込み夫婦ともそこで1泊、別行動をとることになった。



 7合目(標高2700m)近くになると岩場づたいの急坂にさしかかる。
一歩一歩踏みしめながら時には手も使いながら物も云わずただひたすら登っていく。
幾つか山小屋を通り越した時分にガイドのランちゃんの「あの灯までもうすぐよー、がんばれー」の声、ゼーゼーいいながらも山小屋の灯が間近に迫ってきた。
やっと7合目の宿に到着、時すでに22時を廻っていた。予定を1時間オーバー、4時間もかかっていた。


 到着後早速遅い晩御飯、カレーご飯にハンバーグ、お汁付、温かい食事が何よりと思いつつも何やら物足りない、残念ながら高地につきアルコール類厳禁とのこと、仕方がない、後は寝るだけだ。寝床といってもここは山小屋、布団はなくスキ間なく並べた寝袋に枕だけ、身体を寝袋にもぐりこませ雁首を並べて寝るが寝返りもままならない。

 大人数だといろいろな人がいるものだ、横になるやすぐに寝息をかいて寝る人もいれば、いつまでもゴソゴソ動き回る人、そのうちにいびき歯軋りが襲ってくる。
なかなか寝付けず悶々としていたら自分も疲れのせいかつい寝入ってしまった。


4.一回目のご来光

 8月19日朝4時過ぎ「皆さーん、起きてくださーい」の声、起きて形だけ?の洗面を済ませ支度を整え山小屋の前でご来光の拝観だ。有り難いことに今日もいいお天気、外はもうかなり明るい。下界ははるか下に一面の雲海、雲間の所々に山の頂が見える。
5時前正面の雲間からお日さんの頭が見え出しまわりは次第に明るくなっていく。
そして黄金に輝く太陽が顔を出しはじめ光の帯が一面に広がり、まぶしいばかりの太陽が水面を漂うが如く現れた。待ち構えていた登山客から「おー!」とどよめきの声と同時に拍手が鳴り響いた。これまで各所でいろんなご来光を見てきたが、富士山ご来光の雄大さ、美しさはまた格別である。


5.山頂めざして

 今日は今回のツアーの本番、7合目(2900m)から吉田ルートの山頂(3720m)まで、さらに山頂の火口一周(お鉢めぐり)後、8合目まで下山する丸一日歩き放しのコースだ。今日もいい天気、風もない、が寒さ対策を考えフリースを1枚重ね、ザックには防寒衣とセーターをしのばせておく。

 朝5時45分、簡単な朝飯を済ませ朝のオツトメ(タダではなく
100円)もそこそこに山小屋を出発。先頭には元気一杯のランちゃん、続いてかなりダメージを受けた人達、後方には元気で余力のある人、そして添乗員と続く。私は見栄をはって?最後尾についた。
登山道は砂礫や岩場の混じったジグザグ道で傾斜もかなりキツイ、杖を片手に「ヨッコラショ」と思わず声を出しながら一歩一歩ゆっくり前進していく。
怖いのは高山病だ、そのためには深呼吸が大事。呼吸はまずローソクの火を消す時のように口をすぼめて息ながく吐く、そうすれば自然に大きく吸わざるを得ない、この繰り返しを間断なく続けることだと教えられた。

 8合目(3000m)近くになると心なしか息がし辛くなってくる、道の端々に座りこんで動けない人が(中には居眠りしてる人もいるようだが)あっちもこっちも・・・
ツアーの仲間も何人かダウン、その人達は通りがかりにある今晩宿泊の山小屋で皆の帰りを待つことになった。

 ペースはガクンと落ちたがトロトロでも休みながらも前進するしかない。
まだ山頂まで3分の2を残し標高700mを登らなければならない。
「よし、頑張るぞ!」と水を口に含み梅あめをしゃぶりながら汗を拭きふき、ただひたすらに登っていく。見上げると大きな鳥居が見えてきた、9合目の石室という祠だ。
頂上まであと一息、俄然元気が出てきた。




