富士登山 いつからいつまで登れるの?
2014年の登山期間
山梨県側静岡県側
7月1日〜9月14日7月10〜9月10日

2014年の場合、7月1日〜9日、9月11日〜14日の期間は、
山頂のトイレは利用できませんのでご注意ください。

富士山登山道の開通状況
河口湖・吉田   富士宮、御殿場、須走

2000年の初日の出を富士山頂で...

って、それはだめなんです。無謀な、、、(^^;)。

1999年11月19日の毎日新聞の朝刊27面にも掲載されて
いましたけど、同じようなこと、多くの方がお考えのようですね。

一般的には『7月1日〜8月26日』です
厳密には『登山道の開通日〜冬季閉鎖日』です
残雪の関係で、7月1日に登山道が開通しない場合もあります。
同様に、神社や郵便局の営業開始時期が遅れる場合もあります。
山小屋(山室)の営業期間については、下記のHPで確認してください。

登山道 HP 山頂の施設等
吉田口・河口湖口 富士山吉田口旅館組合

富士吉田市の山小屋情報
久須志神社 ( くすし じんじゃ )
山口屋 ⇒ HP
富士宮口の山頂迄は、徒歩でおよそ30分かかります。
須走口 小山町の山小屋案内
富士宮口 富士山表富士宮口登山組合

富士宮市の山室情報
浅間大社奥宮 ( せんげんたいしゃ おくみや )
富士山頂郵便局
頂上富士館 ⇒ HP
御殿場口 御殿場市観光協会 富士宮口山頂までは、徒歩で3分くらいの距離です。


ご参考 2011年(平成23年)の場合
施設名称 開設期間 開設時間 備 考
富士山頂上
浅間大社奥宮
7月15日〜8月28日
(年によって変動)
日の出〜17時頃 富士宮口山頂にあります。
標高3715mに位置する神社。
例年は7月11日の開設ですが、2011年は残雪の影響で7月15日の開設となりました。

8月最終日曜日前後迄開設するそうです。ただし、天候等の事由で、早めに閉めることがあるそうです。

こちらのお札(おふだ)は、地上の浅間大社のものとは異なる独自のものです(久須志神社とは共通です)。
久須志神社 7月9日〜9月4日
(年によって変動)
午前4時頃
〜17時頃
吉田口・河口湖口・須走口の山頂にあります。標高3715mに位置する神社。富士山本宮浅間大社の末社。

例年は7月第一土曜日を目安に開設だそうです。

9月第一日曜日ぐらい迄開設するそうです。ただし、天候等の事由で、早めに閉めることがあるそうです。

お札は、奥宮と同じ共通のものです。
富士山頂郵便局 7月15日〜8月21日
(年によって変動)
6:00〜14:00 富士宮口山頂にあります。
郵便窓口のみの営業です。
貯金窓口やATMはありません。

ここでしか手に入らない「登山証明書」や「富士山登頂証」などの購入ができます。
■ 冬の富士登山はプロの登山家でも危険です

2009年12月6日に、内村光良さん(ウッチャン)が、真冬の富士登山をされました。
プロの登山家が多数同行して登山をしました。
一般人では無理で危険ですので、真似しないでください。

2009年12月18日、元F1ドライバーの片山右京さんら男性3人のグループが、
富士山6合目付近で遭難しました。片山さんは救助されましたが、
他の2人の方は帰らぬ人となりました。
18日午前1時現在の富士山山頂の気温はマイナス24.9度だったそうです。
12月の平均気温はマイナス15.2度であるそうです。


1月1日の富士山頂の過去30年間の平均値ですが、
日中の平均気温はマイナス17.9度、
最高でもマイナス14.9度までしか上がりません。
最低気温はマイナス21度だそうです(^^;)。
とにかくものすごい寒さですね。

ちなみに1999年1月1日は、いちばん暖かくてマイナス17.4度で
最低気温はマイナス22.9度まで下がりました(^^;)、、、。
また1月1日の平均風速は15.2m/sです(^^;)、、、。
これは、とんでもない世界です。
こんな厳しい寒さの世界で、初日の出を見ても楽しくないですよね(^^;)?。

元旦に富士山山頂にいる方は、測候所の方と、エベレストを目指すような方です。
(測候所は気象衛星「ひまわり」に役目を譲り、現在は無人化されています。)

エベレストの練習に登ったりされてます。
冬の富士山は、プロの登山家でも命を落とすことがあります。
測候所の方も、これまでに4人の方が亡くなっています。合掌。
突風で、亡くなる登山家の方もいらっしゃいます。
ピッケルとかアイゼンとか、冬山専用の装備をしても、
事故を避けることができない場合もあります。
突風は、本当に恐いです。
突風でバランスを崩してしまい、固い氷の上を何百mも滑落して即死.....。
決して大げさには書いていません。過去に起きている事実なんです。

