[恐ろしい内部被曝]
■20110720 【自由報道協会】クリス・バズビー博士 記者会見
次のブログに掲載されている文字お越し文書を使用させていただきました。ありがとうございます。
(Busby) I represent European Comittee on Radiation Risk.
(通訳)私はECRR=欧州放射線リスク委員会の代表です。
(Busby) This is independent group of more than 20 eminents scientist who have studied radiation for most of their scientific career.
(通訳)ECRRというのは独立した機関、組織であって、同僚たちは皆、放射線を研究している学者や研究家ばかりです。
(Busby) Conclusion of this group of the least 20 years of study, the current risk model for radiation is unsafe internal radinical exposion.
(通訳)20年間のこのグループの研究の結論としては、今までのICRPのリスクモデルは内部の放射性物質の被曝に関しては、非常に危険なモデルであるということ。
(Busby) The reason for this is the theologically you can show, the internal radinuclide is capable causing serious damage to some of the DNA.
(通訳)理論的だが研究してみると、放射性物質、核種が体の中に入っていくと、かなり深刻な破壊を及ぼすことがある。
(Busby) And it is this damage to DNA causes, increases cancer and birth defects and whole range of ill health
(通訳)標的は、DNA。このDNAを破壊すると、ガン、お産のときの異常とかいろんな病気が出てくる。
(Busby) But this damage will cause absorbed doses which wil be very very small and much below natural back ground.
(通訳) Absorbed dosesというのは吸収線量という概念。この内部被ばくは非常に低い線量で起きてしまう。
(Busby) The first risk model was written and published in 2003
(通訳)ECRRの最初のリスクモデルは2003年に発表した。
(Busby) It was based on epidemiogical studies of people who have been exposed internal radiation.
(通訳)それは内部被ばくを実際にした人たちの疫学的な調査に基づいたもの。
(Busby) These included studies of people who lived near the Nuclear power stations, and studies of people who was exposed global weapons fallout in 1960's.
(通訳)どのような人たちが研究の対象かというと、原発の近くに住んでいる人たちとか、1950〜60年代にかけて、全世界の核実験の死の灰を受けた人たち。
(Busby) These studies shows that the current cancer epidemic was caused by the exposure to these radioactive substances which were released to the world in the after atomic test in the atmosphere.
(通訳)現在の世界にあるガンの疫病といっていいと思うが、それはそういう人たちが核実験の死の灰に晒された結果であると考える。
(Busby) The model was the prove to be correct by studies of people who was exposed by these substances from the Chernobyle accident.
(通訳)どういうふうにこのモデルを確証できたかというと、それは後で話しに出てくると思うが、それはスウェーデンにおけるチェルノブイリの死の灰を受けた人たちの研究によってできたもの。
(Busby) And the model was spectacularly confirmed by studies in Northern Sweden in 2004, of people who were exposed by Chernobyl radiation.
(通訳)このチェルノブイリの死の灰を受けた人たちの研究調査は、スウェーデンの北部に2004年に行われた。
(Busby) It is very important to consider the application of this risk model to the exposures from Fukushima, which are exactly the same sort of exposures.
(通訳)ですから、私たちECRRのリスクモデルを今福島第一原発から放出された放射性物質に適応することが非常に重要。なぜかというとチェルノブイリの様子と非常に似ているから。
(Busby) And I'm here to Japan to help and advise the people in the area near Fukushima, that the exposure that they have these same radinuclides is extremely serious, and will result in very high levels of cancer, birth defects and other illness.
(通訳)ですから、私が日本 に来た理由は、福島県に住んでいる人々に対して、福島第一原発の事故の結果として、放出されたいろんな核種がどれほど深刻な問題かということをアドバイス 与えたかった。それはなぜかというと、後で私たちのモデルが正しければ、ガン、お産の異常だとかいろんな病気が出てくるだろうと予測される。
(Busby) Because at the moment, the Japanese Gov. implys the risk models of International Comission of Radiological Protection, ICRP.
(通訳)それも今の日本政府は、現在ICRP=国際放射線防護委員会のリスクモデルを利用している。
(Busby) So people are being advised the risk of the external radiation dose rate is low, they are quite safe living in these areas with radiational dose date is below 1 μSV/h.
(通訳)例えば、毎時1μSVという低線量の地域に住んでいるならば、そこでは安全で暮らせるというICRPのモデルに基づいて政府が言っている。
(Busby) In fact, the dose rate is above background about is not the background, it means that there is severe contamination of the ground of the radioactive particles and other substances whic are dangerous.
(通訳)実際は、自然のバックグラウンド以上にその地域に放射性物質があるならば、空気中に恐らくそこの土地・地面がかなりいろんな核種によって汚染されていると考える。
(Busby) I have some important news for you, with regard to this.
