[原発事故]
■日本の原発事故カレンダー
■日本の原発事故カレンダー
1973年 3月 |
関西電力 | 美浜1号機 | 美浜一号炉において核燃料棒が折損した。関西電力はこの事故を公表せず秘匿していた。この事故が明らかになったのは内部告発によるもの。 |
1974年 9月1日 |
- | 原子力船 「むつ」 |
放射線漏れ事故 |
1978年 11月2日 |
東京電力 | 福島第一 3号機 |
日本初の臨界事故。操作ミスで制御棒5本が抜け、7時間半臨界が続いた。 事故発生から29年後の2007年3月22日に発覚、公表された。東京電力は「当時は報告義務がなかった」と主張している。 |
1981年 4月 |
日本原電 | 敦賀1号機 | 放射能漏れ |
1987年 5月 |
関西電力 | 大飯1号機 | 出力異常上昇 |
1987年 5月 |
関西電力 | 美浜3号機 | 一次冷却水漏れ |
1987年 6月 |
関西電力 | 大飯2号機 | 一次冷却水漏れ |
1987年 6月 |
日本原電 | 敦賀1号機 | 出力低下 |
1987年 7月 |
関西電力 | 高浜1号機 | 7kgの部品落下 |
1987年 8月 |
中部電力 | 浜岡1号機 | 再循環ポンプ故障 |
1987年 9月 |
日本原電 | 敦賀1号機 | 出力異常低下 |
1987年 10月 |
日本原電 | 敦賀1号機 | 出力異常上昇 |
1987年 12月 |
関西電力 | 大飯2号機 | 操作ミスで出力低下 |
1987年 12月 |
関西電力 | 大飯1号機 | 異常音で停止 |
1988年 1月 |
東京電力 | 福島第一 6号機 |
火災発生、運転は続行 |
1988年 2月 |
中部電力 | 浜岡1号機 | 再循環ポンプ故障で出力急低下 |
1988年 3月 |
日本原電 | 敦賀1号機 | 再循環ポンプ故障で出力急低下 |
1988年 3月 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 作業ミスによる原子炉自動停止 |
1988年 5月 |
中部電力 | 浜岡2号機 | 一次冷却水漏れ |
1988年 |
九州電力 | 玄海1号機 | 一次冷却水漏れ、原子炉手動停止 |
1988年 7月 |
中国電力 | 島根2号機 | 配線ミスで自動停止 |
1988年 9月 |
中部電力 | 浜岡1号機 | 原子炉圧力容器から水漏れ |
1989年 1月1日 |
東京電力 | 福島第二 3号機 |
原子炉再循環ポンプ内部が壊れ、炉心に多量の金属粉が流出した事故。ポンプといっても重量が57トン、高さが6.5メートルもある巨大なもの。直径1メー
トル、重量100kgのステンレス製の円盤が1400rpm(1秒に23回転)しているポンプの羽に落下した。最初に異常な兆候があったのは1月1日、6
日に警報が鳴ってから14時間もそのまま放置した後、ようやく停止させている。 この事故の最中、1月4日に事故調査会議が開かれているが、この当日の午前10時、東電の補修課長が上野駅で自殺している。 この事故の推定損害金額は約1000億円。 |
1989年 2月 |
東京電力 | 福島第一 5号機 |
電気系統異常による原子炉手動停止 |
1990年 9月9日 |
東京電力 | 福島第一 3号機 |
主蒸気隔離弁を止めるピンが壊れた結果、原子炉圧力が上昇して「中性子束高」の信号により自動停止した。レベル2。 |
1991年 2月9日 |
関西電力 | 美浜2号機 | 蒸気発生器の伝熱管の1本が破断した、いわゆる「ギロチン裁断」事故。日本で初めて非常用炉心冷却装置(ECCS・水を送り込むポンプ)が作動し、大事故に至らなかったことになっている。レベル2。 ところが実際には、ECCSの圧力より、原子炉内部の圧力のほうが高く、実際には水はほとんど入っていなかったことが流量計の記録から明らかになっている。 ECCSが役立たずで、この事故がメルトダウンという大事故まで至らなかった理由は、ただ単に幸運だったからであろう。 |
1991年 4月4日 |
中部電力 | 浜岡3号機 | 誤信号により原子炉給水量が減少し、原子炉が自動停止した。レベル2。 |
1991年 5月31日 |
中部電力 | 浜岡3号機 | 制御棒が3本抜けた。 |
1995年 12月8日 |
動燃 | もんじゅ | 動力炉・核燃料開発事業団 高速増殖炉もんじゅナトリウム漏洩事故 2次主冷却系の温度計の鞘が折れ、ナトリウムが漏洩し燃焼した。レベル1。この事故により、もんじゅは15年近く経った2010年4月まで停止を余儀なくされた。 |
1996年 1月14日 |
