オフィス街(青)

WindowsMe/Xpの話題

Windowsの起動が遅い ‐ デスクトップ表示

 

壁紙だけを表示する1分42秒間。「スタートボタン」も「デスクトップアイコン」も「タスクバー」も出てこない...


 私が使っているノートパソコンで起きていた困った現象についてお話したいと思います。OSはWindows Xp Service Pack 2で稼動しています。メモリは256MB しか積んでいません。増設したくてもできない機種です。なので、本当はWindows2000のほうがサクサク動いてくれるのかもしれません。でも、Windows2000 SP4はマイクロソフト社のサポートが2010年迄。Xp SP2は2014年までなので、Xp SP2で使用を続けています。

 パソコン本体の重量は1kg以下でとても軽く、気に入っています。ですがCPUはトランスメタ社のCrusoe TM5800−867MHzで、最近のパソコンに比べると非力で処理速度は重々しく感じられます。それでも、インターネットのホームページを見る程度の利用には十分実用になるため、買い換えることなく使っています。

 処理速度が遅めなのは、スペック的にいたしかたないものと割り切っていますが、そんな中でも起動時間だけはなんとか改善できないものかと考えました。

 電源ボタンを押してから、Windowsの起動がスタートし、ウイルス対策ソフト、ファイヤーウォールソフトなどの常駐が完了し、インターネットエクスプローラなどの一般のアプリケーションソフトが起動できるようになるまでの所要時間が4分15秒...(滝汗。 不要なサービスを無効にしたり、クラシックスタイルにしたり、スタートアップに登録するソフトを最小限にしたり、いろいろ工夫してみましたが、それでもこれだけの所要時間がかかるのでした。

 改善方法を探るために、先ずは所要時間について、どの工程(プロセス)にどれだけの時間を要しているのか整理をしてみました。

 No.  工程  所要時間
 1  電源ボタン押下〜メーカーロゴ表示   3秒
 2  メーカーロゴが消えて真っ黒な画面の状態  9秒
 3  Xpのロゴとプログレスバーの表示  18秒
 4  Xpのロゴが消えて真っ黒な画面の状態  13秒
 5  「起動しています...」のメッセージが表示されている状態  18秒
 6  「ようこそ」の画面。パスワード入力〜ログオンに関する処理実行  29秒
 7  デスクトップ(壁紙)画面表示(但し、アイコンやタスクバーは表示無し)  1分42秒
 8  デスクトップアイコン、タスクバー等が表示〜一般アプリ使用可能迄  1分3秒


 なんとか改善できないものかと考えたのは、上記のNo.7 のところです。デスクトップアイコン、タスクバー、スタートボタン等が全く表示されず、デスクトップの壁紙(背景)だけが表示されている時間、これが1分42秒もあり異常に長いのです。この1分42秒の中では、ハードディスクのアクセスランプもほとんど点滅せず、「これはおかしい、これは何とか改善したい」と思いました。

 まあ、デスクトップアイコンやタスクバーなどに邪魔されず、壁紙だけを見ることができる「壁紙観賞時間」とでも考えればいいのかもしれませんが、1分42秒も観賞しなくていいんです...(汗。

 本当は、壁紙は使用しない設定にしたほうが、リソースの負荷も軽減され、非力なノートパソコンには、そのほうが好ましいのかもしれません。ですが、何だか殺風景なので壁紙は使っています。

 No.8の部分は、ウイルス対策ソフト、ファイヤーウォールソフト等が起動して常駐するまでに要する時間です。msconfigを使って、「サービス」や「スタートアップ」の中の不要と思われるプログラムについて、起動を止めて調整してみましたが、1分3秒より短縮することはできませんでした。



TuneXP、BootVis、ディスクやレジストリのデフラグ、フォントを減らす等、いろいろ試してはみたものの...


・ディスクのデフラグ、レジストリのデフラグ(AusLogics Registry Defrag)を行いました。

・TuneXPやBootVisといったツールで起動時間の短縮を試みました。

・C:\Windows\Fonts配下のフォントファイルを減らして79個にしました。減らす前は161個でした...(汗。
 Windowsが起動するとき、Fontsフォルダ配下のフォントファイルを読み込み処理をします。
 なのでフォントファイルの数が多いほど、所要時間が長くなります。
 161個のフォントファイルはFonts_backupというフォルダを作り別途保管しました。

・サービスの見直し(コントロールパネル→管理ツール→サービス)
 不要と思われるサービスは無効に設定しました。


 こんなふうに色々試してみましたが、上記7の部分について改善されることは、ありませんでした...(涙。



1分42秒から16秒へ改善!


 半ばあきらめかけていたのですが、サービスを再度見直ししていたときのことです。サービスの「名前」と書かれたグレーの部分をクリックして、サービスをアルファベット順に並べて、ひとつひとつ「説明」を読んでいました。

 Windows Image Acquisition (WIA)  開始  自動

 これは何だろう?

 「説明」 スキャナとカメラのためのイメージ取得のサービスを提供します。

 「実行パス」 C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k imgsvc
 
 このノートパソコンには不要なサービスのように思える....。

WIAのプロパティ画面
 

 「サービスの状態」は「開始」になっていましたが、「停止」ボタンをクリックし、「スタートアップの種類」を「自動」から「無効」へ変更しました。

 そして、再起動をしたところ、上記7の工程は1分42秒から16秒に短縮できました!

 しかも、この16秒間は、ハードディスクのアクセスランプが点滅していて、起動のための何らかの処理が行われているようで、以前のような「壁紙観賞時間」とは違うようです。

  「Windows Image Acquisition (WIA)」は、システム構成ユーティリティmsconfigを使って無効にすることもできます。

 「スタート」ボタン→「ファイル名を指定して実行」→「名前」欄に「msconfig」と入力→「OK」ボタン→「サービス」タブで
 「Windows Image Acquisition (WIA)」の前にあるチェックを外します。

 
 

  1分42秒の所要時間が16秒に短縮され、全体の所要時間も4分15秒から2分49秒になりました!

 ちなみに、この「Windows Image Acquisition (WIA)」というサービスは、Meから設けられたようです。起動の所要時間が大幅に膨らんでストレスを感じさせるようでは、「サービス」とは言えないように思うのですが....(汗。


  「マイコンピュータ」アイコンをダブルクリックしたとき、なかなかドライブ表示が出てこないのも、このサービスが原因の場合があるようです。

 http://support.microsoft.com/kb/819017/ja


 メリットよりもデメリットのほうが多いような...(汗。



休止モードならさらにスピードアップ   
 
シャットダウンをするとき、「休止状態」を選択すれば、僅か29秒で起動 しました...(汗。

ハードディスクに十分な空きがあるときは、休止モードを使うほうが快適に利用できるようです。

スタート→終了オプション→「コンピュータの電源を切る」画面でShiftキー を押すと「休止状態」の選択ができます。



なお、「休止モード」を利用するためには、「コントロールパネル」→「電源オプション」→「休止状態」タブで、「休止状態を有効にする」にチェックを入れておく必要があります。


デスクトップのアイコンをダブルクリックするだけで、休止状態にできる便利なフリーソフトもありますね。
フリーソフト「ShutDown」
(ご参考)
ワンクリックで素早くパソコンを休止状態にする
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tec/winxp/20050711/112775/

 (2007年9月24日・10月14日一部追記)


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