(通訳)これに関して重要なニュースがあるので、今からお話する。
(Busby) I have been studying Air Filters of cars from Tokyo and from out side of Fukushima about 100km.
(通訳)私は日本から送られた車のエアフィルターを調査した。それは、東京のものと福島第一原発から大体100kmくらい離れたところを走っていたもの。
(Busby) A car filter is very good model for the person, because cars breeze air just like persons, too.
(通訳)車は人間と同じように空気を吸っているのである程度類似性があって、それを研究すると人間に当てはめることができる。
(Busby) We can use scientific equipments to pull those parts and see, to look inside them to see what's there.
(通訳)車のエアフィルタだったら、機器類を使って中に何があるのか調べることができる。
(Busby) To my surprise when I look inside air filters from Tokyo and a hundred km from Fukushima, we found very high levels of cesium 137 and 134 and other substances from the reactor accident.
(通訳)驚いたことに、東京周辺と福島第一原発から約100kmくらい離れた場所からのエアフィルタを調べてみると、その中にセシウム134・137、その他の核種、明らかに第一原発の事故から放出されたものが入っていた。
(Busby) I'm using special plastic detector we will able to show the inside one of these filters, they were hot-particles of alpha ray.
(通訳)特殊なプラスティックフィルムのようなものを使って、エアフィルタの中に所謂ホットパーティクル=高放射性粒子が入っていた。その中には、アルファ線を放出する核種も入っていた 。
(Busby) These substances are Plutonium and Uranium.
(通訳)つまりプルトニウムとウランの核種。
(Busby) We found these filters are very very low dose rates, and you wouldn't consder them to be radioactive, if you just put the giger-counter on.
(通訳)でもそういうエアフィルタというのは、ガイガーカウンターを以って測ろうとして測ったとしても、非常に線量が低いことがわかる。
(Busby) This ____ to me, to suggest that the people should leave the area in these contaminated area higher than 1μSV/h.
(通訳)そういうことだったら、毎時1μSV以上汚染されている地域だったら、避難すべきではないかと考えるようになった。
(Busby) And it's able to culculate concentration in the air, in the hundred km area outside of Fukushima, quite faraway, is more than 1000 times higher than the concentration of the substances in the era of the peak of global weapons tests.
(通訳)それだけではなく計算できるの だが、どういう計算の結果が出たかというと、こういうホットパーティクルの空気中の濃度は、ヨーロッパの、つまり北半球の空気中の濃度は、核実験のピーク の時、大体1963年の頃と比べたら、今の福島県の地域と比べて、福島県のほうが約1000倍くらいになっている。
(Busby) And to the neightbors us to predict finally, if people remain in that area, they will be incresing cancer at least 32%, which will result in more than 100,000 people developing cancer in the next 10 years.
(通訳)予測できることは、そこに今の人口がそのまま残るとなると、100km以内の地域は今後10年間にガンの発生率が約32%くらい増加する計算の結果になる。
(Busby) And since the evidences being available for a very long time, it's criminally responsible for the government not to take notice of it, and continue to allow people to be exposed with this level.
(通訳)こういうことはかなり前から判っているので、政府がそこに住み続けてそのまま大丈夫だということを言っていることは、犯罪的なくらい無責任ではないかと考える。
(Busby) We have number of suggestions including we should have independent health study of the people to show these increases will occur.
(通訳)それだけではなく、他に提案があるが、その中の一つは、独立した健康被害の調査を行って実際にその地域に放射性物質、ホットパーティクルなどの結果としてどのようなガンの発生率が実際に現れるか、見られるようにきちんとやっていただきたいと思う。
(Busby) But since we have limit of merge of time, I think we leave it to that, and you can ask some questions.
(通訳)今、時間が限られているので、このくらいにして皆さんからのご質問を受けたいと思う。
■質疑応答
欧州放射線リスク委員会(ECRR)科学議長 「子どもの年間被曝量20mシーベルトは犯罪的で無責任」
2011年07月22日07時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/5725347/?p=2
Q:調べている車のフィルターの詳細を教えてください。
博士:東京の1台は、千葉〜東京を行ったり来たりしている車。3月11日から100日間走っていた。セシウム137を測ったら、1立方mあたり730ミリベクレル。福島は4台調べている。大体、福島第一原発から100キロ以上遠いところを走っていた車。正確にはわかってないが。
Q:プルトニウムが検出されたのはそのうち1台ですか?