四国電力 | 伊方3号機 | 湿分分離加熱器逃がし弁に三菱重工が規格外の部品を付けたため破損し大音響と共に吹き飛んだ。このため主蒸気逃がし弁を開放し4時間あまり蒸気を外部に放出。3号機は運転開始から1年程度の新型機。問題の部品は耐震性が最低のCランク(最高はAs)。 |
1997年 3月11日 |
動燃 | 東海再処理施設 | 動力炉・核燃料開発事業団 東海再処理施設アスファルト固化施設火災爆発事故 低レベル放射性物質をアスファルト固化する施設で火災発生、爆発。レベル3。 |
1998年 2月22日 |
東京電力 | 福島第一 第4号機 |
定期検査中、137本の制御棒のうちの34本が50分間、全体の25分の1(1ノッチ約15cm)抜けた。 |
1999年 6月18日 |
北陸電力 | 志賀1号機 | 日本で2番目の臨界事故。 弁操作の誤りで炉内の圧力が上昇し3本の制御棒が抜け、想定外で無制御臨界になり、スクラム信号が出たが、制御棒を挿入できず、手動で弁を操作するまで臨界が15分間続いた。事故は隠蔽され、2007年3月公表。 |
1999年 7月12日 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 2号機(加圧水型軽水炉、出力116万kw)で、炉心溶融(メルトダウン)というスリーマイル原発事故のような最悪の事態に発展しかねない一次冷却水喪失事故が発生した。 |
1999年 9月30日 |
JCO | 核燃料加工施設 | 東海村JCO核燃料加工施設臨界事故 日本で3番目の臨界事故で、作業員2名が死亡。 |
2004年 8月9日 |
関西電力 | 美浜3号機 | 2次系配管破損事故 2次冷却系のタービン発電機付近の配管破損により高温高圧の水蒸気が多量に噴出。逃げ遅れた作業員5名が熱傷で死亡。 |
2007年 7月16日 |
東京電力 | 柏崎刈羽 | 新潟県中越沖地震に伴う原子力発電所での一連の事故 新潟県中越沖地震により、外部電源用の油冷式変圧器が火災を起し、微量の放射性物質の漏洩が検出された。震災後の高波によって敷地内が冠水、このため使用済み燃料棒プールの冷却水が一部流失している。 |
2010年 6月17日 |
東京電力 | 福島第一 2号機 |
電源喪失事故 外部電源を取り入れるための遮断機がバックアップ含め4台あったものがすべて止まった。このため常用の電源も切れ制御室も停電した。最悪の場合メルトダウンに至る事故だがマスコミは一切報道していない。2011年5月1日の参院予算委員会において、はじめて明らかになった。 |
2010年 9月10日 |
東京電力 | 柏崎刈羽 7号機 |
核燃料漏洩事故 翌年の2011年8月23日から確定作業を実施。 燃料の漏洩が確認されたのは、2011年9月2日。 |
2011年 3月11日 |
東京電力 | 福島第一 | 収束の見通しは全くたっていない。 |
2011年 3月11日 |
日本原燃 | 六ケ所村 核燃料 再処理工場 |
東北地方太平洋沖地震により外部電源を喪失、非常用ディーゼル発電機2機で冷却水循環ポンプ等に給電。その後給電が復旧した。 使用済み核燃料の貯蔵プールの水約600リットルが溢れた。 |
2011年 3月12日 |
東京電力 | 福島第二 1、2、4号機 |
原子炉を収納し、原子炉を水で冷やす格納容器の圧力抑制室の温度が、水が沸騰する100度を超え、冷却機能を喪失した。 15日に冷温停止状態となった。 |
2011年 3月30日 |
東京電力 | 福島第二 1号機 |
1号機のタービン建屋の1階の分電盤の付近から煙が出ているのが見つかり、消防に連絡。 |
2011年 4月8日 |
東北電力 | 女川原発 | 4月7日午後11時32分頃に宮城県で震度6強を観測した地震のため、発電所の外部電源5回線のうち3回線が遮断し、1回線が点検中だったため、残る1つの回線で冷却機能を維持することとなった。 1号機の非常用ディーゼル発電機2台のうち1台が壊れていることが4月1日には発見されていたが、原子力安全・保安院への報告は4月8日だった。 また、使用済み燃料プールの冷却機能が一時停止したが、その後復旧した。使用済み核燃料貯蔵プールでは計8個所で水漏れが見つかった。水に含まれた放射性物質が最も多かったのは1号機原子炉建屋の燃料プール脇の床で5410ベクレルだった。 |
2011年 5月2日 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 原子炉を通る1次冷却水の放射性物質の濃度が通常の750倍に上昇。7日に原子炉を停止して検査を実施。 |
