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Microsoft Excelの話題

EXCEL−セルの保護とマクロ機能

 

エクセルで、セル内の計算式を保護したい

 エクセルのシートで、セルに計算式を埋め込んでいる場合、使っている人に計算式を壊されてしまうと困ってしまうことになります。例えば、次のようなシートを見てみましょう。



単価は、A列に入力された商品名をもとにして、単価表から自動的にもってくるように、計算式を埋め込んでいます(C列)。
金額は、数量×単価で自動計算を行うように計算式が埋め込まれています(D列)。
ですので、A列やB列は自由に入力してもよいが、C列とD列は入力されては困るというケースです。
C列やD列には入力できないようにする、埋め込んだ計算式が壊されないようにするには、どうしたらいいのでしょうか?


(手順1)入力を許可するところだけ、セルのロックを外しましょう

上記のシートの例を使って、手順をご説明します。この表で、商品名と数量だけは入力を許可し、単価と金額は自動計算なので入力はできないようにガードするものとします。

入力を許可する範囲を、マウスを使ってドラッグ(範囲指定)します。上記のシートでは、A3セルからB9セルが入力許可をする範囲になります。

ドラッグした部分の色が反転した状態で、マウスの右クリックを押し、「セルの書式設定(F)」を選択します。
セルの書式設定のボックスから「保護」のタグを選択して、「ロック(L)」の前に入っているチェックを外してください。外したら「OK」をクリックします。

もし、「単価表」の商品名や単価の変更も許可するなら、上記と同じ要領でF3からG13セルをドラッグして、ロックを外してください。
逆に、「単価表」の商品名や単価を変更してもらっては困る場合は、ロックを外す操作は不要です。デフォルトでは、自動的に全てのセルに、「ロック(L)」のチェックが入っています。自由に入力を認めるセルだけ、ロックを外すようにします。



(手順2)シートの保護をしましょう

上記の(手順1)の作業を行ったら、続いて、この(手順2)の作業をしてください。セルのをロックしたり(デフォルト)、ロックを外して入力を許可する効果は、このシートの保護の作業を行って初めて発揮されます。

「ツール(T)」⇒「保護(P)」⇒「シートの保護(P)」を選びます。
シートの保護のボックスが出てきます。デフォルトでは、
「シートとロックされたセルの内容を保護する(C)」
「ロックされたセル範囲の選択」
「ロックされていないセル範囲の選択」の3つにチェックが入っています。

「シートの保護を解除するためのパスワード(P)」は入力を省略することができます。

これから行う「シート保護」を解除したいと思った場合に
ここでパスワードを設定しておくと、解除にはパスワードが要求されます。パスワード無しには、シートの保護は外せなくなります。ここでパスワードの入力を省略した場合は、解除のときもパスワードは要求されません。
パスワードを設定した場合で、パスワードを忘れると、保護を外すことは不可能になりますのでご注意ください。パスワードを省略した場合は、手順を知っている人なら、保護を外せてしまい、入力されては困る計算式を埋め込んだセルの計算式を壊されてしまうことが起きるかもしれません。計算式の修正が生じた場合、パスワードを知っている人が不在で保護の解除ができず、よって計算式の修正もできず、困ることが起きるかもしれません。

パスワードの設定の有無は一長一短です(汗....。運用をよく考えて行ってください。
デフォルトでは、「セルの書式設定」にはチェックが入っていません。ゴシック体だけど明朝体に変えることは許可するとか、フォントのサイズの変更を許可するような場合は、ここにチェックを入れます。ここにチェックをいれずに保護をかけると、フォントの色やサイズの変更などセルの書式設定が禁止されてできなくなります。つまり「A列やB列の入力は許可するけど、フォントのサイズや色の変更までは許可しませんよ」ということになります。行の高さの調整を許可するなら、「行の書式設定」にもチェックを入れてください。

最初のうちは、どれとどれにチェックを入れたらよいものか迷ってしまうかもしれません。もし迷った場合は、上図のように4箇所だけチェックを入れてパスワードは空欄にしてOKをクリックしてください。



(手順3)動作確認をしましょう



商品名(A列)、数量(B列)が自由に入力できること、単価(C列)や金額(D列)は入力できずガードされていることを確認してください。単価や金額を入力しようとすると、上記のように「変更しようとしているセルまたはグラウは保護されているため、読み取り専用となっています。」というメッセージが出れば、保護機能がうまく働いています。


完成しましたね。


が、実は、問題点があるのです。保護をかけたはずの単価(C列)、金額(D列 )の計算式が壊れてしまう現象が....。

 >>続きを読む

 (2008年4月8日)

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