 12時過ぎ、ついに久須志神社の石柱「富士山山頂 標高3720m」の表示に到達。
この時はみんな笑顔「ワーイ、ヤッター!」の歓声、中には万歳三唱する人もいた。
私も「やっと山頂に着いたか!ヤレヤレ」とは思ったが、それほどの感慨は湧かなかった。まだまだこの先最高地点「剣が峰」3776mが控えているのだ。




 山頂には茶店風の山小屋が数軒あり、休憩もでき飲食や売店の機能もあって賑わっている。ただし、ラーメン1000円、豚汁800円、水(500ml)1本500円・・・ちと高いがここは富士山頂だ、仕方ないか・・・(因みにトイレ使用料は200円にアップ)


6.お鉢めぐり

 お昼の休憩で元気を取り戻し13時、いよいよ富士山火口一周3km・2時間のコース「お鉢めぐり」に出発することになった。「あれー、人数が少ない!」おばちゃんグループや数組の夫婦がリタイヤを申し出、皆が帰ってくるのをここで待つとのこと。

 お鉢めぐりは山頂廻りで強風・突風に見舞われやすく中止せざるを得ないことも多いらしいが、今は涼しいそよ風程度でむしろ心地いいくらいだ。
まずは時計回りでなだらかな道を進むと、眼前に大きなすり鉢みたいな火口があんぐりと口を開けて待ち受けている。火口の直径は800m、深さは200m、火口壁と底には残雪がみえる、まさに富士山は火山である。
また正面遠くには測候所・剣が峰がそびえており大パノラマを見ているようだ。
<火口に残雪、正面は剣が峰>


 さらに進んでいくと神社奥宮、隣の山頂郵便局が見えてきた。ここでしばし休憩、大急ぎで富士登頂記念はがきに孫たちへ一筆したため窓口へ、記念切手にスタンプを付して出状、14:00時閉館に辛うじて間に合った。

 今度はいよいよ「剣が峰」めざして最後の難関、高低差80m、斜度急な「馬の背」に挑まねばならない。
砂礫の急坂道を目一杯踏みしめつつズルズル滑りながらヤットコサ登っていくと眼前に富士山測候所・レーダー跡が見えてきた。
それを通り過ぎた処に富士山最高峰「剣が峰」の石柱が目に入った。
そして隣に国土地理院の三角点の標識があり、それには「標高3775.63m」とあった。やっと念願の日本で一番高い処「剣が峰」に立つことができ、嬉しくてしばし感激に浸っていた。



 その後は火口稜線沿いに雄大な周囲の景色を楽しみながら元の山頂目指して進んでいく。途中<長大な崖>とおぼしきものに出会ったが、それはあの有名な「大沢崩れ」であった。
15時半頃、山頂の山小屋に到着、ここでおやつタイムを兼ね小休止。お鉢めぐりを見送った残留組と合流、16時今日の宿8合目の某山小屋をめざして出発することとなった。





7.下山開始

 一昔前までは今の下山道の対面側に「吉田大沢ルート」があり、砂走りを一気にかけ下りる感じの下山道だったらしいが、昭和55年の大落石事故で現在の道に造りかえたとのこと。今の下山道はブルドーザーの通り道でもあり道幅も確保されており、傾斜もそれほどきつくはないが延々と続くつづら折状の砂礫の道であり、下山に結構時間がかかるらしい。 しかし今日は8合目までで高低差にしても700m程度で2時間もあれば帰り着くだろうと楽観視していた。まわりの景色や下界の眺望を楽しみながら歩を進めた。

 とはいえ砂礫の坂道を下るのは結構難しい。足元をしっかり踏みしめ注意を払っている間はまだしも、わき見しながらいい加減に足を踏み出すとすぐズルっと滑り、バランスを失って尻餅をついてしまう。今日一日歩き放しで足もガタが来ており太腿にもハリが出て、かなりのお疲れモードに陥っていた。