初日の出(はつひので)に輝く富士山を、地上から見るほうがGood!です。

なお、1999年11月23日の日本テレビの報道によると、
23日朝の時点では25cmの積雪量だそうです。

■7月の富士登山...上旬がねらい目?下旬は梅雨明けで混雑

この記事をカキコしているのが、11月なものですから、
いきなり冬のお話からはじめした、、、。
話を、登山シーズンの夏に戻しましょう(^^;)。

7月1日が「山開きの日」です。登山道が開通していれば、この日から登山可能です。

(ご参考)登山道の開通状況
2011年
(平成23年)
吉田ルート(河口湖口・吉田口)は、7月1日に山頂まで開通しました。
須走ルートは、7月6日正午に山頂まで開通しました。
御殿場ルートは、7月9日正午に山頂まで開通しました。
富士宮ルートは、7月13日正午に山頂まで開通しました。
2010年
(平成22年)
7月1日、吉田ルート(河口湖口・吉田口)が山頂まで開通しました。
(ただし、この時点では下山道は通行止めで、登山道を登りと下りで共用する運用でした。)
7月7日正午、吉田ルート(河口湖口・吉田口)の下山道の通行止めが解除されました。
7月9日正午、 富士宮ルート、御殿場ルート、須走ルートの通行止めが解除されました。
2009年
(平成21年)
7月1日、河口湖口・吉田口が山頂まで開通しました。
7月10日、 須走口が山頂まで開通しました。
7月14日、富士宮口が山頂まで開通しました。
7月17日正午、御殿場口が山頂まで開通しました。


富士山にある、各センターの開設状況を調べてみました。
吉田口6合目の「富士山安全指導センター(TEL.0555-24-6223)」
係員の方が常駐されるのもこの7月1日からです。
ちなみに8月26日まで常駐されています。
2011年の場合は、9月4日まで開設されていました。

吉田口7合目の「富士山7合目救護所」は、
係員の方の常駐期間は不明です(^^;)。
安全指導センターと同じ期間なのかもしれません。

ちなみに、富士宮口5合目の「富士山総合指導センター」は、
7月中旬から8月中旬が係員の方の常駐期間です。

また、富士宮口8合目の「富士山衛生センター」は、
7月25日から8月18日が係員の方の常駐期間。
ですが、これは1999年のときで、年度によって若干の変動があるかもしれません。

年度や登山口によって、センターの開設期間が若干異なるようです。

ということで、7月1日の時点では、すべてのセンターが、
オープンしているわけではないようです。
「いざ、というときに、ちょっと心配。」という方は、
7月中旬、若しくは下旬まで
お待ちいただいたほうがいいかもしれません。

それから例外として、山頂に雪が残っていたりすると、
上記の(ご参考)のとおり、積雪の関係で7月1日でも登山不可となる場合があります。
すべての登山道が、同時に開通するわけではないということですね。
1989年は、残雪期間が長く、7月いっぱいは危険だと判断されたようです。
そんなに雪が多い大変な年もあったんですね。

7月上旬といえば、梅雨は明けていませんね...。
でも地上は雨でも、山頂は意外とお天気がよかったりするそうです。
梅雨どきの7月上旬は、意外とねらい目かも?
って、責任はもてませんしお天気の保証もできませんが(^^;)。

一方、梅雨明けの下旬は、お天気に恵まれることが多いです。
でも、混みます(^^;)。

梅雨明けが、いいお天気だから、ねらい目だとお考えの方が多いからですね。

登山客が多く、前がつかえてなかなか前に進めないことがあります。
7月の上旬は、まだすいているほうですが、
下旬の特に終末の土日は混雑します。
自動的にスローペースの登山になって、高山病防止にはいいかも(^^;)。
でも、ペースが遅すぎて、御来光が頂上の手前になる可能性がありますね。
私みたいに(^^;)、、、。

■8月の富士登山...中旬以降はすいています

7月下旬から8月上旬が、一番混み合っています。
可能なら、土日は避けたほうがいいですね。

でも、土日しかお休みがとれないなら、しかたがないですよね(^^;)。

8月上旬〜中旬にかけてマイカー規制がありますので、
マイカーで5合目まで行く場合は日程に注意が必要です。(2003.9.11追記)

実は、8月中旬から下旬が、すいていてGood!です。
台風さえこなければ、最高なんですけどね(^^;)。
台風が無ければ、この時期は、天候も安定しているそうです。
8月上旬までの登山客の皆様が、登山道の足場をしっかり固めて
くださっていますし、より安全度も高いといえます(^^;)。