博士:まだはっきりプルトニウムと言い切れないんですが、アルファ線が出ているので、まず間違いないと思う。今、イギリスでどの程度プルトニウムとウランが含まれているか解析中です。昨日会津若松でガンマ線の計測をしていたが、土壌がかなり汚染されている。原発から100キロほど離れているが、2箇所でウラン235が検出された。
Q:日本では年間20mSv以下なら普通に学校で授業が行われ、外で遊んでいるが、
これはどうなのか。
博士:日本政府は犯罪的なくらい無責任。このレベルの放射線に子供達がさらされると後で大変な事になる。事故後に基準値を上げるとか、全く理解できない。私たちの理論があっていれば、子供達の死亡率は上がり、大変な事になる。政府は内部被曝を、計算に入れていないのではないか。内部被曝値を入れると会津若松ではもう20mSvを越えているのでは。
Q:呼吸によって入ってくる内部被曝と食べ物から取る内部被曝に違いは?
博士:一番気をつけなければいけないのは牛乳・酪農製品。人は腸の中から異物を排出する機能はあるが、呼吸、肺から異物を排出する機能はないので、呼吸として吸い込んだものはリスクの係数が高くなります。食物のどこに危険性があると言うと。まずは水。水はトリチウムを調べたほうがいい。ほとんど日本では調べてないのではないか。あとは牛乳、酪農生産物に含まれるストロンチウム・ウラン。海で言うと、海岸線の泥がかなり汚染されているので、そこに生息する貝類には危険性があるのではと思っている。
Q:今も福島第一原発からは推測で、毎時10億ベクレルが出続けているとされている。それが私たちの健康に及ぼす被害を教えてください。
博士:(苦笑)想像を絶する災害としかいえない。福島第一原発は制御不能な状態で、世界の誰もがコントロールできない。これは、日本だけの問題ではない。これは国際的な問題。国際原子力産業の問題。IAEAの高いレベルで対策をしなければいけない。理論上、福島からずるずると放射線が出続ければ、(そのぶん)死亡率は高くなるということ。会津若松で普通に暮らす市民の皆さんを見ていると、あたかも普通の状態に見える。、目には何も見えないが、機器を持ってくると、放射線は出ている。木を見ても鳥を見ても普通なのだが、これは大変な事だと思う。
Q:今、日本の野菜の安全基準ヨウ素131が1キロあたり2000ベクレルだが、この数値をどう思うか?
博士:ヨウ素131に対しては、いい対応策があります。半減期が短いから、いったん保存しておいて、2〜3ヶ月でかなり数値が下がるので、それから売ればいいのではないか。全体として福島第一原発から200キロくらいの地域には、地域外から汚染されていない食品を入れる必要があると考えている。日本の2000ベクレルという基準だが、とんでもなく高い数値。できれば、0〜10ベクレルがいいと思います。
Q:ホールボディカウンターでは、過去の被曝量は測れないので、他に過去のヨウ素の内部被曝をはかる方法はあるのか?
博士:実は、ホールボディカウンターは、こういう場合あまり役に立たない。ガンマ線を測るものだから。怖いのはベータ線とアルファ線。日本政府がちゃんと健康被害を測るか、分かりませんよね?(今の検査は)人々を安心させるためにやっているだけで、科学的に真面目な方法だとは思わない。偽装工作にも思える。後で健康被害が出ても、「あの時測って大丈夫だったから、放射能のせいじゃないですよね」となるのが心配。
Q:本当は東京から避難しなくてはいけない状態なのでは?
博士:放射性物質は確実に東京まで及んでいます。東京は人口が多いので、ある程度の健康被害が出るのは止むを得ないのではないか。10年ほどで出てくると思う。政府に対してプレッシャーをかけて、ちゃんとした組織を作り、環境と食物にどの程度放射性物質が入っているかを調査・インターネットにアップし、一般市民が自分で見て判断できるようにしたほうがいい。イギリスでは政府機関によって、ほとんどの食物の放射性物質や環境を測定して、いつでも見られるようにしている。1962年頃からやっている。
Q:水に含まれるトリチウムの検査を日本はしていないとの事ですが、これが含まれているとどういう危険があるのでしょうか?
博士:ECRRの基準だと大変だが、ICRPの基準ではトリチウムをかなり過小評価している。動物実験で分かっているトリチウムの悪影響は、DNAの破壊力が強く、胎児の発達問題が起きる。トリチウムはベータ線を出すが、線量は微量。だから安心というICRPの考え方が間違っている。福島第一原発では原子炉を沢山の水で冷却しているので、汚染水からトリチウムが出ているのではと思っている。トリチウムは水と近い性質なので、体に入ると隅々まで回ってしまう。
(関連リンク)
放射能から子どもを守ろう!
東京都民の深刻な内部被曝が検査で判明
http://radiationjapan.info/wbctokyo.html
[恐ろしい内部被曝]
■20110806 “内部被ばく”に迫る チェルノブイリからの報告
獨協大学准教授 木村真三氏
京都大学原子炉実験所助教 今中哲二氏 ほか