 そんな折、ガイドのランちゃんの大声が聞こえてきた「右下に影富士が見えてるよー」右下を見ると夕陽を受けて富士山のカゲが雲海にくっきりと映っているではないか。歩きながらしばらく見ていると影富士の姿は見る角度で形が変わっていくので面白い。影富士は諸条件がそろわないとなかなか見えぬものらしい。ラッキーの一語に尽きる。





 そうこうしているうちに日も暮れだしあたりも薄暗くなってきたが、やっと前方に山小屋の灯が見えてきた。「ヤレヤレやっと着いたか・・・あー疲れたよ」それもそのはず
今日は朝5時半から夕方6時過ぎまで一時の休憩を除けば1日の半分歩き放しなのだ。

 山小屋には団体の先客が食事をとっており、われわれはしばらく待機とのこと、身のおき場所もないので狭い寝床で横になる。身体が冷えるので例の寝袋にイモムシのように潜りこみ一休み、ついうとうとしていると「ごはんだよー」の声。
お膳にはご飯、煮魚、野菜、味噌汁が並んでいる。家での夕飯は酒を嗜みつつちまちまやるので小1時間はかかるが、ここでは所要時間僅か10分、なんとも味気ない。

 あとは荷物の整理をして寝る(横になる)だけ、21時消燈。
図らずも夜中に眼が醒めトイレに行きたくなり、忍び足で戸外のトイレへ直行「おー寒い!」今度は目がさえてなかなか寝付けない。一杯飲めばぐっすり寝れるのに・・・


8.2回目のご来光

 今回のツアーはご来光のチャンスは二度あり、例え一度ダメでももう一度見れるようにと配慮されている。3日目の今朝も好天に恵まれ、二度もご来光拝観の機会を得た。
二度目になると初回ほど興奮はしなかったが、今日のご来光はさえぎる雲も少なく昨日よりも陽光は一段と鮮やかに輝いて見えた。

 ご来光を見るために富士山に登ってくる人も多く、またご来光を見たくても見れない人も多いなか、二度も経験できるとは勿体ないような申し訳ないような・・・ベテラン添乗員の人も「二度も見れることはめったにないですよ」と云っておられた。


9.苦難の下山

 3日目の今日は8合目(3000m)から5合目河口湖登山口(2300m)まで標高差700mを下っていくだけ。目標に乏しく活力にも事欠く感じだが、下界に下りれば温泉にも入れる、冷たいビールも飲める、「サアー元気を出して行こう!」
 朝5時半、朝食弁当をザックに収め、顔も洗わず水を一口飲んで山小屋を出発。脇道から下山道に入り後はジグザグ状の砂礫の道をただひたすら下りるだけだ。
このあたりはまだガレキの山で高山植物もなく下界もかすんで見るものもない。

 予め予想されたことだが、大勢の人がかたまって歩くと砂煙が舞い上がり、呼吸がしづらく視界が妨げられてしまう。防護策としてサングラスは勿論、タオルを首に巻きつけバンダナで鼻口を覆い砂塵の侵入を防ぐ、何ともいえない不恰好だが背に腹はかえられない。
また砂礫の坂道を下るのにステッキ(ストック)は極めて
有効、ヒザの負担軽減にも役立つ。願わくば2本あればもっと楽だったのでは・・・。





 7合目あたりから山肌には緑が目立ちはじめ、白や黄色い花も目に入りホッとさせてくれる。眼下には下界の姿がだんだんはっきり見えるようになった。真下には大きなゴルフ場が・・・と思ったら自衛隊の東富士演習場だった。
 一方6合目に近づくにつれ、左稜線沿いの雲海の彼方に八ヶ岳連峰や南アルプスの名峰(北岳や甲斐駒ケ岳など)が見えてきた。富士山ならではの素晴らしい光景だった。




 つづら折の坂道も終りに近くなった頃やっと前方に立派な建物がみえてきた、下山道唯一の公衆トイレだ。ここで小休止。下り道は踏ん張って歩くせいかヒザや腰に負担がかかり思った以上に疲労感を伴うもので、みんなも少々バテ気味だ。