8月26日が閉山日です。
山梨県富士吉田市では、「吉田の火祭り」が行われます。
富士山のお山じまいの祭りです。
浅間神社と諏訪神社の神様を市中にお迎えして、
今年の登山の無事とご利益を感謝してお祭りをします。

では、8月27日からは登山禁止かといえば、そうではありません。
登山は可能です。
でも、前に書きました救護所やセンターの方は、もういらっしゃいません。
怪我とか高山病の場合、
なんとか自力で5合目まで降りてくる必要があります。
何件か山小屋は、まだ開いていると思います。
まだ開いている山小屋までたどりつければ、
手助けをしてくださるとは思いますが...。
センターの開設期間や「吉田の火祭り」とは無関係に、
8月31日迄を登山シーズンとする考え方もあるようです。

■9月の富士登山...山小屋は閉鎖

閉山日を過ぎますと、多くの山小屋も閉まってしまいます。
良心的な山小屋は、9月中旬まで開いてます。
山小屋が閉まると、困ることがいろいろありますが、
大きな影響としては、
・水の補給が不可
・トイレが使用できない
ということだと思います。

トイレは、各山小屋にあるんです。山小屋が閉まると、
トイレも閉まって使えないのです(^^;)。

私の記憶が確かならば(^^;)、河口湖口下山道・吉田口下山道、
共通の公共トイレ施設が6合目付近にあったように思います。
安全指導センターの近くだったのか...チョット思い出せません、、、。
これは、例外というか唯一の公共のトイレの設備のように思います。

吉田ルートの下山道七合目に公衆トイレがあります。でも、公衆トイレはとても少ないです。

ですから、富士山のトイレは、各山小屋の設備に頼っているのが現状です。
きれいでりっぱなトイレを想像してはいけません(^^;)。

バイオトイレの設置で、昔にくらべると格段ときれいなトイレになりました。(2011.9.26追記)
(ご参考 ⇒ 富士山のトイレ

「私は、水は全部地上から持っていくし、トイレは無くても平気です。」
という方は、登山可能かもしれません。
個人的には、センターも閉まっているし、あまりお勧めできません。


どうしても、登る場合でも、単独登山は避けるべきです。
何か事故が起きても、助けてくれる人が周りにいません。

山頂の気温ですが、8月の月平均値が6度なのに対して
9月は2.6度だそうです。
9月上旬は、まだ山頂の気温も4度くらいのようですが、
これが下旬にもなると0度近くまで下がります。
同じ9月でも上旬と下旬では、やはり寒さにも差があるようです。

1999年は、初冠雪が観測史上2番目に遅く、
9月下旬でも雪は無かったのです。登山にとっては恵まれた年でした。
河口湖の測候所によれば、9月29日が平年だそうです。
ちなみに、測候所によって、若干地域差があって、甲府は10月4日、
三島は10月5日、山頂の統計では9月30日だそうです。

初冠雪は、富士山の冬の到来を意味します。麓は秋でも、富士山は冬です。
初冠雪は、場合によっては、すぐに融けてしまうかもしれません。
ですが、そのまま来年春まで積雪になることもあります。
初冠雪が観測された場合は、その年の登山は控えるのが賢明です。

(ご参考)富士山の初冠雪

何れにしても、これを書いている1999年は例外で、
平年の場合は、9月下旬は登れる状態ではありません。

■10月の富士登山...1999年は例外

1999年は、初冠雪が10月19日でした。
10月20日読売新聞朝刊の1面に、写真入りで記事が掲載されました。

暖かい日が続いた関係で、10月10日、11日の連休を利用して
登山された方もいらっしゃいました。
毎年登山可能なわけではありません(^^;)。
9月のところでも書きましたとおり、1999年は例外中の例外です。
1999年、この連休に登山された方は、本当に幸運な方です。

河口湖の測候所の統計ですが、

例年の初冠雪は 9月29日
もっとも早い初冠雪は8月29日(1957年)
もっとも遅い初冠雪は10月21日(1943年)

となっています。頂上の測候所の統計と若干異なりますが、
何れにしても、平年ですと10月は登山はできない状態です。
これ以降の冬のお話は、一番最初に書きましたとおりです。
冬の富士山は,測候所の方や、冬山のプロの登山家の方しか行けない世界です。


■お薦めできるのは、『登山道の冬季閉鎖日まで』です

1999年のような例外の年もあるのですが、水の確保やトイレのことを考えると、遅い時期の登山は避けていただくのが賢明です。

富士登山は、『遅くとも山小屋が開設されている時期まで』と考えていただいたほうがよいと思います。山小屋の開設時期は、年度によって変動があるかもしれません。事前に、山小屋の営業している期間を確認していただきたいのですが、一般的な目安としては、『9月中旬くらいまで』になると思います。

