まばぁば さん から頂戴した登山記録です。
 登山日:2008年8月1日(金)〜2日(土)
 投稿日:2008/9/5 / 掲載日:2008/9/6

 
<河口湖口>

神奈川県にお住まいの専業主婦の方から、昨年に引き続き、
今年も登山記録をお送りいただきました。
昨年は須走口からの登山でしたが、今回は、旦那様とお二人で河口湖口からの登山です。


8月1日(金)

 午後2時半に自宅(神奈川県大和市)出発して、午後4時半頃駐車場手前1kmに到着、
空き待ちの行列に並びました。
前から10台目くらいに並んで、係員から「20分くらい」と言われましたが、12、3分で誘導されて、
4時45分くらいに駐車場に停めることが出来ました。
途中仮眠したりしたので、正確ではありませんが、多分8時ごろまでは車の出入りがあったようです。


8月2日(土)

 早朝3時半頃、登山口をスタートしました。
この時間は人が少なくて、ほぼ真っ暗な道で私としては歩きにくくて苦手でした。

 普段から4時間以下の睡眠だと、めまいなど体調不良になりやすいのですが、この日もフワフワとした軽いめまい状態でしたが、気分が高揚しているので、あまり自覚もせず歩いていました。

 7合目あたりでご来光を拝む予定でしたが、時間計算を間違えていたので7合目の少し下でご来光の時刻になりました。雲が多くて太陽は顔を出さず、日の出時刻を15分食らいすぎた頃やっと太陽の光が差してきて辺りが明るくなりました。辺りが明るくなると、軽いめまい状態であることがハッキリ自覚できるようになり、7合目手前からすでに不安な登山になりました。
 ただ頭痛、吐き気がなかったので最初は「高山病」ではないだろうと思っていましたから、山小屋毎に5〜10分の休憩をとり、8合目辺りまでは まずまずのペースで登って行けました。
 
 8合目の山小屋で朝食をとろうとして、食欲がないのでもしかしたら「高山病」かもと思い始め、ここからは、悪化させないようにと、呼吸が荒くならないようにゆっくりと登り、深呼吸をしたり、水分補給したり、酸素も吸ったりしながら登りました。ベースはどんどん遅くなり、辛くなってきましたが、途中で止めても、自力で下りなければならないので、それならどんなに遅くなっても登った方が良いと思って、頑張って登りました。

 9合目辺りで昼食をとりましたが、このとき食欲が回復しておにぎりが美味しくて2個食べることが出来、少し元気が出ました。けれど、登り始めるとやはりキツクて、すぐそこに見える頂上が遙か遠くに感じて、1時間近くかかって、やっとたどり着きました。達成感とか感動とかではなく、ただ安堵感でした。

 午後2時に頂上に着いたので、なんと11時間半もかかってしまいました。
お鉢廻りは時間も体力も気力もなくて取りやめて、火口だけ見て、頂上には40分ほど滞在しただけで下山しました。


 下山道は、皆さんが言うとおり、石ころに脚を取られ、砂埃で悩まされ、どこまでも続く長い長いジグザク道はホントに疲れました。ジグザグ道が終わってもなお、歩きにくい石畳の道、登ったり下ったりホントにキツイ下山道でした。
ずっと元気だった夫も、この下山道に入ってからは疲れが出てきたらしく、頭がボーっとしてきて何も考えずただひたすら下りてきたと言っています。

 この日宿泊するホテルのチェックイン時間が迫っていたので、ほとんど休憩無く下りて3時間半、午後6時17分に5合目登山口まで戻ってきました。

 私の体調のことばかりになってしまいましたが、この日は終日天気が良くて、7合目辺りまではほとんど風もなく、上に行くに従って少し風も出て来ましたが穏やかで涼しく感じる程度なので絶好の登山日和でした。
体調不良で途中休み休みゆっくり登れたのも、好天候のおかげでもありました。
自分自身はあまり廻りを見る余裕が無かったのですが、夫の撮った写真を見ると、空は青く雲は白く本当にすごくきれいな富士山でした。そのことをその時感じることが出来なかったのがとても残念です。


 ホテルに着くと、同じく富士登山後に宿泊する1組がまだチェックインしていませんでした。
私たちも予定時刻を1時間以上遅れてチェックインしたのに、まだ遅い人達がいました。
翌朝、遅めの朝食の時に隣のテーブルに同年代のご夫婦が居て、話しかけたらその方達が富士登山の人でした。

 埼玉の方で、前日夜10時に着いたら5合目駐車場はすでにいっぱいで、奥庭までの路肩に作られた臨時駐車場に停めて、5合目までは30分歩かなければならなかったようです。
5合目でご来光のあと出発して、頂上には午後3時半ごろ到着、すぐ下山して5合目には8時近くに着き、そこから車までの30分はきつかったと言っていました。

 去年リタイヤを、今年は頂上まで行ってリベンジしたので、これで富士登山は終わりにするはずでしたが、計画がずさんだったし、折角登ったのに、楽しめなかったし、最高峰へも行っていないし…と、苦しかったにもかかわらず翌朝にはもう一度納得出来る登り方がしたいと考えていました。

 富士山に何度も登る人の気持ちが分かった気がします。富士山は奥が深いですね。

 以上、とめどなく書いてしまいましたが、今年の情報としてお役に立てることがあればと思います。
また去年同様、自身のブログに写真入りで詳しく書いていますので良かったら覗いてみて下さい。



 
今年も天候に恵まれましたね光司 - 2008/9/6

まばぁば
さん

 今年も「登山記録」をお送りくださり、ありがとうございます。
ブログを拝見いたしました。計画はずさんではなく、計画よりも時間がかかってしまった
ということだと思います。所要時間は個人差がある為、ガイドブックに乗っている所要
時間はあまりあてになりません。やはり、自分のペースで登るのが一番ですね。

下山後、河口湖畔のホテルで一泊、そして「鳴沢氷穴」や「富岳風穴」にも
いらっしゃったんですね。すぐ疲労から回復されて、なによりでした。

 詳細については、まばぁばさんのブログに掲載されています。

『ぐうたら主婦のきままな日々』
2007年8月4日、5日、8日


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