[原発事故]
■レベル6の大事故−ロシア・ウラルの核惨事
■レベル6の大事故−ロシア・ウラルの核惨事
1957年9月29日、ロシア・南ウラル地方にあるマヤーク核施設で、施設内のタンクに貯められていた高レベル放射性廃液が爆発し、大量の放射能が環境中に放出されました。冷却機能の故障で、廃液の温度が上昇したことが原因とされています。レベル6に該当する大事故です。
廃液はマヤーク核施設内の再処理工場で発生したもので、使用済み核燃料に含まれる放射能のほとんどが溶け込んでいました。
事故は旧ソ連の生物学者ジョレス・メドベージェフが亡命先の英国で告発し、「ウラルの核惨事」として知られることとなりました。ですが、旧ソ連はこの事実を否定し続けました。ソ連当局が、この事実を公式に認めたのは1989年6月16日になってからでした。実に、事故があってから32年後のことです。
爆発による放射能の総放出量は200万キュリーで、74,000兆ベクレルに相当します。
ですが、放射性物質の大量放棄は、爆発だけによるものだけではありません。
マヤーク再処理工場は、1956年まで、高レベル廃液を含む全ての放射性廃液を、近接するテチャ川や湖、人造湖(カラチャイ湖)に垂れ流してきました。放射性廃棄物貯蔵施設を造る以前に、放射性廃棄物をたれ流していたのです。この放射能の放出量は450万テラベクレルにもなるといいます。
この垂れ流しによって、川や湖を利用してきた住民に加え、日照りなどで放射能を帯びた土埃が広範囲に飛散したために、公表されているだけでも、166,000人に被害が及んでいます。
放射能による体内被曝の影響で、がん、白血病、心臓病、水頭症など多くの犠牲者がでています。まだ生存中の被爆者には、今なお苦しみが続いています。
そして、何千人もの人々は依然として、高濃度に汚染されてしまったテチャ川のほとりに住んでいます。
1990年にはプルトニウムの生産は終わりましたが、使用済核燃料の再処理は、現在でも続けられ、多量の放射性廃液が、現在でも施設内の湖に捨てられているのです。
中國新聞 21世紀核時代の遺産
マヤーク核施設 死んだ川 残された住民
土が水が 体むしばむ 説明も避難指導もなく
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/former_soviet/010916.html
マヤーク核施設 被曝の影響 次世代にも
認定されても補償少額
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/former_soviet/010923.html
マヤーク核施設 膨大な廃液 今なお投棄
対策なく 住民に不信感
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/former_soviet/010930.html
隠された半世紀・ウラルの核汚染
Nucler Pollution in Ural RUSSIA
ロシア・チェリャビンスク核工場
http://www.morizumi-pj.com/ural/ural.html
ATOMICA
ウラルの核惨事
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-06-01-11
世界最悪「放射能汚染湖カラチャイ湖」とレベル6マヤーク事故
http://breakingnew-site.seesaa.net/article/216111408.html
ロシア・マヤーク再処理工場:核惨事の半世紀
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/606.html