平井さん から頂戴した登山記録です。
 登山日:2005年8月5日(金)
 投稿日:2005/8/9 / 掲載日:2005/8/28

 
<河口湖口>
初めて富士山を登る人は多くいますが、無謀にも走って登る人は少ないと思います。
その奮闘記をご笑納下さい。

2005.08.05 富士山マラニック(マラソン+ピクニック)奮闘記

1.参加者 3名 Hさん(57歳)、Yさん(63歳)、平井(50歳)

2.行程
 (1)日時:2005(H17)年 8月 5日(金) 晴天 下界では35度
 (2)千葉県君津市南子安発04:00 → スバルライン料金所(北麓公園)06:10着
 (3)マイカー規制により、シャトルバスにて5合目へ
    北麓公園  06:30発→07:10着
 (4)登頂マラニック(マラソン+ピクニック)開始07:30 → 頂上到着11:20
 (5)お鉢めぐり
 (6)下山 開始12:40 → 5合目到着14:05
 (7)シャトルバス5合目 14:10発 →14:45着
 (8)北麓公園 15:00発 → 君津着18:30
 (9)君津にて打ち上げ 18:30〜 20:30

●参加
金曜日グランドで走友と「ナイトRUN」をしているとウルトラランナーのHさんが、来週の金曜日
「日帰り富士山マラニック」を提案。山登りのスペシャリストYさんが手を上げ、極楽トンボの私も
参加を表明、直ぐに実行の運びとなりました。

●君津市出発
千葉県君津市を04:00に車で出発、一路、富士山頂を目指す。朝靄に掛かった富士山がシル
エットの様に見えて来ました。やっぱり高いな〜ぁ。直ぐにスバルライン北麓公園到着。マイカー
規制のため、シャトルバスに乗り換え、5合目へ向かう。
バスの中で朝食しながら、気圧の変化を感じ、いや、気のせいかと自分に言い聞かせました。

●5合目出発
数十年前、修学旅行で来た5合目にシャトルバスが07:10到着。20分後、頂上へ登る事になり
ました。物の本によると高山病予防のため、1時間ぐらい気圧に慣れる必要があるとありましたが
Hさんは14回目、Yさんは11回目の富士山登頂。しかも二人とも「富士登山競走」経験者の自信
からか、一言「大丈夫」とスタートしました。

私の服装は、
帽子・半袖シャツ・ハーフパンツ・不整地用ランニングシューズ・ディパック・ポシェット
他の二人も同じ様な軽装。登山者が私たちの服装を見て、その格好で登るのと呆れていました。

Yさんは、自己記録更新すると言って直ぐに視界から見えなくなりました。Hさんは、マンツーマン
で私をフォローしてくれました。登り方、登る位置取り等を教えてもらいながら、登りました。マラソ
ンの走法は、キックで身体を運びますが、山登りは、ストライドは短く、ピッチ走法で足はハの字
で前傾姿勢、そして体重を前に乗せて走ります。5合目から6合目まで少し下りとなり、調子に乗って走り、直ぐに6合目に到着。なん〜だ、意外と簡単だなぁ、と思いました。

●6合目から8合目
それから、だんだんと胸が苦しくなり、吐き気と頭が痛くなって来ました。ペースをもう少し落とすように言われ、7合目に到着。その間は、登山者を追い抜きながら登りました。
7合目からは岩場となり、四つん這いで登って行きました。
眼下に雲海が広がり、遠くで落雷が鳴っていました。

登れど、登れど、8合目に到着しません。だんだん気分が悪くなり、ペースが落ち、直ぐに休みたい衝動に駆られ、そう言えば、山の神の「富士山を甘くみると大変よ」を思い出しました。
何とか8合目到着。

●8合目から頂上へ
山小屋で休み、気力を振り絞り、頂上へ登り始めました。休むとHさんが、ポカリ・梅干・ブドウ糖を補給してくれました。慣れぬ登り方のため、フクラハギと太ももに疲れが出てきました。二つ目の鳥居が見えて来ましたが、その鳥居の下で脚がケイレンを起こし、Yさんに介抱して貰い、何とかヘロヘロ状態で頂上に到着。(3時間50分、Yさんは何と 2時間13分)
でも私は、鳥居から頂上に到着した経路を覚えていません。記憶が無いのです。たぶん高山病で
頭がボーとしていたのでしょう・・。

●頂上
頂上でHさんとYさんが美味しそうにビールを飲んでいましたが、私はポカリを飲むのが精一杯でした。Yさんは2缶もビールを飲んでいました。
私は、高山病のため山小屋で休み、二人は直ぐに、お鉢めぐりに出発しました。霧が発生し、急に気温が下がり、霧が晴れると紫外線の強い日差しとともに暑くなりました。

●下山
下山となり、私の服装は、帽子・タオルを首に巻き・長袖シャツに半袖シャツを重ね着、ロングタイツにハーフパンツの重ね着、スパッツ(脚絆の様な物)を装着。ディパック・ポシェットで下り始めました。
Yさんから、下りの走り方と体重移動、それから腕の位置、コース位置を教わりながら、砂塵を上げながら下りました。高山病も一気に下って行くと、頭痛もなくなり、体調が戻って来ました。

ラストは走って5合目に到着。(1時間25分、Yさんは何と 58分) 顔を洗わず、直ぐにシャトルバスに直行。バスの中であの富士山を登り、下ったと喜びが沸いて来ました。

●スバルライン北麓公園から君津へ
北麓公園で車のポリタンクの水で顔と身体を洗い、直ぐに君津に出発することになり、ワイワイ話しながら君津に到着し、そのまま、お店に直行。打ち上げとなりました。二人はビールをジョッキーで8〜10杯あっというまに飲んで、ガンガン食べていました。やはり、ウルトラマラソンのHさん、山登りのスペシャリストのYさんは、チョット山に登って来た感覚のようでした。

●お礼
Hさん、Yさん、大変お世話になりました。そしてアドバイスを頂いたWさんありがとうございました。
来年は迷惑を掛けない様に、トレーニングしてからチャレンジしたいと思います。

●振り返って思うこと
富士山は甘くみるといけませんね。来年は景色を楽しみながら登りたいと思います。
二度目の富士山登頂を目指して・・・。


 
すごい!とても真似できません(^^;)光司 - 2005/8/28

平井
さん

「登山記録」をお送りくださり、ありがとうございます。
また、私の都合で掲載が大変遅くなり、申し訳ございませんでした。

マラソンですか...(滝汗
登り2時間13分の記録といい、下山58分の記録といい、すごすぎです!

HさんやYさんのような方が身近にいらっしゃって、とても羨ましいです。
初登山にして、すごい体験をされましたね。
とても貴重な体験だと思います。


皆様の登山レポートへ
「 はじめての富士山 」トップページへ