 ここまで遅れながらも何とか足をひきずりながら頑張ってきた40代の女性は「気分が悪い」といって座り込んだまま動かない。ここでリタイアといってもどうしようもない。しばらく休憩後、仲間のメンバーが協力しあい荷物をもち肩を貸しながら、ペースを落として前進する。

 あと1キロほど行けば6合目で下山用の馬(有料)が待機している。
よく頑張り通したその女性は無事馬に乗せてもらって笑顔で下山した。

 6合目から5合目終点までは未だ1.7kmあるようだがダラダラ道で土質も硬く歩きやすい。周囲は緑も多く木々も茂り高山植物もいろいろあって楽しめる、とは言ってもこれまでの疲れが溜まっており足はもうガクガク。長い長い下り道を最後の力をふりしぼってやっとゴールイン。“あー、ホントに疲れました“。

河口湖口5合目9時着、所要時間3.5時間、
ツアー一行38名中完走(歩)20名。



10.あとがき

☆下界は天国! 5合目からバスで下山、小1時間で西湖畔の温泉保養センターに到着。待望の風呂だ、顔も洗いヒゲも剃り歯も磨き体も洗って露天風呂に疲れた身体を休める。身体にジワーとお湯が沁みこむ感じで心地良い、精気が蘇えり生き返ったような気分だ。
風呂が終われば早速昼飯、まずは久しぶりの?生ビール、うまい!
500円也は千金にも値する、まさに至福のひと時を過ごす。
 
☆富士山遠望 西湖から国道139号線に沿って富士山西側を通り朝霧高原に入る。 窓越しに雲一つない高い高い富士山が現れ、眼前に迫ってくる感じで迫力満点。富士山の雄大さ、美しさに見とれながら富士登山の状況を想いおこし、「よくぞあんな高い所まで登ったもんだ・・・」改めて感じ入った次第。
☆好天に感謝 8月18日〜20日の3日間、幸いにも天気に恵まれ、雨風にも遭わず寒さにも悩まされず、全く幸運だったと云う他なし。
(ただせっかく持参した雨具や防寒具などは使わずじまいだったが・・・)
お蔭さまで山頂をきわめお鉢巡りもできた。二度のご来光、雄大な眺望、影富士の姿も見ることができた。

併せて、いつも笑顔で我々を支え励ましてくれた添乗員さん、ガイドさんの行届いた温かいご配慮に心から感謝申し上げたい。
☆今後も健康で! 今回の登山は古希を迎えるにあたり自分の体力・気力を試す意味もあった。年齢的には一行38名のうち私は3番目、最高齢者は75歳
上には上がいるものだ、私はまだまだ若造の類かもしれない。
ともあれ、今回の挑戦で自分の体力にまずまずの自信をもつことができた。今後も地道な努力を惜しまず精進を続け、また新たな機会にチャレンジしたいと思っている。
<完>

  記 ; 2009.9. たけし


 
これはすごい!すばらしい初登頂おめでとうございます。光司 - 2009/9/16

たけし
さん

 この度は、大変詳細で読みごたえのある登山記をお寄せくださりありがとうございます。お天気に恵まれ、御来光を二度もご覧になったのですね。今年は、曇りの日が多く御来光を拝める機会が例年に比べて少なめであるとお聞きしていました。そのような中で二日連続というのは、すごいことだと思います。よい添乗員さん、ガイドさんにも恵まれたようですね。

よいお天気の中、二度の「御来光」、「お鉢巡り」、「影富士」を初めての富士登山で満喫できたことは、本当に幸せなことだと思います。

下山時に6合目で馬を利用された方がいらっしゃいますが、それはそれで楽しい思い出になったと思います。

 富士山の頂上には、「久須志神社」、「浅間大社奥宮」の2つの神社がありますが、70歳以上の方は、神社で記帳をされますと、記念品をいただくことができます。どちらの神社でもかまいません。久須志神社は奥宮の末社ですから、どちらの神社も取り扱いは同じです。将来、機会がございましたら、たけしさんも記帳をなさってはいかがでしょうか。

写真をたくさん添付してくださったので、長文なのにとても読みやすくなったと思います。

ありがとうございました。


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