もちろん、その時期よりも前に、
初冠雪が観測された場合には、その時点でその年の登山は控えるべきです。

一般的な目安としては、『9月中旬くらいまで』と書いてはみたものの、山梨県や静岡県は、9月5日に登山道を冬季閉鎖しています(2011年の場合)。たとえ『9月中旬くらいまで』山小屋が営業していても、登山道の閉鎖日を過ぎているので、目安として書いてはみたものの、これを一般の方へ積極的にお薦めすることはできません。『登山道の冬季閉鎖日まで』と考えていただくのが一番安全です。

仕事の都合で、どうしても9月中旬しか休みが取れないとか、いろいろご事情があるのかもしれませんが、当方としては、「冬季閉鎖日までがベストです。トイレの確保、水の確保、寒さ対策など、いろいろな面で厳しい環境だと思います。どうぞお気をつけて。」と申し上げることしかできません。

須走ルートには、10月まで営業している山小屋もあります。ですが、これは、冬山登山の経験者とか、プロの登山家とか、そういった方のためのもので、富士登山がはじめてとか、登山経験の少ない方のためのものではありません。くどいようですが、一般の方は、『登山道の冬季閉鎖日まで』と考えていただくのが一番安全です。

2011年(平成23年)登山道の冬季閉鎖状況
ルート名 区 間 冬季閉鎖日 備 考
吉田ルート 富士スバルライン五合目〜山頂
(河口湖口五合目〜山頂)
9月5日 北口本宮冨士浅間神社、馬返しを経由して
五合目まで登るルートは、冬季でも閉鎖されません。
須走ルート 須走口五合目〜山頂 9月5日 富士山登山道ではなく、小富士遊歩道なら、11月下旬頃まで利用可能です。
富士宮ルート 富士宮口五合目〜六合目 11月下旬頃 六合目までなら、11月下旬頃まで行くことができます。11月中旬頃まで、五合目〜六合目のルートを経由して、宝永遊歩道の散策などの利用が可能です。
六合目〜山頂 9月5日
御殿場ルート 御殿場口新五合目〜山頂 9月5日

静岡県公式ホームページ「富士山登山道」の情報 山梨県公式ホームページ「富士山登山道」の情報

■登山するのではなく、車で五合目までなら、ほぼ通年可能です(積雪の多い時期を除く)

登山目的ではなく、散策や観光が目的で五合目まで行きたいというお話しであれば、積雪の多い時期を除いて、ほぼ通年行くことが可能です。ただし、積雪が多い場合は、四合目付近までしかいけない場合もあります。また、悪天候や積雪が多すぎる場合には、道路は閉鎖され通行止めとなります。

(ご参考)●富士山五合目までの道路状況


■宝永遊歩道の散策と宝永山の登山(5月上旬から11月中旬頃)

富士登山のシーズンオフでも、富士山のそばにある宝永山(ほうえいざん:標高2,693m)なら登れる時期があります。富士宮口の五合目までは、「富士山スカイライン」を利用します。五合目から、宝永火口に至る遊歩道を歩きます。5月上旬から11月中旬までが一般的な登山期間です。五合目から登り始め、新六合目、宝永第一火口を経由して宝永山の山頂に至るルートです。所要時間は、片道約1時間30分程度です。

(ご参考)●富士山五合目までの道路状況


■小富士遊歩道の散策(4月下旬から11月下旬頃)

富士登山のシーズンオフでも、富士山のそばにある小富士(こふじ:標高1,979m)なら散策できる時期があります。須走口の五合目までは、「ふじあざみライン」を利用します。五合目から、小富士に至る遊歩道を歩きます。4月下旬から11月下旬までが一般的な散策期間です。

小富士は、富士山の須走口五合目(標高2,000m)よりも低い位置にあります。登山道入口の「菊屋」、「東富士山荘」を過ぎて、少し歩くと富士山の山頂へ向かう登山道の入口があります。冬季は通行止めになっています。その富士山登山道の右横に、小富士遊歩道の入口があります。約1.5kmほどのゆるやかな遊歩道です。所要時間は、片道約15分程度です。

(ご参考)●富士山五合目までの道路状況


■スバルライン五合目周辺の散策(4月中旬〜12月中旬頃)

富士登山のシーズンオフでも、富士山のスバルライン五合目(河口湖口五合目:標高2,305m)の観光ができる時期があります。五合目までは、「富士山有料道路・富士スバルライン」を利用します。4月中旬から12月中旬までが一般的な観光シーズンです。

また、五合目駐車場の雲上閣から、「お中道(おちゅうどう)」と呼ばれている富士山周遊の遊歩道もあります。


(ご参考)●富士山五合目までの道路状況  富士山五合目観光協会


(1999年11月26日 / 2003年9月11日修正 / 2011年9月26日・29日一部追記)


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