2011年 5月9日 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 通常値の約1.2倍の濃度の放射性ガスが約7時間にわたり原子炉補助建屋の排気筒から大気中に漏れた。放出された放射線量は約41億ベクレル。 |
2011年 5月17日 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 17日午後4時20分ごろ火災が発生。耐震補強工事中、溶接か研磨の火花がポリエチレン製の袋に入った布に引火、さらに可燃性ガスのスプレー缶6本のうち2本が破裂した。 |
2011年 5月21日 |
日本原電 | 敦賀2号機 | 換気用排気筒から約40分間、約8億1千万ベクレルの放射性ガスが外部に漏れた。 6月3日になり一連のトラブルは、放射性ガスが通る配管に33カ所の微小な穴が開いていたことが原因と発表した。同社は1987年の運転開始以来、この配管の点検をしていなかったことも明らかにした。 |
2011年 5月27日 |
東京電力 | 福島第二 1号機 |
1号機の付属棟の地下1階にある照明用分電盤から出火。作業員が消火した。 |
2011年 7月12日 |
中部電力 | 浜岡原発 5号機 |
原子炉建屋の2階に設置されていた塩化ビニール製のホースが破れおよそ40トンの水が噴き出した。228万ベクレルの放射性物質が漏洩した。 |
2011年 7月16日 |
関西電力 | 大飯 1号機 |
緊急炉心冷却装置(ECCS)系統、緊急時に原子炉の炉心を冷やすために使うタンクの圧力が下がるトラブル発生。原子炉を手動で止めて、原因を調査。 8月26日になって、安全弁の整備不良が原因であると発表した。 |
2011年 9月6日 |
日本原燃 | 六ケ所村 核燃料 再処理工場 |
使用済み核燃料貯蔵プールに冷却に使う水を供給する配管から、ごく微量の放射性物質を含む補給水約4千リットルが漏れるトラブルが発生した。現場にいた作業員5人に水がかかった。汚染検査の結果異常はみられず、周辺環境への影響もないとしている。 |
2011年 9月10日 |
九州電力 | 川内原発 2号機 |
タービン建屋で、ぼやが発生。作業員2人がやけどで軽症。 |
2011年 9月13日 |
日本原子力 研究開発 機構 |
核燃料サイクル 工学研究所 (東海村村松) |
再処理技術開発センターの分離精製工場で、高放射性廃液貯槽などの放射性物質を閉じ込める排風機三台が、約二十分間停止。自動起動用タイマーが故障したため。レベル1の事故。 |
2011年 10月4日 |
九州電力 | 玄海原発 4号機 |
蒸気を冷やして水に戻す復水器の設備に異常が検知され、自動停止。 |
2011年 10月11日 |
東京電力 | 柏崎刈羽原発 7号機 |
検査中の7号機で、運転時に制御棒2本が挿入できない可能性のある不具合が発生。 |
2011年 10月12日 |
東京電力 | 柏崎刈羽原発 1号機 |
検査中の1号機で、「残留熱除去系」の電動弁が動きづらくなる不具合が発生。 |
2011年 12月9日 |
九州電力 | 玄海原発 3号機 |
午前中、放射能で汚染されている1.8トンもの1次冷却水が漏れる事故が発生。しかし、この事実を九州電力が公表したのは、深夜になってからだった。 |
2012年 1月19日 |
東京電力 | 柏崎刈羽原発 5号機 |
運転中の原子炉に制御棒を15センチだけ入れる試験をした際、制御棒が動く範囲の約半分にあたる約168センチまで入る「過挿入」の状態になった。 |
2012年 1月23日 |
東京電力 | 福島第二原発 2号機 |
緊急時対策支援システム(ERSS)がダウン。原子炉の温度や圧力データを国の監視システムに約6時間にわたって送信できなくなるトラブルがあった。昨年末にもシステム全体で障害が起きている。 |
2012年 1月27日 |
中国電力 | 島根原発 2号機 |
定期検査のため停止したところ、原子炉の中性子の量を測定する計器の一部にトラブルが起き、最終的には4系統ある全ての計器が正常に動かなくなり、原子炉の状態を正確に把握できなくなった。 |
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敦賀原発2号機冷却水漏出事故 かけはし1999.7.26号
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武田邦彦教授ブログ
なぜか?原発を動かしたい人の考え
隠蔽がわかったものの大きな事故
http://takedanet.com/2011/07/post_a05e.html
日本の原子力関連事故一覧
http://www.gensuikin.org/data/jikoichiran.html